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ビットコインのリスクとは?投資する前に知っておくべき危険性

ビットコインのリスクとは?

ビットコインへの投資を始める前に、まずは「リスクとはどういうものなのか」その本質についてしっかりと考えなければなりません。

リスクについて考えるべきポイントは、主に以下の3つです。

1.リスクとはそもそも何か。

2.投資対象のリスクはどんなものなのか。

3.そのリスクを自分がどれだけ取ることが出来るか。

では、リスクとは一体何でしょうか?

リスクは本来「危険」という意味で使われますが、投資においてのリスクとは、将来のリターンに対する不確実性のことです。

では、質問です。

将来価値がゼロになる事が確定している仮想通貨は、果たしてリスクが高い仮想通貨でしょうか?

答えは、それはリスクがゼロの仮想通貨です。

なぜなら、将来の価値がゼロになる事が確定している事がわかっていて投資する人はいないので、リスクを取る必要はありません。

例えば銀行預金でも、将来全損する可能性は限りなくゼロに近いと言えます。

このように、不確実性が限りなくゼロとなるものはリスクが低くなるのです。

では、以下よりビットコインのあらゆるリスクを洗い出して行きます。

ビットコインのリスク一覧

ビットコインにはどのようなリスクが潜んでいるのでしょうか。

まず価格が上下することで損失が出たり利益が出たりする価格変動リスク、次にハッキングされて自分の資産を失ってしまう恐れがあるハッキングリスク、最後に自分の秘密鍵の紛失リスクなどが考えられます。

では、以下順に見ていきます。

1.価格変動リスク

まずビットコインの一番のリスクは価格変動リスクです。今日のビットコイン市場では、一夜にして価格が-20%以上下がる時もあれば、反対に+20% 以上、上がる時もあります。

ベーシックな部分ですが、なぜこのように価格が変動するのかというと、全てのモノの価格は「需要と供給」で決まっており、買いたい人と売りたい人のバランスによって成り立っているからです。

「この先ビットコインはもう駄目になる。全くけしからん!」という人と「いや、ビットコインは必ず将来我々が日常で使う通貨になる。これは本物だ。」という全く異なる考えを持った人同士が同じ値段で売買する時に価格は決まります。

このように、需要と供給で成り立つ「価格」というパラメーターが非常に重要になってくるのです。

さて、ビットコインの価格の変動要因ですが、それもいくつかあり、

1.世界の仮想通貨に対する規制状況

2.世界経済や国の情勢

3.取引所の信頼性

などが主に判断材料とされます。

例えば、1のケースの例だと、過去に「中国がICOを禁止」「仮想通貨取引所の閉鎖」等の規制を発表した2017年の9月頃は一時ビットコインの価格が暴落しました。

後に価格は回復していきますが、一時的な暴落があったことは事実です。

2のケースの例は、ジンバブエの経済が悪化して起こったハイパーインフレによって、自国の通貨が大幅に下がり、ビットコインが大量に買われました。

このように、その国の自国通貨が破綻しそうになると、資産をビットコインに逃避するという動きもあったのです。

3のケースの例は、マウントゴックスの破綻です。

マウントゴックスの破綻があった2014年の年初以降、ビットコインの価格は乱高下を繰り返しながらも下落していきました。

2.ハッキングリスク

次に考えられるのが、取引所がハッキングされて資産を盗まれるリスクです。

日本ではマウントゴックスに続き、コインチェックも数百億円規模のNEMが盗まれるという大盗難被害を受けました。

このように、大きな盗難劇があれば社会問題として目立ってしまうのですが、実はそれ以上に個人レベルでも資金が盗まれる事故は頻繁に起こっているのではないでしょうか。

仮想通貨市場が盛り上がれば盛り上がるほど、ハッカーのハッキングのインセンティブが上がるので、薄いセキュリティ対策であれば簡単にハッキングされてしまう可能性があるのです。

そのため、価格が上がればその分ハッキングリスクもついてきます。

そして、ビットコイン以外の仮想通貨、アルトコイン等は、現在の日本の取引所では販売所形式でしか取り扱っていないケースが多く、比較的手数料(スプレット)が高い水準ですので、「高い手数料」「ハッキングで全てを失うリスク」を受け入れなければならないのです。

