目次
仮想通貨の積立投資とは?
積立というと、積立貯金や投資信託をイメージされる人も多いことでしょう。
しかし、仮想通貨投資の中にも、積立が存在し、毎月仮想通貨をコツコツ積み立てることが可能です。
仮想通貨の積立投資は、
「コイン積立」
とも呼ばれています。積立は、積立サービスを提供している仮想通貨取引所で行うことができます。
そこで、仮想通貨の積立投資をするメリットやその理由、おすすめの仮想通貨などについて説明します。
仮想通貨が暴落しても積立投資がおすすめな3つの理由
積立投資を行う場合、不安に思うことの1つに仮想通貨が暴落した時のことを想像される人も多いかと思います。
仮想通貨が暴落したら、積立しても意味がないのではないかと…
でも、実は仮想通貨が暴落した時こそ、積立投資がおすすめなのです。なぜなら、次の3つの理由が挙げられるからです。
- 積立金額は1,000円から設定できる
- 暴落するチャートに神経をすり減らさなくて済む
- 暴落時は仮想通貨を安く多く買える
まず、1つ目の理由ですが、積立投資は毎月1,000円の少額から設定できるため、積立投資を始める人にとって非常にハードルが低く、始めやすいという点が挙げられます。
次に2つ目ですが、仮想通貨投資においてチャートと睨めっこしながら、
「やれ暴落した。やれ急騰した」
と価格変動に神経をすり減らさなくて済みます。
また、突然入ってくるニュースや情報に反応して、保有している仮想通貨を手放してしまったり、イナゴタワーに群がったりと、後悔することを避けられます。
3つ目は、仮想通貨が暴落した時こそ多くの仮想通貨を安く手に入れるチャンスがあるという点です。
もちろん、仮想通貨の価格が高くなれば買える仮想通貨は少なくなりますが、結果的に暴落した時に安く多くの仮想通貨を手に入れられるため、損するリスクを抑えることが可能なのです。
では次に、積立投資をする3つのメリットを説明します。
メリット①毎月自動で積み立てたお金で購入してくれる
積立投資のメリットとして、毎月自動で積み立てたお金で仮想通貨を購入してくれるという点です。
自分で仮想通貨を買うタイミングを見極める必要がないので、買い忘れや予算を超えた投資をしなくて済みます。
月に1,000円から積み立てられるため、貯金感覚で利用することができ、銀行に預けておくよりも格段にいい場合があるでしょう。
メリット②ドルコスト平均法による分散投資に最適
積立投資の2つ目のメリットとして、ドルコスト平均法で積立ができるため、分散投資として最適であるという点です。
ドルコスト平均法とは、 仮想通貨の価格が変動しても一定の金額で購入していく投資方法を指します。 |
例えば、毎月3万円に設定した場合、毎日1,000円(1ヶ月を30日で計算)ずつ購入することになります。
毎日、1,000円ずつ仮想通貨を購入するため、月に1度まとめて購入するのと違い、高い時は少なく、安い時は多く購入でき、よりリスクを避けられるという訳なのです。
メリット③仮想通貨初心者でも簡単にできる
積立投資は仮想通貨初心者でも簡単にできます。
ビットコインが将来的に期待できる仮想通貨だと内心では納得していても、
実際に投資しようと考えると不安を感じてしまうものです。
初心者であればあるほど不安の種は多く、
「買うタイミングが分からない」
「価格が下落して損するのが恐い」
といったことが挙げられます。
しかし、積立投資であれば、自分で設定した金額の仮想通貨だけを自動で購入してくれるため、設定金額や積み立てする仮想通貨を選べば、後は自動で行ってくれます。
つまり、仮想通貨の買うタイミングも価格の変動に一喜一憂する必要はないということです。
低リスクで始められるZaifのコイン積立がおすすめ
国内大手の仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)では、「Zaifコイン積立」というサービスがあり、低リスクで以下の4つの仮想通貨の積立投資が可能です(2018年8月末時点)。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ネム(XEM / NEM)
- モナコイン(MONA)
Zaifコイン積立では月に1,000円の少額から設定可能で、積み立てた仮想通貨は自分のタイミングで自由に売ることができます。
積み立てしながら、積み立てた仮想通貨を売買することも可能なため、初心者や中級者以上の投資家にもおすすめです。
