仮想通貨

【速報】最有力候補ビットコインETF申請は 9月30日に持ち越し

ビットコインETF可否が延長したことでビットコインは失望売りへ

米証券取引委員会(SEC)は8月7日、Cboe BZX取引所への上場を求めていたビットコイン上場投資信託(ETF)の決定を9月30日まで延期すると発表しました。

市場における見解では、8月10日にもETF上場の可否が決定すると予想されていましたが、SECは検討するには更なる時間が必要と判断し、延長を公表しました。

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ニューヨーク時間帯7日の取引で、ビットコイン(BTC)は一時3.3%上昇しましたが、その後下落に転じ、現地時間午後4時49分(日本時間8日午前5時49分)時点では0.3%安で取引されています。

引用:https://jp.tradingview.com/chart/?symbol=FX:JPN225

なぜCboeがビットコインETFが最有力候補とされていたか

今回のETF申請「VanEck版ビットコインETF」は、

  • Cboeという大手金融会社による申請である点
  • SECの要求水準を満たすように作られた”商品設計”が今までの申請されてきた数々のETFと一線を画していると評価されている点

から市場で認可に期待が掛かっていただけに今回は失望売りに繋がりました。

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シカゴ・オプション取引所(CBOE)とは、

アメリカ合衆国のイリノイ州のシカゴにある、世界有数の取引量を誇るデリバティブ(金融派生商品)取引所をいいます。

これは、非公認レベルで公平かつ整然と取引されていなかったオプション取引を、一定の規制の下に公平かつ整然としたオプション市場の形成を目指して、1973年にシカゴ商品取引所(CBOT)によって設立されました。

その後、CBOTから独立し、2010年に同取引所の親会社であるCBOEホールディングズ(現:Cboe Global Markets)はNASDAQに上場しました。

Cboe(シカゴ・オプション取引所)は6月20日、SECにビットコインETF承認申請を提出しておりその中でも仮想通貨投資家からは本命視されてきましたが、その裏付けとは何だったのでしょうか?

CboeはすでにBTC先物取引を行っている

Cboeは2017年12月、世界で初めてビットコイン先物を開始し、規制が十分に整備されていなかったオプション取引を厳格なルールに基づいた取引にするために創設された歴史があります。

そのため、Cboeはビットコイン先物取引や、ETFを通じ厳格なルールに基づく仮想通貨取引の市場形成を目標としていることが伺えます。

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SECとの良好な関係

Cboeは、100年以上に渡り、SECと良好な関係を築いてきました。

1848年にシカゴ地域の安定的な穀物取引を目的として設立した、現存する世界最古の取引所として有名なCboeは、先物取引の契約の概念を開発した取引所として認知されてます。

そのため米国の規制当局SECとの関係性も長いとされています。

その関係性によりCboeがビットコイン先物をいち早く導入することができたと考えられます。

信頼された構成メンバー

まずCboeのETFは、 Vaneck Solidx Bitcoin Trustが構成する機関投資家向けへの商品です。

ですが投資家保護や必要となる保険などを、

  • Solidx Management LLC
  • Foreside Fund Services, LLC
  • The Bank of New York Mellon
  • Delaware Trust Company

など複数の企業が、各分野の専門企業として参画し、ビットコインETFへ向けて動き出していることが最重要点と言えます。

9月30日がビットコインETF可否日となる

ECの公式文書によると、

「Securities Exchange Act of 1934」に基づき、審査可否に関するルールを「Cboeに申請を開示・提案された取引所ルール変更を十分に審議するための必要日数」を45日間、もしくは90日間に定めており、審査結果の公表日について期限一杯となる2018年9月30日になる

と記載されてます。

8月に入ってから下落が続くBTCは、一時的に価格下落が落ち着きましたが、期待感が先行してたCboeのビットコインETFに関するSECの公式文書が発表されたことで、投資家心理に嫌気をさし下落の要因となりました。

