ついに仮想通貨市場が動き出すのか
世界最大の資産運用会社として知られるETFプロバイダー「BlackRock(ブラックロック)」が、暗号通貨市場へ参入検討が報じられ、運用中の600兆円が市場に流入することが予想されます。
BlackRockとは
BlackRock(ブラックロック/BLK)は、ニューヨークに拠点を置く資産運用会社として知られ、管理下にある資産額は米国と中国を除く、各国のGDP合計額を上回る額を管理してます。
以前から仮想通貨への参入を検討しており、2018年2月26日には、
仮想通貨市場が拡大するにつれ、潜在的ニーズが仮想通貨の使用用途を広げていきます。
しかし今の市場プレイヤーは、全てを失うリスクを背負った人のみが参加しており、参入時期ではありません。
と、Global Weekly Commentaryにて結論を出しました。
またビットコインはマネーロンダリングの需要を示しているなど、仮想通貨に対して否定的な意見を述べていました。
ところが仮想通貨市場へ参入を検討するために、ビジネスの様々な分野からチームを作り、仮想通貨やその基盤となるブロックチェーンを調査してきました。
例えば競合会社が仮想通貨を用いたビジネスモデルや、自社サービスにどのような影響が及ぶのか可能性を調べてきました。
一連の流れから、今まで仮想通貨に対して否定的な姿勢を見せていたBlackRockが仮想通貨に対する見方を改めたことを示してます。
BlackRock ETF部門の実績とは
今回仮想通貨業界に参入するのは、Black RockのETF部門だと思われ、
2018年1月3日のThe Financial Timesレポートによりますと、
2017年には
- 27兆円の新規事業投資事業
- 前年度に資金調達した16兆円を76%増加
に成功しており、現在抱えるETF資産が現在の約600兆円から2022年には2倍になると予想されています。
現在の仮想通貨市場は約30兆円規模と考えると、BlackRockが運用資金、約600兆円の一部が流入するだけで市場の規模拡大が予想されます。
BlackRockが与える影響とは
BlackRockは運用資産額が莫大な一方で、ETFシェア率がNo.1になってます。
ここ数年は新規参入やバンガード社の筆頭により、シェア率を下げていますが、世界最大のシェア率を誇ります。
なぜ今まで金融業者がビットコインETFに新規参入の可能性が出るたびに、あまり話題にならなかったのに、今回はビットコインの価格が上昇するほどの注目を集めたのでしょうか?
アメリカに拠点をおく事業がビットコインETF事業を始めるには、同国の米国証券取引委員会(SEC)に承認を得なければいけなく、金融業者にとっては大きな壁でした。
もちろん泡沫的な運用会社ばかりでSECは鼻先であしらっていましたが、今回申請を検討してるBlackRockはETF申請のプロであり、準備も入念に済ませてくるでしょう。
つまり米国の金融界では、仮想通貨の運命を左右する重要な試練が行われようとしており、各業界からの注目が集まることでしょう。
報道による仮想通貨市場の反応とは
2018年の暴落以降、仮想通貨市場では長い間わずかな下落が続いていましたが、今回の報道を受けてビットコイン(BTC)価格など仮想通貨市場にとっては嬉しい反応を見せました。
引用:https://jp.tradingview.com/chart/
700,000円~710,000円付近のレンジで推移していたのが16日の夕方以降にかけて大きく上昇していきました。
そのほか
など主要通貨も軒並み上がっております。
BlackRockの調査が進み、仮想通貨への投資が合理的だと判断した場合は同社の資産が仮想通貨市場に流入し、冷え込んでる仮想通貨相場や、あらゆる期間にとって追い風となりそうです。
そのためBlackRockが仮想通貨業界への参入する正式発表に注目が集まります。