イーサリアム(Ethereum/ETH)

今週のEthereum(イーサリアム/ETH)の価格変動とトピック(7/7~7/13)

イーサリアム(ETH)は500ドル台に乗れず、また下降トレンドへ。

今週のイーサリアムの価格は、6月30日からの上昇トレンドに乗りその価格は500ドル台付近まで近づけるも、7月9日移行は下落が続き、6月末のラインであった420ドル台へとまた転落しました。

そして下記チャートのように、5月6月にかけてのレジスタンスラインを潜り抜けて節目となる500ドル台の記録が意識されましたが、その後は500ドルを超える事なく再び勢いが弱まっています。

その下落ポイントを見ると7月10日から11日にかけて売り圧力が増し、一日でおよそ12%の暴落となる事に。

なお、現在ETHの価格は先週対比で−8%超えとなっており、BTCのドミナンス(支配力)は43.4%とやや上昇、対してETHのドミナンスは17.6%とほぼ横ばいの進捗です。


引用:coinmarketcap

では、今週のイーサリアムに関するトピックを見ていきましょう。

今週のイーサリアム(ETH)に関連するトピック

イーサリアムネットワークのGAS代が高騰

今月に入り、イーサリアムネットワークを利用する際に掛かる取引手数料の「GAS」の価格が2018年1月上旬ぶりの高騰を魅せました。


引用:Etherscan

上記のチャートのように、7月1日から8日頃まで価格高騰が続き、ピークであった7月2日の平均GAS価格は86Gweiを記録しました。

Gweiとは?

「Gwei」はガス価格の単位を表しており、1Gwei=0.000000001Etherとなります。

この数字は仮想通貨市場が盛り上がっていた2018年1月11日以来の高値更新であり、一時はガス料金が数千円にまで高騰してしまう事もありました。

これの原因は今話題の仮想通貨取引所「FCoin」での新規通貨上場に関する投票が原因だったと見られています。

仮想通貨取引所FCoin(エフコイン)とその独自トークン「FT」とは?仮想通貨取引所FCOIN(エフコイン)とは? 引用:FCoin FCoin(エフコイン)とは、2018年4月に開設された新しい仮...

FCoinでは「FCoin GPM」と呼ばれる投票プロジェクトが開催されており、これはイーサリアムのERC20に準拠したトークンの中から獲得票の多いトークンを上場させるというプロジェクトでした。

そこでこの投票に参加する為には自分の投票したいトークンをFCoinへデポジットする必要がありました。

それによって複数のアドレスがトランザクションを行い、イーサリアムネットワークの取引ボリュームが増加したのです。

このように、イーサリアムネットワーク内の一部のプロジェクトで取引量が増加するだけでガス手数料が高騰してしまい、ネットワーク全体の利便性が落ちてしまうのが現状なのです。