ビットコインETFが実現すれば、既存の上場投資信託という枠組みに入ることで、機関投資家の参入障壁となっている、

  • 国際的な規制の整備
  • ビットコインを含む資産クラスの定義の曖昧さ
  • 保有リスクなどの低減

につながり、ビットコイン市場に参入しやすくなります。

これは金融商品である「金」が金ETFして「証券化」されたことで、多くの機関投資家が気軽に購入することができ、ポートフォリオに組み込みやすくなり、金価格が高騰したことを思い出せば納得できるでしょう。

  • 7月24日 Direxion Investments投資会社からのETF申請を延期
  • 7月27日 ウィンクルボルス兄弟のビットコインETF申請を却下

などの要因が仮想通貨の相場を乱高下させておりこれからもビットコインETF関連ニュースが仮想通貨相場に影響を及ぼすでしょう。

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SECによるビットコインETFの厳格条件とは

ビットコインETF申請が可決されると思われてたCboeでさえ、通らなかったのには、SECの厳格な姿勢が伺えます。

今回はCboeETFメンバーによる見解を元に

  • 価値判断
  • 流動性
  • 保護
  • アービトラージ
  • 潜在的改ざん

の5点をみていきましょう。

1 ビットコインETFの価値判断

この問題点については、Van Eck社は、

「資産のポートフォリオを作る際に先物を利用するのは一般的な慣習のため、先物が中心となるビットコインETFにとっては目新しい問題ではないと考えている」

と述べています。

同社は、CboeとCMEの価格で十分に適切なETFのNAV(純資産価値)を判断することができると考えていますが、ビットコインには裏付けがなくその点においてビットコインETFの価値判断がしにくいデメリットがあります。

2 ビットコインETFの市場における流動性

VanEck社はビットコイン市場は高い流動性を持つ市場の一つと指摘していますが、ETFの流動性に対する懸念は払拭できません。

ビットコイン先物市場は、CboeとCMEの総取引量は2億ドル(約220億円)まで登っているビットコイン現物取引市場に対しても効果があると指摘しています。

しかしこれまでのニュースからわかるように一部の人による搾取が深刻化してます。

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そのためSEC側としても、ビットコインETFの流動性が懸念とされてます。

3 投資家たちの保護対策

VanEck社は、ETFは完全に安定したビットコイン取引に投資するつもりはないと、述べています。

同社は市場参加者と共に、直接的な保護の要求を満たすことに従事する可能性があり、その取り組みが実現可能である限り、事実上、現状維持だと述べています。

現在の仮想通貨において投資家保護観点による規制や環境が十分ではなくマネーロンダリングなどの抜け穴になる可能性は否定できません。

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4 アービトラージ

アービトラージ(さや取り引き)については、VanEckの文書では、多様化し、分散化した性質を持つビットコイン取引活動は、取引所間で価格差を利用したアービトラージを可能にすると主張されています。

VanEck社の見解では、ビットコイン市場は金鉱株や同等の株式に比べて、そこまで不安定なものではないとしています。

現状は乱高が激しく新規参入者や、金融商品を扱う事業者からすればリスクが高いことは明白でしょう。

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5 潜在的改ざん等のリスク

VanEck社は、米国取引所で取引される規制された商品としての性質により、改ざんなどのリスクは圧倒的は軽減されていると考えているようですが、0ではありません。

むしろ必ず改ざんによる稼ぎ方が存在する中で、Cboeとの良好な関係性からビットコインETF申請を認可してもSECの信頼問題に関わってきます。

ビットコインETFは今年中に実現は程遠いのか…

ビットコインETFについてこんな意見も出てます。

カナダの独立系投資銀行最大手であるカナコード・ジェネュティが、仮想通貨に関する四半期毎のレポートの中で、ビットコインのETF(上場投資信託)の承認が2019年まで実現しないのではないかという見解です。

同行のレポートでは、セキュリティトークン(証券としての価値のあるトークン)や仮想通貨相場に関する考察が入っています。

また、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が米証券取引委員会(SEC)にビットコインETFについて申請して注目を集めている件について、SECは延長可能な最長の期日である来年3月まで回答を伸ばすのではないかという見通しを公開してます。

そのためビットコインETFが今年中に実現するかもしれないと、希望的観測を選択基準としてもっておくのも大事でしょう。

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