ZIP/Zipper

【中国版リップル】仮想通貨ZIP(Zipper)とは?その特徴や価格予想

仮想通貨Zipper(ZIP)とは?


引用:Zipper イエローペーパー

仮想通貨Zipper(ZIP)とは、ブロックチェーンを用いた中国発の分散型プラットフォームであり、これによってデジタル資産の管理やクロスチェーン技術を使って複数のデジタル資産を交換する事が可能となります。

クロスチェーンとは?

クロスチェーンとは異なったブロックチェーン同士を繋ぐ技術の事であり、これによってブロックチェーンの相互接続が可能となります。

このZIPは2018年5月頃に上場しており、現在の時価総額ランキングは1,000位以下となっています。

ですがそのポテンシャルは高く、今噂のFCoinにも上場しており短期間で大きく乱高下を魅せた事で一躍話題となりました。

引用:FCoin

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本記事では、仮想通貨Zipperについての特徴や将来性を解説していきます。

Zipper(ZIP)の特徴


引用:Zipper イエローペーパー

では、Zipperの特徴を見ていきます。

Zipper(ZIP)の3つの特徴


引用:Zipper

このZipperは金融グレードでのブロックチェーンネットワークを構築する事を目的としており、大きく以下のような特徴を持っています。

  1. グローバルな金融コンプライアンスを満たす為にノードIDのKYCを導入
  2. クロスネットワークによる金融関連の電子証明書やビジネスの為のコントラクトの設計
  3. 複数のタイプのブロックチェーンを導入することで銀行内部のシステムを迅速に実装し、企業の要件を満たせる設計

このように、Zipperは金融ビジネスにおいてのブロックチェーン導入を目指しており、金融機関向けのソリューションである事が見て取れます。

中国版「リップル」と呼ばれるZipper(ZIP)

上述のようにZipperは金融機関のハブとしての役割を担い、グローバルな金融コンプライアンスに準拠したブロックチェーンサービスを提供すると掲げている為に、巷では「中国版リップル」とも呼ばれています。

そして実際に香港の金融ブロックチェーンサミットにも参加しており、日本のビジネスパートナーと交渉しているとのツイートも。

このようにグローバルな「金融」「決済」のマーケット獲得を目指す方向性を示しているZipperは、今後本家リップルとの競合として肩を並べられる事にも期待が出来そうです。

マルチタイプのブロックチェーン「Z0」


引用:Zipper

Zipperの開発する「Z0」と呼ばれるマルチチェーンは、上述したように複数のタイプのブロックチェーンを展開する事ができます。

不特定多数で構築されるビットコインのような「パブリックブロックチェーン」から、参加者が組織内だけで構築される「プライベートブロックチェーン」、そして複数の企業やパートナーが参加して特定者間のコンセンサスを必要とする「コンソーシアムブロックチェーン」などといったそれぞれのブロックチェーンを使用してDappsの構築したり他のネットワークと繋げる事も可能となります。

Zipper(ZIP)の独自ウォレット「ZipperOne」

引用:Zipper

Zipperの独自のウォレットである「ZipperOne」は、一つのアドレスで全てのデジタル資産の送受信を可能にします。

今までのウォレットはビットコインやイーサリアムベースのERCトークンといった互換性のない通貨は異なるウォレットアドレスで管理しなければなりませんでした。

しかし、このZipperOneはその問題を解決し、同じウォレットから互換性のない通貨やトークンも全て管理出来るようになります。

また、秘密鍵を保護する為の暗号技術や、中央管理型の取引所を介さないP2P取引も実現される予定です。

引用:ZipperOne

 

ZIPのウォレットアプリ「ZippeOne」のインストール方法

では、このZipperOneウォレットの実際のインストール方法を見てみましょう。
まず、ZipperOneのページに進み、下記赤枠内のダウンロードボタンをクリックします。

App StoreとGooglePlayの両方がありますが、今回はiOSのApp Storeからインストールしていきます。

次に、PCの場合はこちらのQRコードをスマホから読み取りしましょう。

するとスマホ上で以下のようなダウンロード画面が出てくるので、「Downlord」をタップします。

なお、こちらですが、おそらく「開発元はこのiPhoneでは信頼されていません。この開発元が信頼されるまで、そのエンタープライズAppは使用できません」と記載された警告が表示されるはずですが、これによってアプリの起動が許可されません。