特にDappsゲームなどであれば、一回のトランザクションで数百円も掛かってしまっていては中々普及は難しいでしょう。

今回のGAS手数料高騰によってイーサリアムの「スケーラビリティ問題」の深刻さが更に高まったのではないでしょうか。

ヴィタリックは既存のGASシステムから均一価格販売方式への移行を提案

上述したGAS手数料の高騰を受け、イーサリアム創設者であるヴィタリック氏はGAS手数料を決定する為の新たなシステムを提案しました。

現在ほぼ全てのブロックチェーンでは「第一価格入札オークション」のメカニズムが使用されています。

マイニングを行うマイナーにとっては、トランザクション手数料が高いものから承認をしていくので、この手数料価格はオークション方式で形成されているのです。

しかし、それによって入札額と落札額の歪みが生まれ、適切な手数料価格よりも低い額となったり、それよりも遥かに高騰した価格になったりしてしまうのです。

そこで今回提案されているのが「均一価格オークション」という方式であり、落札額は入札額がどれだけ高くなっても皆均一となります。

この方式によって、手数料を受け取るマイナーは高い入札額を提示した上位5位のトランザクションを承認し、落札額は全て均一となります。

例えば、以下の手数料入札があったとすれば、この中で高い手数料を入札したトップ5が承認されます。

  1. 1.00
  2. 0.75
  3. 0.50
  4. 0.25
  5. 0.15
  6. 0.10
  7. 0.05

そして、手数料送付者はトップ5の中の5位に位置する「0.015」の手数料を皆均一で支払います。

このように価格を均一にする事で、手数料の安定化を図るのです。

しかし、この方式には2点の問題があるとされており、それが以下です。

  1. マイナーは独自の取引を自由に含める事ができ、それによって落札価格を釣り上げ収益を上げられる点
  2. マイナーがトランザクションの送付者とグルになって実際の入札額よりも高い金額を提示して価格を釣り上げ、別のチャネルで払い戻すという恐れ


引用:Ethresear

このように、悪意のあるネットワーク参加者によって手数料や報酬の操作が行われる懸念があり、ヴィタリック氏は現在もこの手数料メカニズムについて考案中です。

マイイーサウォレット(MEW)が再びハッキングされ、バンコールでETHが盗まれる

続いて、イーサリアムの代表的なウォレットであるマイイーサウォレットがWEBブラウザのGoogle Chrome拡張機能へのハッキングによって不正ログインされました。

詳しくはこちらに記載してあります。

マイイーサウォレット(MEW)再びハッキングにcrhome拡張機能ユーザーは要注意 マイイーサウォレット(MEW)で再びハッキング被害が確認されたようです。 Finte-Xで...

また、マイイーサウォレット以外に今週は分散型取引所Bancor(バンコール)もがハッキング被害に遭っています。

分散型取引所バンコール(Bancor)ハッキング被害が確認止まないハッキング被害に最善策は見つかるのか 日本時間7月9日午前7時56分、分散型取引所(DEX)として知られているイスラエ...
Bancorとは。仮想通貨界の先導的存在「草コイン」ユーザーの救世主 仮想通貨好きの方なら「売りたいのに買い手が見つからない」という状況に陥ることがないでしょうか?逆もし...

このハッキングでユーザーのウォレットに直接被害は無かったようですが、スマートコントラクトへアップグレードする為のウォレットに入っていた24,984ETH(およそ1200万ドル)が盗まれました。

ハッキングリスクが低く、今後増えていくだろうと考えられている分散型取引所でしたが、今回の事件を機に中央集権型の取引所と同様に最大級のセキュリティが求められる事となるでしょう。

イーサリアムに特化したウォレット「GO!WALLET」が事前登録開始

日本の東京に拠点を置く株式会社スマートアプリは、イーサリアムに特化したウォレットであるGO!WALLETの事前登録の受付を7月11日より開始しました。

このウォレットはイーサリアムのERC20、ERC721に対応しており、Dappsのような「ブロックチェーンゲーム」に連動した仮想通貨トークンが一元管理出来るウォレットです。

Dappsゲームの開発が日本でも盛んとなっている現在、そのトークンの管理方法は海外のウォレットが主流であり、ユーザーにとっては不透明な部分もありました。

それに上述したマイイーサウォレットもハッキングされている中で、こういったERC対応の日本発ウォレットがどこまで強固なセキュリティを維持出来るかが、今後のイーサリアム、そしてDappsの普及の鍵となりそうです。

なお、こちらの登録方法は、GO!WALLETのツイッターの公式アカウントをフォローすれば良いとされています。

イーサリアム(ETH)の来週の予想

今週は先週対比で売りが強いイーサリアム相場でしたが、先週筆者が予想した6月21日以来の540ドル台到達は残念ながら今回達成出来ていません。

むしろ、このまま2018年4月以来の400ドル台割れも想定出来ます。

悲観的な相場ではありますが、イーサリアムのスケーラビリティ改善や、機関投資家向けのETF、先物の上場など、重要なファンダメンタル材料を待つ必要があるでしょう。

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Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。