仮想通貨

イーサリアムクラシック(ETC)に好材料が揃い高騰|CoinbaseやRobinhoodなどの影響

低調な仮想通貨市場の中イーサリアムクラシック(ETC)が高騰

8月に入り低迷が続く仮想通貨市場ですが、現在時価総額11位に位置しているイーサリアムクラシック(ETC)が高騰を魅せています。

このイーサリアムクラシックは現在2018年5月以来となる20ドル台を記録しており、直近1日では10%を超える上昇、そしてここ1週間で見るとおよそ16%程の高騰を魅せています。


また、この値動きをビットコインやイーサリアムなどと比較すると、8月4日頃からBTC、ETHに比べてETCが突き抜けており、その後の7日にも更にその上昇率を高めている事が分かります。

8月3日から8月7日現在までの各ボラティリティ(価格変動)を見ると、ETHが-1.7%、BTCが-7%の下落であるのに対し、ETCは+30%を超える上昇となりました。

では、このイーサリアムクラシックについてどのようなトピックがあったのかを見ていきましょう。

そもそもイーサリアムクラシック(ETC)とは

そもそもイーサリアムクラシックとは、イーサリアムが分裂した事により2016年に誕生した仮想通貨です。

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そしてイーサリアムが分裂してイーサリアムクラシックが誕生したきっかけとなったのが、2016年に起こった「THE DAO事件」です。

THE DAO事件とは?

DAOは「Decentralized Autonomous Organization(自律分散型組織)」の略であり、管理者不在で動き続ける事の出来る仕組みのこと。
そこでTHE DAOは投資ファンドを組成していたが、同ファンド内で利用されていたETHが大量のトランザクションによって移動され、当時のレートでおよそ65億円分がハッキングされた。
これが「THE DAO事件」と呼ばれており、このハッキング被害の事実をイーサリアム内でどう留めておくかが当時の開発者内で議論となった。

そのTHE DAO事件によってETHには盗難されたトランザクション履歴が残る事となったのですが、その記録をイーサリアムの台帳から消し去る為にイーサリアムの開発者はハードフォークによって新しいチェーンを作り出し、それらは完全に分岐してしまったのです。

これによって過去の斬撃を受けたチェーンはイーサリアムクラシックに残り、現在のイーサリアムがハッキングを受ける前の状態へ巻き戻されました。

よって、ETHではなくETCが本来のイーサリアムネットワークであると信じる開発者も存在しているのです。

このイーサリアムクラシックは取り扱い銘柄を厳格に選定している大手取引所bitFlyerでも取り扱いがされています。

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また、2018年7月には分散型取引所の「Atomic Wallet」に新しくETCが追加されました。
ETCが時価総額15位以内にランクインした事、そしてそのコミュニティの素晴らしさなどが決め手だったとされています。

では、イーサリアムクラシックの好材料となったトピックを以下より見ていきます。

Coinbaseがイーサリアムクラシック(ETC)上場に向けて最終調整

米大手仮想通貨取引所Coinbaseは、2018年6月にイーサリアムクラシックを同取引所に新たに上場させると発表しましたが、その後の8月4日、Coinbaseのエンジニアリングチームはイーサリアムクラシック(ETC)の上場に向けた最終テストを開始したとブログにて発表しました。

なお、CoinbaseはCoinbase上のウォレットへのETCの送金受け入れを開始するとしており、最終テストは今日の7日までに完了し、日本時間の8日より正式に取引所に追加される予定とされています。

この発表を受けた8月4日はETCの価格チャートが突出し、1時間で最大15%もの上昇を魅せました。

また、Coinbaseは現在企業価値が80億ドルと評価されている「ユニコーン企業」であり、仮想通貨取引所のみならず機関投資家向けのデジタル資産管理サービスの普及を目指しています。

現在同取引所に上場している銘柄はわずか4種類(BTC・ETH・LTC・BCH)であり、その上場審査は自社のDigital Asset Frameworkに基づき、仮想通貨の法的リスクに関する評価を極めて厳格に行っています。

イーサリアムクラシックは、時価総額上位であるリップル(XRP)やイオス(EOS)よりも先にが追加されました。

上述した通りCoinbaseに上場された仮想通貨は同取引所の厳格な審査をクリアした事となり、そして機関投資家のトレーディング商品にも追加される期待がある事から、一般の投資家にも大きく期待がされているのです。

なお、同取引所はイーサリアムクラシックの他にも5つのアルトコインの上場を検討する事を発表しており、これらの通貨は当時いずれも高騰を魅せていました。

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Coinbaseへの上場はそれだけ期待値が高いという事の表れであり、ETCにおいても上場後どう価格が動くかに期待したい所です。

米仮想通貨取引アプリである「Robinhood Crypto」がETCを追加

8月6日、手数料無料の仮想通貨取引アプリ「Robinhood Crypto(ロビンフッドクリプト)」にイーサリアムクラシックが追加されました。

同アプリは元々手数料無料の株取引アプリとしてローンチされましたが、2018年の2月にこの仮想通貨取引アプリもリリースしてその利用者は両者全体で500万人を超えています。

今までロビンフットクリプトではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ドージコイン(DOGE)が取引可能だったのですが、今回イーサリアムクラシックが追加される事によってその取り扱い通貨が6種類となりました。

現状ロビンフットクリプトは米国の19の州での利用に限られており、グローバル展開はまだしていません。

ですが、同アプリは創業間もないスタートアップとは違い2014年にリリースされた株取引アプリで既にユーザー基盤を築いており、上述した通りそのユーザー数は全体で500万人にも及びます。

なので、株式の取引を行っていた既存ユーザーとのシナジーを図る事ができ、よりユーザーフレンドリーな仮想通貨投資サービスの提供が期待されています。

また、この発表を受けた8月6日はETCの価格が8%程高騰していました。

イーサリアムクラシック(ETC)の今後の展開予想

今週はイーサリアムクラシックの高騰が特に目立ちましたが、1位〜50位までの上位通貨の内、直近1週間で二桁%の伸びを記録したのはETCのみでした。
そんな強い買い圧力を浴びていたETCですが、執筆現在はその価格を徐々に落としてきています。

なお、明日8日はコインベースに正式に追加される予定となっており、その相場がどのように動くのかは要注目です。
Coinbaseは一日に100億円を超える取引高を誇っており、将来的には他の取引所とは違った投資家層にアプローチされる事が予想出来るでしょう。

また、CoinbaseやRobinhood Cryptoに追加されたETCですが、それらの取引プラットフォームで主流に取引されるようになれば10位のIOTA(MIOTA)、8位のCardano(ADA)などを超えて10位以内にランクインする将来も十分考えられます。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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