ビットコインETF

SECが申請却下したビットコインETFを再審査へ|相場への影響や判断の期限は?

9つのビットコインETFの申請に対して「再審査」を発表したSEC

24日、米証券取引委員会は(SEC)は23日に承認を却下した9つのビットコインETFについてを再審査すると発表しました。


引用:SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION

SECのコミッショナーであるHester Perice氏、通称「クリプト・ママ」は、今回再審査となった旨を自身のTwitterにて公表しており、SECのコミッショナー内での投票による正式決定が行われるとされています。

以前クリプト・ママはビットコインETFに関して、その批判や未成熟である部分を一人否定していました。

SECは現在4人のコミッショナーから成り立っており、クリプトママをはじめ多数の賛成意見が得られれば、異例の再審査による申請の承認がなされる可能性があります。

元々8月23日が期限であったProShares(プロシェアーズ)の2つのビットコインETF以外は9月末に申請可否が下される予定だった事から、再審査の判決は9月末頃までに下されるのではと筆者は予測しています。

そして、申請の判断が依然残っているシカゴオプション取引所(CBOE)のビットコインETFの方の承認可否は9月30日までとされています。

シカゴオプション取引所(CBOE)がビットコインETFをSECへ申請CBOEが新たにビットコインETFを申請 アメリカのシカゴ・ボード・オプション取引所(CBOE)は、米証券取引委員会(SEC)...

今回のSECによる再審査は仮想通貨・ブロックチェーンの可能性を否定している訳では無く、それらを健全に発展させていく為、そしてそれが重要な案件であるという事を表している。

ビットコインETFを承認出来ない理由は相場操縦?

SECによる再審査の判断が下される以前、23日には合計10個あったビットコインETFの内9つが一度却下されていた訳ですが、そもそもなぜそれらは立て続けに拒否されたのでしょうか?

それは流動性がまだまだ低い点や顧客資産の保護や管理の点でまだ未成熟といった問題もありますが、その中でも特に相場操縦や詐欺などの懸念が大きくあります。

これらは以前申請してその承認を却下されたウィンクルボス兄弟のETFの時と同じ理由であり、上記の点が解決されなければ承認に辿り着くのは難しいと言えます。

今回結果的に再審査される事となりましたが、相場操縦やその監視体制や懸念が何も解消されなければ、その先に同じ結果となる事は見えていると言えるでしょう。

ビットコインETFをSECが承認する為には相場操縦を防ぐ為の十分な管理・監査が必要とされている。

ウィンクルボス兄弟のビットコインETFも投票による判決が下されていた

今回再審査となった9つのビットコインETFに関しては、SECのスタッフの判断に基づき申請が却下されたものの、上述した通りそれをSECの4人のコミッショナーの投票によって決める事なりました。
そして、以前承認を拒否されたウィンクルボス兄弟のビットコインETFもこのコミッショナーの投票によって判決が行われていたのです。

しかし、当時そこで賛成したコミッショナーは上述したクリプト・ママことPerice氏の一人のみでした。

そしてSEC委員長を含む残りの3人のコミッショナーは反対票を投じた事で同案件は非承認となった事から、今回も同じような結果になる可能性は低いとは言えないでしょう。

ウィンクルボス兄弟のビットコインETFでもコミッショナーによる投票が行われており、その4人の内賛成したのはクリプト・ママことPerice氏の一人のみだった。

SECのビットコインETF再審査発表による相場の影響は?

さて、今回の承認可否の再審査に関するニュースを受けて相場はどのように動いていたのでしょうか?

まず、23日のSECによるETF承認却下の発表を受けた後、ビットコインの価格は半日の間に最大400ドルの下落を見せました。

しかし、その後再審査の発表を受けて徐々に価格が回復し、23日から25日の午前中にかけての2日で約8%上昇し、現在は6,700ドル台で推移しています。

なお、仮想通貨全体では同じように23日以降緩やかに回復しており、現在はおよそ2,170億ドルでの推移となっています。


引用:coinmarketcap

今回非承認という悪材料が吐き出された思われた仮想通貨市場でしたが、再びその承認が延期された事で、今後も相場の揺らぎが引き続き起こる事となるでしょう。
最も注目なのはCBOEによるビットコインETF申請の可否なのですが、いずれも非承認となってしまえば悲観的な相場がまた長引く可能性もあると考えられます。

次こそビットコインETFはSECに申請されるのか。

これまで売買高が小さく相場操縦の懸念があるとしてその承認が拒否され続けて来たビットコインETF。

そういった懸念はしっかりとした管理体制が必要不可欠となり、今後も現状と違った体制が構築されなければその承認は難しいだろうと筆者は予想しています。

場合によっては、当局が介入した監視下でなければビットコインETFは永遠に始まらないなんて事もあり得ます。

しかし、長年抱えてきた課題に対して仮想通貨・ブロックチェーンが解決策になるのではないかとクリプトママは以前主張しており、直近のビットコインETF非承認が大きな問題でもないようにも思えます。

ですが、この承認の可否によって直近の相場は大きく揺れ動く事は間違い無いでしょう。

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Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。