このサービスやZaifの登録・利用方法については、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にご覧ください。
Zaifコイン積立の長期的な推移と具体例
Zaifコイン積立の長期的な推移について説明しますので、まずは、以下の表をご覧ください。
仮想通貨の積立投資の推移 | |||
年月 | BTC1枚あたりの価格 | 積立金額 | BTC購入枚数 |
2017年9月 | ¥464,736 | ¥30,000 | 0.0645527783515803 |
2017年10月 | ¥723,940 | ¥30,000 | 0.0414398983341161 |
2017年11月 | ¥1,144,827 | ¥30,000 | 0.0262048326952457 |
2017年12月 | ¥1,535,062 | ¥30,000 | 0.0195431845749553 |
2018年1月 | ¥1,209,265 | ¥30,000 | 0.0248084580302911 |
2018年2月 | ¥1,108,423 | ¥30,000 | 0.0270654795145896 |
2018年3月 | ¥733,007 | ¥30,000 | 0.0409273035591747 |
2018年4月 | ¥974,854 | ¥30,000 | 0.030773838954346 |
2018年5月 | ¥807,699 | ¥30,000 | 0.037142549390305 |
2018年6月 | ¥705,133 | ¥30,000 | 0.0425451652383309 |
2018年7月 | ¥867,621 | ¥30,000 | 0.0345773096778432 |
2018年8月 | ¥771,734 | ¥30,000 | 0.0388734978632534 |
合計 | ¥360,000 | 0.428454296184031 | |
※参考値として、coingeckoの月末の相場価格を使用 |
上記の表は、仮に毎月3万円積み立てをし、BTCを購入した場合の目安として推移をまとめたものです。
2017年9月から2018年8月まで毎月3万円ずつ積立投資を行った場合、
1年で36万円を積み立てたことになり、
1年間で購入したBTCの枚数は0.428454296BTC
となります。
上記の表の場合、BTCが急騰した2017年11月から2018年2月頃までは1枚あたり100万円を超えていたため、BTCの購入枚数が他の月と比べて少ないことが分かります。
一方、2017年9月ではBTCが急騰する前だったため、1年間で最も多く購入することができていることが分かります。
では次に、実際にZaifコイン積立をしている人のTwitterからケース別に具体例を紹介したいと思います。
ケース①BTCとXEMを4ヵ月積立投資
まずはこちらのTwitterをご覧ください。
zaifでやってる積立投資の実績、計算したことなかったのでざっくり算出しました。
まぁ安定はしてる・・・かな。これくらいがちょうどいいか。#仮想通貨 #zaif #積立投資 #zaifコイン積立 #NEM #BTC pic.twitter.com/Of5zA1tFTJ— ちゃる@気ままに投資 (@chaltier777) January 5, 2018
毎月、BTCとXEMを2,000円ずつから積み立てを始めており、翌月から5,000円ずつに積立金額を増やしています。
開始から4ヵ月後には
約75,000円
の利益が上がっていることが分かります。
このケースのように、BTCとXEMの2種類の仮想通貨を積立投資することも可能で、1種類の通貨にこだわらないことで、よりリスクを分散することも可能です。
ケース②ETHのみを4ヵ月積立投資
Zaifのコイン積立でETHを積立てた結果。
1/10〜2/9:15,000円→10,670円
2/10/〜3/9:40,000円→35,803円
3/10〜4/9:180,000円→281,760円
4/10〜5/9:180,000円→229,091円次回から積立額を減少。
来年もこんな感じに冬は増額しよ。— DEG(デグ) (@DEG_2020) May 10, 2018
15,000円の積み立てから開始し、
翌月には4万円
