イーサリアム

ETHが急落したその理由は?その価格は今後も下落する?今週のイーサリアム(9/1〜7)

仮想通貨市場全体と共にイーサリアム(ETH)も220ドル台まで下落。

今週のイーサリアム(ETH)は一時300ドル台に乗ったものの、9月5日の仮想通貨市場全体の下落と共にその価格は大幅に暴落し、1日で20%を超える下げ相場となりました。

仮想通貨市場全体も同じ時期に一日で16%程の下落となり、現在は2,060億ドルで推移しています。


引用:coinmarketcap

そしてETHの価格は今回の暴落によって2017年9月以来の安値となり、依然下落トレンドは続く形となってしまいました。

では、その価格下落の要因について探っていきます。

今回の暴落はゴールドマンサックスの影響?

9月5日、米ゴールドマンサックスの仮想通貨取引デスク開設の計画が中止となったという報道がビジネスインサイダーによってなされました。

その報道ではゴールドマンサックスは仮想通貨取引デスクの立ち上げを以前から検討していたものの、今回それに関する計画の優先順位を下げ、仮想通貨の保管等の事業に注力するといったものでした。
このニュースを受けて仮想通貨市場は全面安となり、界隈では「ゴールドマン・ショック」とも呼ばれていたのです。

しかし、後々になって見るとそれは誤報であった事が発覚します。

ゴールドマンサックスのCFOであるMartin Chavez氏は、サンフランシスコで行われたTechCrunchにてその報道を「フェイクニュースだ」と否定しており、加えてビットコインデリバティブの開発に取り組んでいる事も発表されています。

そもそも、今回の仮想通貨取引デスク開設の件についてはゴールドマンサックス側からの公式的な発表は今まで一度もされておらず、各メディア界隈で勝手に「中止だ」と騒いでいるだけでした。

あくまでそれは今後どのように展開するかを検討中の段階である事から、報道の全ては観測的な予想であり事実では無かったのです。

しかし、誤報が伝えられた後も全体的にその価格の回復は無く、イーサリアムも220ドル台に留まっています。

PoSへと移行する為の「Casper」は開発を一年間延期

イーサリアムはマイニング報酬を3ETHから2ETHへと減少される事が8月31日に開発コミュニティの支持を得て合意され、メトロポリスアップデートの第二段階となる「コンスタンティノープル」にてそれが実装される事となりました。

それに伴い、当初予定されていたCasperの開発は1年間遅延となる事が判明しています。
CasperとはイーサリアムがPoWからPoSへと移行する為の独自のアルゴリズムであり、アップデート最終段階である「セレニティ」で実装される予定となっていました。

しかし、コア開発者の間ではETHの供給量が想定を超える数値となっていた事を問題視していた為に、今回発表されたCasperの開発延期期間中にマイニング報酬の減額を試みようといった施策を取ったのです。

イーサリアム開発者のヴィタリック氏は、ETHの供給量が1億に達するのは2100年頃になると想定していたのですが、その供給量は2018年9月現在で既に1億ETHを超えている事が分かります。


引用:coinmarketcap

よって、イーサリアムのマイニング報酬を減額する事でETHのインフレ率を調整するよう開発者は今回動いたのです。

これによって、市場に放出されるETHの供給ペースが落ちる事となりますが、反対にマイナーの費用対効果が落ちる事となり、日本のような電気代の高い国では採算が合わなくなってしまうでしょう。

そして中国のBitmainではイーサリアムのマイニングプールが立ち上げが発表されている事から、今後のマイナーの中央集権化も一つ懸念点として挙げられます。

「イーサリアム無価値論」がステラの技術顧問によって主張される

仮想通貨ステラ(XLM)の技術顧問を務めるジェレミー・ルービン氏は「資産としてのイーサリアムの価値はゼロになるだろう」と主張しました。

これはイーサリアムネットワークそのものでは無く燃料通貨となるETHの価値が無くなるという予測であり、ルービン氏はもしも今後イーサリアム上で稼働するDappsやERCトークンなどが燃料であるGAS手数料をETHで支払いする必要が無くなるとすれば、その価値はゼロになると見ています。

これをヴィタリック氏は、「イーサリアムの現状が変わらなかった場合はその主張の通りになるだろう」と受け入れ、その後イーサリアムプロトコルにおいてのETHを支払う必要性を反論していました。

また、詳しくは以下の記事にて解説しています。

仮想通貨イーサリアム(Ethererum)の価格暴落は避けられない!?イーサリアムを、まだ所持していていいのだろうか…ここに、Ethererum(以下、ETH)に関して驚愕的な将来を予知するものがあ...

来週のイーサリアム(ETH)の予想

今週は上述したようなゴールドマンの報道やイーサリアム無価値論によって不安要素がたくさん抽出された週でした。

ICOトークンが開発用資金として換金されるタイミングもあり、先月から今週にかけては特にETHの売りが連鎖的に膨らんでいたようにも思えます。

なお、現在BTCドミナンスは54%台となっており、ETHは11%まで縮小しています。

このままETHの崩壊は避けられないのでしょうか?

今後燃料通貨ETHを用いたユーティリティコンピューターの機能性をどこまで有用化出来るかにかかっているでしょう。

ですが、その価格が回復するには、まだ時間がかかるだろうと推測します。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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