ブロックチェーン

日本ブロックチェーン協会とは?事業内容や会員になるメリットを解説

大手企業が名を連ねるブロックチェーン協会

日本に「日本ブロックチェーン協会(以後 ブロックチェーン協会)」と呼ばれる組織があることをご存知でしょうか。

ビットフライヤーやGMOコインなどの仮想通貨取引所やマイクロソフトや日本アイ・ビー・エム、エイベックスなどの大手企業が会員として入会しています。

そこで今回は、ブロックチェーン協会とはどんな組織なのか、理事の顔触れや入会した場合のメリットなどについてご説明します。

ブロックチェーン協会とはどんな組織か?

出典:http://jba-web.jp/

ブロックチェーン協会とは、そもそもどのような目的で設立されたのでしょうか。まずは、協会の概要や事業内容について確認していきましょう。

ブロックチェーン協会の概要と事業内容

ブロックチェーン協会は、主に次の3つの目的から設立されました。

  1. 仮想通貨やブロックチェーン技術によって、日本の産業発展に尽力する
  2. 国内における仮想通貨ビジネス関連の課題解決のためのガイドラインの制定・施行を行う
  3. ブロックチェーン技術を社会インフラとして応用する

ブロックチェーン協会の概要は、次の通りです。

・名称 一般社団法人 日本ブロックチェーン協会(Japan Blockchain Association

・略称 JBA

・代表理事 肥後彰秀

・設立年月日 2014912

・名称変更日 2016415日(旧 日本価値記録事業者協会)

・所在地 東京都港区新橋

・公式サイト http://jba-web.jp/

20164月には、「日本価値記録事業者協会」を改組し、一般社団法人 日本ブロックチェーン協会に名称が変更されました。

20186月には、現理事である加納裕三氏が代表理事を辞任し、肥後彰秀氏が代表理事に就任しました。

ブロックチェーン協会の8つの事業内容

ブロックチェーン協会の事業内容は、次の8つが挙げられています。

・ブロックチェーン技術の社会インフラへの応用、政策提言

・仮想通貨交換業者向けガイドラインを作成、監査

・ブロックチェーン関係省庁(経済産業省、金融庁、消費者庁、警察庁、国税庁 )や関係団体(全国銀行協会等)との連携及び意見交換

・ブロックチェーン事業者間の交流・情報交換・勉強会の開催

・仮想通貨及びブロックチェーン技術を利用して、新規事業化する法人への支援

・国内でのPRなどのブロックチェーン関連イベントを主催

・海外のブロックチェーン事業者団体との情報交換や連携

・国内の仮想通貨事業者団体及びブロックチェーン関係団体との情報交換や連携

出典:ブロックチェーン協会(http://jba-web.jp/

ざっくりとまとめると、政府と連携してブロックチェーン技術が健全に普及し、社会に貢献することをサポートする組織であるということです。

活動範囲は国内に留まらず、海外のブロックチェーン事業者団体とも定期的に情報交換を行っているようです。

直近では、

20182月に米NYのジャパン・ソサエティにて、代表理事が講演やパネルディスカッションでブロックチェーン技術や日本での普及率などを紹介しました。

パネラーにはウォールストリートジャーナルのPaul Vigna氏やNYの弁護士Lewis cohen氏とのパネルディスカッションでは、ブロックチェーンの未来について語られています。

20179月にはJBA主催のブロックチェーンMeetupが開催され、ICOをテーマにした専門家による講義や交流会が行われました。

20175月に開催された定例会議では、仮想通貨の消費税の非課税化に関する勉強会も行われました。

20172月には議員らと共に小池東京都知事を訪問し、ブロックチェーン技術を活用して東京都の経済活性化に繋げるといった政策提言をしています。

このように、ブロックチェーン協会は国内外で精力的な活動が行われているのです。

ブロックチェーン推進協会との違いは?