また、取引所のウォレットを利用する場合に、買った通貨がその取引所に保管されるので、相手が潰れれば資産が返ってくる保証は100%ではありません。当然、相手に支払い能力がなければ、返せないからです。

このようなリスクをカウンターパーティーリスクと言います。

今回のコインチェックの被害を見てもわかるように、実はカウンターパーティーリスクというのは価格変動リスクよりも恐ろしいものなのです。

3.秘密鍵の紛失リスク

最後に秘密鍵の紛失リスクが考えられます。

ハードウォレットなら、ネットワークに直接接続されていないので安心ですが、損失のリスクがゼロなわけではありません。なぜならハードウォレット本体を紛失するリスクがあるからです。

家の金庫に保管していても、家が火事になったりすればウォレット自体が無くなってしまうこともあります。

ハードウォレットが紛失した場合でも、パスフレーズがあれば復元はできますが、秘密鍵やパスフレーズを紛失してしまったら一巻の終わりです。

例えばサトシ・ナカモトが保有する大量のビットコインであっても、秘密鍵を失えば取り戻すことはできません。それを頭で暗記するのは難しいでしょうし、どこかに書き留めるなどしてそれも保管しなければなりません。

秘密鍵に関しては限りなく自己責任で、紛失するリスクは常にゼロでは無いのです。

ビットコイン投資のリスク回避方法

1.投資を分散する

価格変動リスクの回避方法として、投資対象の分散が考えられます。

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言がありますが、投資対象をビットコインだけにせず、ビットコインとアルトコイン、その他株式や債券、投資信託など、幅広く分散することでよりリスク回避の効果が期待できます。

よって複数の商品に投資をすることで価格変動リスクを分散することができるのです。

2.取引所を分散する

ビットコインの取引に関しては、セキュリティが比較的安全と思われる取引所に分散していくという対策が考えられます。

例えば、今後取引所がローンチされる予定のSBIグループの仮想通貨取引所「SBI Virtual Currencies」では安全性への期待が高まっています。

SBIホールディングスのCEOである北尾吉孝氏は、セキュリティ面で絶対的な信頼を作ってから取引所をローンチさせると公言しており、既存のSBI証券で培ってきた取引所ノウハウもあるでしょう。

多少のトラブルでも涼しい顔をして対応できる大手ネット証券でのノウハウが期待でき、更にネット証券やネット銀行で多くの顧客基盤を持っているので、幾多の新しくできたベンチャー企業とは異なります。

このように、信頼と安全を見て取引所を選定することも重要なのです。資金が大きくなればなる程、取引所を分散させるリスクヘッジ効果は大きいでしょう。

3.保管方法を分散する

秘密鍵等の保管方法ですが、秘密鍵やパスフレーズを失ってしまうと終わりなので、これも対策として保管の分散が考えられます。

まだまだセキュリティが万全の状態とは言えない仮想通貨市場では、どこで保管していてもリスクがあるので、複数の端末に分別して秘密鍵を保管したり、ハードウォレットとソフトウォレットを併用したりなど、各自で最適な分散方法を駆使し、管理する必要があるでしょう。

余談ですが、この秘密鍵の紛失によって筆者が最も怖いと考えるのは、利益確定後にそのような重要な秘密鍵を紛失してしまい、税金だけを支払わなければならなくなることです。

ビットコイン投資はリスクをどれだけ許容出来るか

さて、単純な価格の変動以外にもこうした様々なリスクが存在するビットコイン投資ですが、リスクが高い分それ相応のリターンも望めます。

投資的観点では、それぞれがどれだけのリスクを望んでいるかが重要であり、カウンターパティーリスクやセキュリティリスクをあまり取りたくなければ、既存の株式市場で株のトレーディングをしたりFX市場でトレーディングをすれば良いわけです。

東証マザーズのベンチャー企業の株であれば、既存の仮想通貨取引所と比べしっかりと整備されていますし、取らなくて良いリスクを回避する方法はいくらでもあります。

リスクとは価格の上下のブレ幅なので、余剰資金でどこまでの損失を許容できるかを考えることが極めて重要なのです。

仮想通貨の投資においては、投資の知識もそうですが、セキュリティーの知識も欠かせなくなってきています。

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