仮想通貨

匿名仮想通貨PIVX(ピヴクス)とは?その特徴やDASHとの違いを解説

仮想通貨PIVX(ピヴクス)とは?


引用:PIVX

PIVX(ピヴクス)とは、2016年に公開された匿名性が高くプライバシー保護を目的とした分散型でオープンソースの仮想通貨です。

PiVXとは「Private Instant Verified Transaction」の略であり、元々Darknet(DNET)といった名称だったものがリブランディングされて現在の名前に至っています。

PIVXでは匿名通貨Zcashでも用いられている「ゼロ知識証明」と呼ばれる仕組みを採用しており、高い匿名性の提供且つ高速で取引が出来るシステムを実現します。

本記事では、そんなPIVXについての特徴や将来性についてを解説していきます。

仮想通貨PIVX(ピヴクス)の概要

以下がPIVXの基本概要です。

通貨名PIVX(Private Instant Verified Transaction)
トークンシンボルPIVX
最大発行枚数上限無し
コンセンサスアルゴリズムPoS
公式ページhttps://pivx.org

このPIVXはビットコインのコードとDASHのプロトコルを基盤として構築されたプラットフォームとなっており、ビットコインが新規ブロックの生成に10分掛かるのに対し、PIVXはわずか1分で生成する事が可能です。

なお、その特徴としては大きく分けて3つあり、それが「匿名取引」「高速取引」「分散された合意形成」です。

では、以下よりその特徴を見ていきます。

仮想通貨PIVX(ピヴクス)の特徴

ゼロ知識証明による匿名取引の実現

PIVXでは「ゼロ知識証明」によってその取引を匿名化する事ができ、PIVXによって実装されるのがZerocoin(ゼロコイン)と呼ばれる匿名化プロトコルです。

そもそもゼロ知識証明とは、取引の内容を公開する事無くその取引が真実である事を相手に証明する方法です。

ブロックチェーン上では個人を特定する事は不可能だがそのユーザーのアドレス等の情報は透明化され、誰でもパブリックに閲覧する事が出来るといった仕組みです。

よって、「プライバシーの保護」という観点からいうといつその情報が掘り出されるかわかりませんし、その取引を機密化する事が困難でした。

しかし、そのようなゼロ知識証明を用いる事でそのトランザクション情報を隠してPIVXを取引する事が可能となり、Zerocoinによって匿名化されたPIVXを「zPIV」と呼びます。

マスターノードによるリワードシステムがある

PIVXでは、マスターノードになる事でそのリワードが受け取れるシステムがあります。

マスターノードとは、一定以上のコインを保有する事でそのネットワークの運営を行う事が出来るノードであり、これと同じようなシステムにNEMの「スーパーノード」といったシステムがあります。

スーパーノードとハーベスティングとは?NEMで不労所得が得られる仕組み仮想通貨NEM(ネム/XEM)とは?仮想通貨NEM(ネム/XEM)とは、2014年に「Bitcointalk」のフォーラムで...

PIVXでマスターノードになる為には10,000PIVX(現在の時価でおよそ130万円)が必要とされており、10,000PIVX以上を保有しておく事で報酬が得られる仕組みとなっています。

また、PIVXでは「シーソーリワードメカニズム」と呼ばれるアルゴリズムが用いられており、PoSアルゴリズムによる報酬とマスターノードの報酬とのバランスが保たれる仕組みとなっています。


引用:PIVX ホワイトペーパー

PIVXではコンセンサスアルゴリズムにPoSが用いられているのですが、PoSによるステーキング報酬が増えればマスターノードのリワードが減り、逆にステーキング報酬が減ればマスターノードのリワードが増える仕組みとなっています。

これによって、どちらか一方に報酬が偏らないように調整されているのです。

匿名通貨DASHとPIVX(ピヴクス)との違い

PIVX以外にもPIVXのベースとなっているDASHが匿名通貨にあたりますが、一体どこが異なっているのでしょうか。

それは「コンセンサスアルゴリズム」「ブロックの生成時間」「匿名性の高さ」の3つです。

DASHPIVX
コンセンサスアルゴリズムPoWPoS
ブロックの生成時間150秒60秒
匿名性の高さCoinJoinのみCoinJoinとZerocoinを実装