これの設定方法に関しては、まずiPhoneにある「設定」の「一般」をタップし、下記図赤枠に表示されている「デバイス管理」をタップします。

ここから設定を変更する事でこの問題を解決し、アプリを起動する事が出来ます。

あくまで開発元の信頼が無いアプリなので、本インストールは必ず自己責任で行うようにしましょう。

さて、設定を終えて無事インストールが完了すると、次は登録へと進んでいきます。

しかし、このウォレットアプリは2018年7月現在中国語のみで他の言語に対応していません。

なので、どうしても中国語を翻訳して進めるしか無く、多少使いにくいというデメリットがあります。

ここは何とか多言語対応になるのを待つしか無いでしょう。

では、その登録手順ですが、以下赤枠(ウォレットを作成)をタップします。

すると次は右上の赤枠をクリック。

これは「よくある質問」ですが、中国語が読めない人にとっては全く不明ですね。

そして次にウォレットの名前を入力しましょう。


名前を入力後、赤枠の「下一歩」をタップして次へ進みます。

次に、パスワードの登録ですが、下記画面の通り、①にパスワードを入力し、②に再度確認の為パスワードを入力、そして③では利用規約への同意チェック、最後に④(作成)をタップしましょう

続いてこちらですが、ウォレットのバックアップについての説明がされています。

「バックアップのウォレットパスワードはオフラインで安全な所に保管して、ネット上にアップデートしないでください。そしてまずは少額の資金で試して見て下さい。」といったニュアンスで注意書きされています。

それらを踏まえて赤枠のバックアップボタンをタップしましょう。

タップ後、先程設定したパスワードをここで入力します。

その後は確定をクリックし、ウォレットのバックアップに使用する為のニーモック(英単語の組み合わせ)が表示されます。


こちらの画面に表示されている英単語の並びはしっかりメモをするか覚えておくかしておきましょう。

これらをメモした後は赤枠をタップし、次の画面で組み合わせを自分が受け取った単語の並びのように並べ替えていきます。

その後は確定を押せばインストール完了で、ログインが出来るようになります。

ZipperOneの入金・出金方法

では、次に入金方法と出金方法について見ていきます。

まず入金ですが、ZIPを入金する場合は下のZIPをタップします。

次に下記図の右上の赤枠をタップしましょう。

すると、次にQRコードと入金アドレスが表示されるので、QRコードを読み取るか下記赤枠内のボタンをタップしてアドレスをコピーしましょう。

次にZIPをこの入金アドレスに送金するようにしましょう。

なお、ZIPはOKExやFCoinなどで取り扱いされているので、各取引所の送金方法に従って実行しましょう。

FCoinの場合は、下記図のようにログイン後右メニューの「Finance」から「MAIN BOARD B」をクリックし、ZIPの欄の右側にある「Address」をクリックします。

上述したウォレットのZIPアドレスをこちらに貼り付けし、右側のメモ書きとして名前を入力します。

その後は「+Add」をクリックし、次のページへ行くと認証コードが求められるのでコードを入力して次へ進みましょう。

これでFCoinからZIPのウォレットへ出金するアドレスの追加が完了するので、「アドレス」と「数量」を入力して送金を完了させて下さい。

次に出金方法ですが、出金の際に掛かる手数料はイーサリアムで支払う必要があるとされており、別途ETHを入金しておく必要があります

ETHの入金方法については、上述したZIPの入金とほぼ同じプロセスであり、「ETH」をタップして入金アドレスをコピーし、自身が保有するETHを同アドレスへ送金しましょう。

次に、ZIPをウォレットから送金する方法を見ていきます。

入金時と同様に「ZIP」をタップし、下記赤枠をクリックします。

すると下記の画面へ移るので、「送金先のアドレス」「送金金額」「備考欄(送金先の宛名等)」を入力しましょう。

下にスクロールすると、トランザクションの際に支払うマイナーへの手数料が選択出来ます。

これを多く支払えば、トランザクションにおける承認の優先度が高まります。
また、全て入力を終えると上記の赤枠にある「下一歩」をタップしましょう。

その後は確認画面が出てくるので、「确认转账(確認)」をタップして次へ進み、パスワードを入力して送金は完了です。

なお、FCoinへの入金方法は以下に記載してあります。

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ZIPを取り扱いしている取引所

ZipperのZIPトークンを購入出来る取引所は「OKEx」と「FCoin」です。


引用:coinmarketcap

最も大きな取引シェアを占めているのがOKExであり、BTC建てで一日およそ7億円ほどの取引ボリュームがあります。

なお、FCoinは2019年を目処にイーサリアムのブロックチェーンからZipperチェーンに移行する予定にもなっており、それに伴いZIPの価値向上にも繋がるかもしれません。

また、このZIPは以前Twitterにて世界最大級の取引所Binanceの情報ページにその「ZIP」の文字が追加された事が話題となりました。

https://twitter.com/iCryptoMoon/status/1014775385475764225?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1014775385475764225&ref_url=http%3A%2F%2Fka-soku.com%2Farchives%2F10427806.html

もしも本当にBinanceに上場されるとすれば、現在0.4円のZIPの価格は更に上昇するかもしれません。

Zipper(ZIP)のメリットとデメリット

では、このZipperのメリットとデメリットについて見ていきます。

メリットは金融機関との互換性

ここで競合であるリップルに対してこのZipperがどのような優位性があるのかを確認しておきましょう。

Zipperのメディアによると、既存のリップルは金融規制と互換性が無い為に、コンプライアンスやセキュリティ、システムの観点からリップルを導入されるのは難しいのでは無いかとされており、銀行のメッセージフォーマットと互換性が無いとも言われています。

しかしZipperは金融機関のコンプライアンスやセキュリティ標準に準拠しているとされており、これによって民間金融機関のプライベートチェーンと通信する事ができ、シームレスにZipperを利用出来るようになるとされています。

引用:Zipper(※中国語から日本語に翻訳)

このようにリップルの直面している問題を解決するのがZipperであり、もし金融機関の標準に準拠してそのノードをグローバルに展開する事になれば、将来リップルを超える存在となる事もあるかもしれません。

デメリットは大口大量保有(FUD)による価格操作の懸念?