日本には、ブロックチェーン協会とは異なるブロックチェーン関連の団体がもう1つ存在します。

その団体とは、「ブロックチェーン推進協会」で、国内の企業や団体の有志メンバーによって構成されています。

理事には、ザイフの代表取締役の朝山貴生氏カレンシーポートの代表取締役の杉井靖典氏などが在籍しています。

ブロックチェーン推進協会の目的としてブロックチェーン協会と異なる点は、ブロックチェーン技術に関する情報交換や研究といった色が強いところです。

どちらもブロックチェーン技術を普及させるという意味では同じです。

しかし、ブロックチェーン技術そのものをどう社会インフラに繋げていくのか、ブロックチェーン技術をどう進化させていくのか、といった方向性の違いがあるのです。

ブロックチェーン協会の代表理事の経歴と発言

ここでは、ブロックチェーン協会の代表理事の経歴やこれまでのブロックチェーンや仮想通貨に関する発言をご紹介します。

まずは、代表理事である肥後彰秀氏の経歴から確認していきましょう。肥後彰秀氏は、京都大学工学部物理工学科を卒業し、ガイアックスに入社します。

  • 2000年 インターン時にガイアックス京都ラボを立ち上げて運営
  • 2001年 ガイアックス入社(企画、開発プロジェクト等のPMを歴任)
  • 2007年 技術開発部長に就任
  • 2015年 技術基盤部長に就任
  • 2016年 執行役に就任
  • 2018年 日本ブロックチェーン協会代表理事に就任

肥後彰秀氏とは、入社からわずか15年で執行役にまで上り詰めた経歴の持ち主であることが分かります。

ブロックチェーン協会代表理事就任時の挨拶では、次のようにブロックチェーン技術について語っています。

ブロックチェーン技術は、第一義的には、仮想通貨を支える技術として表裏一体と考えていますが、仮想通貨法の定義及び仮想通貨交換業の範囲で捉えきれない外延が非常に広がっていると考えています。ICOを始めとした種々の貨幣が準用される多数のエコシステムが共存する新しい社会のルール作りといったテーマ、また金融分野のみならず非金融分野への応用にも注力していきたいと考えています。

出典:日本ブロックチェーン協会(http://jba-web.jp/archives/2018060626_higo_greeting

このように、ブロックチェーン技術は金融の枠を超え、新しい社会のために普及していくことを目指していることが分かります。

ブロックチェーン協会の会員になるメリットとは?

ブロックチェーン協会の会員は、以下の通り、大きく2つに分けられています。

  • 正会員(プラチナ会員、ゴールド会員、シルバー会員)
  • 賛助会員(賛助会員、準賛助会員)

入会の流れは、公式サイト(http://jba-web.jp/)より、入会書類を提出します。

その後、事務局から協会の趣旨や申し込み内容の確認の問い合わせがあり、理事会の承認を受けられれば、入会することができます。

会員になると、入会した会員のランク別にいくつかの特典が受けることができます。

例えば、

  • 協会主催のイベントや勉強会に優先的に参加できる
  • 加入認証マークが提示できる
  • 海外事業者団体との交流

といった特典があります。

一部の会員は、この他に仮想通貨部やブロックチェーン部門の定例会議への出席が認められています。

ただ、原則として、企業や団体に限定されており、個人での入会は難しいでしょう。

ブロックチェーン協会は新たな社会づくりを担っている

ブロックチェーン協会は各省庁や海外事業者団体などとの意見交換も行っており、国内外におけるブロックチェーン技術に関する情報が集まる環境が整えられています。

一部の自治体や大学の研究室なども会員となっており、大規模な取り組みが可能であることにも納得できます。

今後、どのようにブロックチェーン技術が普及し、新たな社会が構築されていくのか、私たちはその瞬間を目撃することができる時代に生きています。

ブロックチェーン技術について理解を深めつつ、ブロックチェーン協会の活動を見守っていきましょう。