まずコンセンサスアルゴリズムですが、DASHがPoWなのに対しPIVXはPoSを用いている為、PoWの問題を解決し、信頼のおけるノードに承認を任せる事が出来ます。

そしてブロックの生成時間はDASHが150秒であるのに対しPIVXは60秒です。

更に、DASHではその匿名化の技術にCoinJoinを用いているのに対し、PIVXはCoinJoinに加えて上述したZerocoinのプロトコルも兼ね備えています。

このように、一言で匿名通貨と言っても、詳しく比較して見るとそれぞれ特徴が異なっている事が分かります。

Swift TXシステムによる取引の高速化

PIVXでは「Swift TX」と呼ばれるシステムが備わっており、これによって即時決済が可能となります。

上述した通り、ビットコインではブロックの生成に10分掛かっていたのに対し、PIVXでは1分でそれを行う事が可能です。

また、上述したマスターノードネットワークによってその取引の安全性が保障されている為に(マスターノードはブロック承認の権限を持つが、大口保有者なので不正を行うインセンティブが働かない為)、従来のようにいくつも決済の有効性を確認する必要が無いのです。

仮想通貨PIVX(ピヴクス)を購入出来る取引所と価格推移 


引用:coinmarketcap

現在PIVXが取り扱いされている取引所は上記の図の通り、主に「Binance」や「Upbit」となっています。

Upbitに関しては現在日本居住者の登録が不可能となっているので、大手海外取引所であるBinanceを利用するのが良いでしょう。

Binance(バイナンス)取引所の特徴や登録方法。閉鎖リスクはあるのか?Binanceという仮想通貨取引所をご存知ですか?引用:https://www.binance.com/日本ではbi...
カカオトークが関連する韓国の取引所Upbit(アップビット)とは?韓国の仮想通貨取引所Upbit(アップビット)とは?引用:Upbit Upbit(アップビット)とは、韓国のソウルに拠点を置く...

次にPIVXの価格推移ですが、2016年当初は0.1円程度だった価格が2年後の2018年1月にはなんとその10,000倍となる1,000円台となりました。

引用:coinmarketcap

しかし、上記のチャートを見ての通りその価格は今年に入って下落が続き、2018年8月現在はピークから1/10となる100円台で推移しています。

また、PIVXの時価総額は現在およそ75億円となっており、その時価総額ランキングは93位です。

更に価格が高騰するかもしれない?PIVX(ピヴクス)の将来性

以上がPIVXについてでしたが、そのロードマップを見ると予定通り専用のウォレットが完成しており、今後はzPIVの分散型取引所(DEX)を構築し、匿名取引のDEXが構築される予定です。


引用:PIVX

なお、それ以降は需要に合わせたブロックサイズの調整やP2Pの匿名ネットワークの構築などが予定されています。

また、PIVXは日本でも期待しているユーザーが多く存在しており、個人でPIVXと提携した方もいます。

しかし、このPIVXの問題点としては、やはり匿名性が高いという特性上マネーロンダリングに用いられる懸念があり、国によっては厳しい規制がかけられる恐れがある点です。

そして、その匿名性の維持の為に1つあたりのトランザクションデータが大きくなってしまい、スケーラビリティ問題を抱えてしまう可能性がある点も問題点として挙げられるでしょう。

ですが、PIVEXの開発チームは日本のコインチェックで匿名通貨が上場廃止になった件にも動じておらず、プライバシーの重要性についてブログで強く主張していました。

なお、PIVXは初期にICOによる資金調達を行っていない為に、証券扱いされる可能性は低いでしょう。

なので純粋なコインとして今後も取引所に継続的に上場される可能性は高く、懸念点もありますが同時に楽しみな要素がたくさんある通貨です。

ABOUT ME
Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。