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仮想通貨MaidSafeCoin(メイドセーフコイン/MAID)とは?

MaidSefeCoin(MAID)とは?


引用:MaidSafe

MailSafeCoinとは、P2Pネットワークを利用して中央サーバーに依存しない分散されたデータプラットフォームを構築するプロジェクトです。

同プロジェクトが開発され始めたのは何と2006年であり、それはサトシナカモトがビットコインの論文を公開した2008年よりも前となります。

本記事では、仮想通貨MaidSafeCoinの特徴や将来性について解説していきます。

MaidSafeCoin(MAID)の特徴

MaidSafeCoin(MAID)の運営会社

MaidSafeCoinを発行するのはスコットランドのAyr(エアー)に拠点を置く「MaidSafe」であり、その創始者であるDavid Irvine氏を中心に2006年から開発を行っていました。


引用:Maidsafe

同社は2014年にMaidSafeCoinのICOを実施し、5時間あまりでおよそ6億円の資金を調達したのです。

そしてMadSafe社は独自のプラットフォーム「SAFE Network」の実現を目指して現在も開発を続けています。

ブロックチェーン不要のデータ分散システム「SAFE Network」


引用:SAFE Network

MaidSafeが手掛けるプラットフォーム「SAFE Network」はブロックチェーンを用いていません。

ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨ではブロックチェーンを用いて全てのトランザクション履歴が保存され、尚且つマイナーは全てのブロックデータをそこにダウンロードする必要があります。

それによってブロックチェーンは現在トランザクション承認の遅延が起きており、取引承認が遅れたりネットワーク手数料が高騰したりしているのです。

しかし、SAFE Networkの場合はそれとは違い、データを単一の中央サーバーや一つのブロックチェーンに保存する事なく無数のクラウドノードに分散的に保存出来ます。

現在世界中で起動しているノード(パソコン)を収束すれば、恐らく多くの余分の保存領域があるでしょう。

そこで余った保存領域を利用して分割的にデータを保存するのがSAFE Networkの大きな特徴です。

独自のコンセンサスアルゴリズム「Proof of Resource」

上述したSAFE Networkでは独自のアルゴリズムであるProof of Networkを採用しています。

SAFE Networkでは自身の余ったストレージをネットワークに提供する事が可能なのですが、ストレージを提供する事でその報酬としてMaidSafeCoinを得る事が出来ます。

この行為を「ファーミング」と呼んでおり、既存の仮想通貨で言う「マイニング」のようなシステムとなっています。

この独自のアルゴリズムによって、PoWのように莫大な計算を行う必要もなく、PoSのように大量の通貨を保有する必要も無くなります。

SAFE Networkはビットコインやイーサリアムよりもトランザクションが高速となる

SAFE Networkはビットコインやイーサリアムで起こっている取引手数料の高騰といった問題が起こらない仕組みとなっています。

上述の通りSAFE Networkではあらゆるデータが世界のノードに分散的に保存されるので、従来のブロックチェーンと違ってトランザクションが詰まる事が無く、そのトランザクション処理は1秒間に100万件が可能とされているのです。

更に、SAFE Network上では無数のノード上にコードを分割保存する事が可能なスマートコントラクトを稼働させる事が出来ます。

それも既存のイーサリアムとは異なり、高いトランザクション手数料を支払う事なく実現出来るので、そのネットワークが拡大すれば今よりもネットワークをスケール出来るでしょう。

MAIDはSAFE Networkで機能するプラットフォーム通貨

SAFE Network内でのデータ保存の際はSafeCoinが用いられます。

それはデータの保存手数料として支払いに利用され、上述したProof of Resourceによるファーミングの報酬としてストレージを供給したノードにそれが支払われたりします。

これは厳密に言うと、MaidSafeCoin(MAID)がネットワークで利用されるのではなく、SAFE Networkがメインネットで本格的に稼働し始めた際にSafeCoinと交換されるようになっています。

STorJやFileCoinとの違い

このようなストレージシェアをソリューションとして通貨はStorJやFileCoinといったものが存在しています。

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これらはイーサリアムのブロックチェーン上で稼働しており、データの分割管理のみでMaidSafeのように通貨を流通させたりスマートコントラクトを起動させたりする事は出来ません。

なお、他にも類似通貨としてGolemやSiacoinなどがありますが、GolemはCPUのシェアに特化しており、Siacoinはファイルの保管等に特化しています。

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なので、MaidSafeは類似するそれぞれの通貨とは異なった特徴を持っているのです。

MaidSafeの「CCP(Centennial Coin of Prosperity)」

MaidSafeではCCP(Centennial Coin of Prosperity)と呼ばれるシステムが存在し、同社と仮想通貨の決済代行やウォレットを提供するコインペイメンツ社が共同で発行しています。

CCPでは「CentCoin」と呼ばれる独自通貨が発行され、デジタルで発行されるMadeSafeの社債のような役割を果たし資金調達を行う事ができるのですが、これは株式分割のように分割する事が可能なのです。

CentCoinをこの仕組みで分割する事で、その価格が上昇すると価格が半分となり市場に流通する枚数が倍となります。
これによって、発行枚数が増える事で流動性が高まる可能性が上がるので、更にその価格が高まり利益を得やすくなるというメリットがあります。

しかし、これは行き過ぎた分割をし過ぎると、実態とはかけ離れた価格上昇バブルを起こしてしまう事にもなりかねません。

その点メリットとデメリットの両方がある点を踏まえておかなければならないでしょう。

MaidSafeCoin(MAID)を購入出来る取引所と価格推移


引用:coinmarketcap

現在MAIDが取り扱いされている取引所は主に「HitBTC」「Poloniex」です。

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しかし、HitBTCに関しては現在日本居住者向けのサービスを停止しており、日本に子会社を設立する為のインフラを整備しているとされています。

なのでMAIDはPoloniexで購入すると良いでしょう。

次にMAIDの価格推移を見ると、2018年1月をピークに以降乱高下を繰り返し現在は20円台で推移しています。


引用:coinmarketcap

2014年当時はMAIDの価値が1円台だった事もあり、その頃から見ると現在は20倍となっていますが、現状仮想通貨市場全体の影響も受けて大きく価格を落としています。

なお、その時価総額ランキングは2018年8月現在58位に位置しています。

MaidSafeCoin(MAID)の将来性

以上がMaidSafeCoinとそのプラットフォームとなるSAFE Networkについてでしたが、そのロードマップを見ると今後はSAFE Networkの問題を解決する新しいコンセンサスメカニズム「PARSEC」が構築される予定とされています。


引用:SAFE Network

このMadeSafeの開発陣は既存のブロックチェーン技術の限界を主張しており、ブロックチェーンの設計上世界中の大量のデータをプライバシーを保護し、且つセキュアに扱うことは困難であると発言しています。

マイナーが大量にデータの保存をしなければならないブロックチェーン。
既存のビットコインやイーサリアムが将来今以上のデータを読み込む事となると、それに伴う技術が発展しない事にはまったく実用性が伴わないものとなってしまうでしょう。

SAFE Networkではデータを世界のノードに分散する事でトランザクション処理を迅速化し、且つそのデータが複数個に分裂される事で一部のノードがネットワークから遮断された時のリスクを回避しており、そのあらゆるデータは暗号化されて機密化される仕組みとなっています。

なのでこのMaidSafeCoinプロジェクトこそがビットコインやイーサリアムを飛び超えて実用化するのではないかと考えられているのです。

まだ同プロジェクトは完全に実現しておらずロードマップを辿っている段階ですが、時が経過すると共に実用化されているものだけが生き残るようになるでしょう。

ABOUT ME
Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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