翌々月には18万円
と金額を上げていくことで積立投資による利益も上がっていることが分かります。
このケースのように、最初はスモールステップで少額から始め、無理のない程度に積立金額を増やすことができます。
積立投資でオススメの仮想通貨とその理由
積立投資する仮想通貨を選ぶ際のポイントとして、次の3点が挙げられます。
- リスクを分散させるためにも1つの銘柄にこだわらない
- 信用度や将来性が高い銘柄を選ぶ
- なるべく値動きの少ない銘柄を選ぶ
まず、1つ目ですが、低リスクな積立投資といえども、1つの銘柄だけにこだわると場合によってはハイリスクハイリターンとなりかねません。
リスクを分散させるためにも、2つ以上の銘柄を選ぶと良いでしょう。ただ、銘柄をたくさん選べば良いかという訳ではありません。
なるべくなら管理できる種類に留めておきます。初心者の目安としては、多くても5つまでに絞ることをおすすめします。
2つ目は信用度が高い銘柄を選ぶで、仮想通貨やICOトークンの中には詐欺コインと呼ばれるものが存在します。
投資する仮想通貨やトークンが信頼に値するものなのかを慎重に見極める必要があります。
また、信用度と同時に将来性があるかどうかも重要な選択肢の1つになり、投資したけれども、将来性がなければ保有する通貨も霧となって消えてしまいます。
3つ目は値動きの少ない銘柄を選ぶことで、仮想通貨は基本的に値動きの変動が多く、とくに投資初心者にはリスクが高いといえます。
その中でも、なるべく値動きが少なく価格が安定している銘柄を選ぶことで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
ビットコイン以外の積立投資におすすめの仮想通貨ベスト3
以上を踏まえて、積立投資する仮想通貨を選ぶとしたら、次の3つの銘柄をおすすめします。
- ネム(XEM / NEM)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
投資信託におすすめの仮想通貨①ネム
ネムをおすすめする理由は、仮想通貨の中でも2017年に最も価値を上げた銘柄である点と2018年にカタパルトが実装予定であるという点です。
カタパルトがネムに実装されることで、処理速度が速くなり、セキュリティも向上すると考えられています。つまり、カタパルトの実装により、さらに性能が高まるという訳です。
既にテックビューロ社の
「mijin(ミジン)」
にカタパルトが実装されたことから考えても、ネムへの実装も近く行われることが予想できます。
これらの点から考えて、ネムは将来性や信頼度が高い仮想通貨であることに納得できます。
投資信託におすすめの仮想通貨②イーサリアム
イーサリアムは言わずと知れた仮想通貨で、ビットコインに次ぐ時価総額の高さから見ても信頼度、将来性を備えている仮想通貨であることに納得できます。
また、イーサリアムのブロックチェーン上で発行された「ERC20トークン」が多数存在し、新たなアプリやサービス作りのプラットフォームとしての役割を担っています。
決済を目的に開発されたビットコインとは異なり、スマートコントラクト(契約の自動化)を活用することで、多くの企業や金融機関など様々な分野での活躍が期待されています。
投資信託におすすめの仮想通貨③リップル
リップルは他の仮想通貨とは一線を画しており、ブロックチェーンを利用せずに独自の承認システム
PoC(プルーフ・オブ・コンセンサス)
を採用している仮想通貨です。
ビットコインの送金スピードと比較しても早い上に送金コストが安いことから、ビットコインに取って代わる仮想通貨としても期待されています。
実際に、国内外の金融機関での国際送金の選択肢の1つとして導入が検討されているなど、将来性や信頼度が高いことに納得できます。
積立投資で分散投資をしてもリスクは残る
ここまで積立投資についておすすめ理由やメリットなどを説明してきましたが、必ずしも資産がマイナスにならないとは言い切れません。
なぜなら、
どの仮想通貨でも常に価格は変動しますし、今安定した値動きであってもコインチェックのネム流出事件のような出来事が起これば、価格の暴落は免れられない
からです。
複数の銘柄を積立投資することで、ある程度のリスクを分散させることは可能ですが、必ずしも利益が約束されている訳ではないということを肝に銘じておきましょう。
その上で、仮想通貨の知識を高め、投資を楽しむようにしましょう。