このZipeerはパブリックに流通する全体の15%のZIPの内、その2/3のZIPを2つのアドレスが保有しているという事実が発覚しました。

下記画面の通り、運営側は上位4つのアドレスを保有し85%のZIPを保有していますが、赤枠内ではそれ以外の2つのアドレスが5%ずつ保有している事が分かります。


引用:Ethplorer

しかし、これはFUDであったのと同時に、その大口のアドレスは取引所である「OKEx」と「FCoin」のものでした。

FUDとは?

FUDとは「不安(Fear)不確実(Uncertainty)不信(Doubt)」を表し、ユーザーに不安要素を与える煽りマーケティングなどに用いられます。

なので他に「クジラ」と呼ばれるような大口保有者は存在しておらず、価格操作の心配も無いでしょう。

Zipper(ZIP)がCSPayと提携し日本へ進出

Zipperは2018年7月24日に「CSPay」との提携を交わし、日本での決済サービスの展開と進出を発表しました。

 

CSPay」とは、仮想通貨での支払いを可能にする決済プラットフォームであり、現在は日本、韓国、中国、香港、マカオ、台湾といったアジア圏で利用されています。

CSPayの特徴としては、他の決済プラットフォームとは違い仮想通貨オンリーでの決済対応となっており、利用者はアプリをインストールする事で現金無しでスマホ一つで簡単に決済出来るようになります。

今回このCSPayが開催した日本でのイベントにZipperが参加し、そこで提携が決定されました。

そこで、日本のドンキホーテがZipperを導入するとされており、Zipperのテレグラムでは他にもビックカメラやヤマダ電機などでもZipperによる決済が導入されるとされていました。

このZipperは中国発であり、日本の大手家電製品店やドンキホーテに訪れる多くの中国人が訪れば、日本円が無くとも仮想通貨で決済出来るようになります。

なお、ドンキホーテは昨年の7月に中国で8億人が利用する決済アプリ「WeChat Pay」を一部店舗で導入しました。

このように、あらゆる決済ニーズに対応するお店も増えてきており、外国人観光客の購買を支えます。

Zipper(ZIP)のコミュニティメンバーとロードマップ

引用:Zipper

Zipperには強力な開発陣が揃っており、その中でもZhang Jian氏はあの大手取引所HuobiのCTOを務め上げ、そしてZIPも上場している「FCoin」の創設者でもあります。

また、John Bell氏は世界初のFEA、そして統合決済処理システムを開発・立ち上げした経験がある優秀な開発者です。

そして、Zipperのロードマップを見ると2018年Q4に非対称チェーンのアルゴリズムを実現し、社内での使用をサポートするとされており、2019年Q1より同期オンラインされるようです。

引用:Zipper

あまり具体的にここへはスケジュールが記載されていませんが、ニュースなどで進捗を追っておく必要があるでしょう。

リップルを超えられるか。Zipper(ZIP)の将来性

以上がZipperについてでしたが、ポテンシャルは高いと思われる反面、まだまだ懸念点もあるでしょう。
それは、Zipperに金融業界を取り囲む政治力があるのかどうかといった点です。

金融業界というのは様々な法規制や権力によって必ずしも効率的な状態では無いという事は、今に始まった事ではありません。その辺りは競合リップルの方が政治力はまだまだ強いのでは無いかと筆者は考えます。

全て「信頼」で成り立っている銀行を主とした金融機関が、果たしてスタートアップのソリューション技術を活用するでしょうか。そして、グローバルに金融業界を取り囲む営業力がZipperに備わっているでしょうか。

そこが今後の重要なポイントであるでしょう。

しかし、もしもZipperがグローバルスタンダードを築くとすれば、リップルと同じ発行枚数のZIPの理論価格はリップルを超える可能性があるかもしれないという事になります。

現在ZIPの価格は0.4円程度ですが、1ZIP=40円の水準に達するだけでも100倍の高騰となります。

リップルはわずか1年でおよそ500倍となり、異様な形のチャートを形成しました。

引用:coinmarketcap

こう見ると、Zipperはまだ序章であるようにも見る事ができ、その潜在能力も測り知れないでしょう。

Zipperの時価総額はまだ1,00億円にも達していません。

これを安いと見るか高いと見るか、今後のZipperの動向に注目が集まります。

ABOUT ME
Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。