イーサリアム

今週のイーサリアム(ETH)の価格変動とニュース(8/11〜17)

イーサリアム(ETH)は1週間で21%下落し280ドル台へ。

今週のイーサリアム(ETH)は引き続き下落トレンドが継続しており、上昇トレンドへ転換する事無くついにその価格は280ドル台まで急落してしまいました。

ETHは8月以降3週連続の下落となっており、今週の14日には一時250ドル台にまで沈んでいます。

なお、その価格は2017年11月の水準まで戻っており、このままだと次のサポートラインである200ドルの水準まで一気に下落する事も考えられるでしょう。

これによってETHの価格は1週間で21%のマイナスとなり、今月に入ってからだとおよそ40%のマイナスとなっています。

また、1ETH=800ドル台で推移していた5月から換算すると65%のマイナスとなり、RSI指標を見るとその売り圧力は強まっており過去最高水準の18%まで来ています。

なお、ETHに対してBTCの下げ幅は今週約4%に留まっており、21%下落したETHとの乖離が更に目立ちます。

このように、悲観的な相場が継続しているETHですが、今週のイーサリアムに関するニュースを見ていきましょう。

イーサリアムの下落はICOの現金化が原因?

このようなイーサリアムの売り圧力はICOによって資金調達されたETHの現金化が原因であるとブルームバーグが報じました。

ICOでは法定通貨をビットコインやイーサリアムと交換して投資家にトークンを配布する仕組みであり、多くのICOプロジェクトで用いられているのがイーサリアムです。
そして昨年から盛り上がりを魅せていたICOがイーサリアムの買いを支えていました。


引用:coindesk

しかし、今年に入り仮想通貨市場全体の下落の影響も受けた事から、ICO市場もどんどんとその価格が割れるようになってしまいました。

ICO割れとは?価格が下落しICO割れしたコインの事例と今後の市場考察「ICO割れ」の意味とは?相場の下落と共に下落するICOトークン昨今空前の盛り上がりを魅せているICOですが、2017年はその調...

仮想通貨ヘッジファンドのブルームウォーター・キャピタルのビスワ・ダス氏は以下のように発言しています。

「新興企業は大量の資金を調達しているが、資金管理やキャッシュマネジメントの経験が不足しているため、あまりにも早期に売りに動き、市場への大きな圧力となっている」
引用:bloomberg

2017年はおよそ7,000億円、そして今年は1〜5月にかけて1兆4,000億円にも及ぶ調達額を魅せているICOですが、プロジェクトの80%が詐欺などで失敗に終わり、生き残って取引所に上場しているICOはわずか8%となっています。


引用:Satis Grooup公式ブログ

このように、詐欺が大半のICOにおいて、実用性の全くないトークン、もしくは今後トークンの価値が上がる見込みのないトークンは早期に売却して現金化される事は安易に想像がつきます。
そして、現金化する事でICOトークン発行者の手元には確実に現金が残る事になるのです。

また、以下のグラフはETHにおけるウォレットからの出金額の規模を表すグラフですが、8月はその出金額が直近増えている事が分かります。


引用:SANbase

このデータはあくまで出金を表しており、全てが売却とは限りませんがICOトークンの現金清算が引き続き行われるようであれば、今後もETHの強い下落トレンドを作ってしまう要因になり兼ねません。

BitMEXのCEOはETHが100ドルを下回ると発言

海外の取引所BitMEXのCEOであるArthur Heyes氏は100ドルを下回るだろうと発言し、この下落局面でもまだ底ではない旨を主張しました。

同氏は文中の中でイーサリアムの事を時折「草コイン」呼ばわりしており、上述したようにETHの価格はICOへの熱狂によって上昇している事から、その現金化によって更に下落は続くと予想していました。

なお、ビットコイン(BTC)に関しては底値が3,000〜5,000ドルになると見ており、2018年6月には年末までに5万ドルに到達するといった強気の予想もしています。

来週のイーサリアム(ETH)の予想

今週のイーサリアムも引き続き悲観的な相場が続きましたが、下落が続く反面大きな反発にも期待出来そうです。

1日足でETHのチャートを見るとここ3日は上昇を魅せており、現在もちょうど290ドル台まで価格が回復して来ました。

また、BTCドミナンスも53%と大幅にシェアを伸ばしており、ETHのシェアは14%台まで下がっています。


引用:coinmarketcap

短期的に大きく下落したETHですが、一旦バブル的に膨れ上がったICOの売りが落ち着いた後はその開発の進展と共に緩やかに価格を戻していくのではないかと筆者は読んでいます。

イーサリアムの共同設立者であるJoseph・Lubin氏はこの市況でも今後のイーサリアムの生態系の成長が妨げられるような事はないと見解を示しており、トレーダー界隈で売り圧力が強くかけられている中、開発が着実に進んでいる旨も同氏はブルームバーグで述べています。

短期的な価格はまだ下落しそうな勢いがありますが、そのエコシステムの成長は中長期のスパンで見るべきでしょう。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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