仮想通貨

【完全版】2019年の仮想通貨市場はどうなる?今後の予想とバブル再来について

2018年の仮想通貨市場はピーク時から4分の1に縮小する

2017年は空前の盛り上がりを魅せた仮想通貨市場。
そして「バブルはまだまだ続く」と言われ期待された2018年は、その期待を裏切り9月現在まで綺麗な右肩下がりという結果となっています。


引用:coinmarketcap

ピークであった2018年1月8日は時価総額がおよそ8,300億ドル(約91兆円)、そして1日の総出来高は450億ドルもありました。

しかし、執筆時点の2018年9月10日現在は時価総額1,950億ドル(約21兆円)、1日の総出来高は100億ドルとなっており、なんとピーク時からおよそ4分の1までに縮小したのです。

つまりは、8ヶ月の間にざっと6,000億ドルもの価値が市場から消えた事になります。

仮想通貨で億単位のお金を稼ぐ「億り人」が続出したのが2017年でしたが、反対に2018年は乗り遅れて資金を溶かしてしまう「遅れ人」が続出してしまったのです。

ビットコインドミナンスの推移

2018年9月11日現在、ビットコインの市場シェアは56%、そしてイーサリアムは10%台となりました。


引用:coinmarketcap

このようにどんどんとアルトコインのシェアが縮小し、ビットコインのシェアが拡大しているというのが現状です。

特に中旬からはイーサリアムの暴落によるシェア縮小が目立っており、余計にビットコインのシェア拡大が目立ちます。

2018年のビットコイン(BTC)の価格推移

昨年は20,000ドル付近まで到達したビットコインですが2018年に入り大きく急落しており、その価格はピーク時のおよそ3分の1にまで下落しています。


引用:coinmarketcap

その下落率は1月〜9月までで約50%、それによって2017年1月からの成長率はおよそ650%となり、その成長が緩やかとなりました。


引用:coinamrketcap

2018年のイーサリアム(ETH)の価格推移

続いて現在時価総額2位のイーサリアムですが、2018年のイーサリアムはビットコインよりも大きな下落率を魅せており、1月のピーク時から9月にかけておよそ7分の1の規模となっている事が分かります。


引用:coinmarketcap

その下落率はおよそ70%となり、2017年1月からの成長率は2400%、そしてそのトレンドラインは2018年7月頃から下に抜けており、現在も下落傾向にあります。


引用:coinmarketcap

このように依然悲観的な相場が続いており、全体的にその成長率が緩やかとなっている事が見受けられます。

2018年1〜9月の8ヶ月にかけて仮想通貨市場全体は約70%も下落している。

 

2018年のICO市場は拡大するも成長率が低下

昨年対比で大きな下落を魅せた仮想通貨市場ですが、一方でICO市場は昨年と比べて大きく拡大しています。

2018年はICOの調達額、件数のいずれも2017年を上回る結果となり、その調達額は2.8倍に、そしてICOの件数は1.3倍へと拡大しています。

しかし、その推移を月間のグラフで見てみると、2018年2月以降は全体的に右肩下がりとなっている事が分かります。

2018年6月はEOSによる1年間のICOで金額がずば抜けていますが、それ以外は大きく成長率が鈍化しています。

件数自体は2017年と比較して依然高い水準ですが、2018年7月の調達額はおよそ6.7億ドルと、昨年末の水準よりも低くなっています。

このように一見勢いを増しているようにも見えたICO市場ですが、世界各国でその規制や取り締まりが見直されるようになり、だんだんとICOプロジェクトも精査されるようになったのです。

※本章での画像は全てcoindeskより引用

2018年のICO市場は昨年対比で拡大しているも、その成長率は鈍化傾向にある。

 

2018年に勢力を拡大させた仮想通貨業界のプレイヤー

さて、2018年は仮想通貨市場もICO市場も縮小傾向である事を確認してきましたが、そんな中でも2018年に飛躍的に規模を拡大させて来たのが仮想通貨業界に関わるプレイヤーです。

そのプレイヤーの中にでも特に仮想通貨取引所に関しては、CoinMarketCapを確認するだけでも200種類を超える取引所が確認出来ており、ローカルな取引所も含めるともっと多く存在していると考えられます。

日本でもたくさんの取引所が設立されており、最近では楽天が取引所を買収した事で話題となりましたよね。

LINEや楽天など日本企業が続々と仮想通貨事業に本格参入|その動きと今後の考察LINEが独自の仮想通貨を発行し、楽天は仮想通貨交換業者を買収 現在日本企業は金融機関から非金融機関まで続々と仮想通貨事業への参入...

これらの仮想通貨業界に関わるプレイヤー達は、言うまでもなく将来の仮想通貨市場が拡大すると見込んで参入しているわけです。
仮想通貨市場の成長が見込めなければ、取引所というプレイヤーは当然その成長が同時に縮小してしまう事となるからです。

そして、世界を代表する取引所でも仮想通貨の将来に賭ける為の大きな動きが見られました。

米取引所Coinbaseは従業員を倍増する


米大手の取引所であるCoinbaseは、従業員を250人から500人にまで倍増する計画を立てています。

2018年には東京にもオフィスを開設しているCoinbaseですが、同社は評価額が80億ドルを超えているユニコーン企業として知られています。

そして、CoinbaseのCEOであるブライアン・アームストロング氏は同取引所を「ニューヨーク証券取引所」のような位置を目指すと公表しました。

また、世界最大の取引所であるBinanceは2018年の純利益が10億ドルとなる見通しがされており、大手マイニング企業であるBitmainも企業価値が1兆円となった事が明らかとなっています。

バイナンスは最大利益10億ドルの見通し。人類史上最速の成長を魅せる企業へ BInance(バイナンス)の2018年純利益が10億ドルに達する見込み 大手海外取引所であるBinance(バイナンス)の...

こういった仮想通貨業界に携わる企業の勢いから、今後の市場規模拡大の可能性が予想出来ます。

仮想通貨市場が縮小するも、仮想通貨業界のプレイヤーは世界的にその成長スピードと勢いを強めている。

 

2019年の仮想通貨市場の予想と考察

さて、では以上を踏まえて2019年の仮想通貨市場はどうなっていくのかについてを予想していきます。

実際にプロダクトが開発出来ているかが重要視される

まずは主要通貨以外のアルトコインですが、これまでにたくさんのICOプロダクトが生まれ、ホワイトペーパー1枚で億単位の巨額のお金が集まるような市況が続きました。

革命的な仮想通貨・ブロックチェーンが期待されている中で、投資家はそれらのプロジェクトにホワイトペーパーに書かれた思想や事業計画のみでお金を投じていますから、その投資額がバブルのように膨れ上がるのは確かに理解できます。

中にはホワイトペーパーすら見ずに、ワンクリックでトークンを購入する人もいたでしょう。

しかし、今後はそのホワイトペーパーに書かれたロードマップをいかに予定通り実現出来るかが鍵となります。

なぜなら大半のプロジェクトでは、2019年〜2020年辺りで大きく開発が進むロードマップを描いているからです。

近頃になってメインネットへの以降を果たした上位のプロジェクトでは「EOS」や「TRON」「Vechain」「Lisk」などがありますが、反対に開発がどうなっているのかも全く分からないプロジェクトも市場に潜んでいます。

そもそも、全てのICOプロジェクトが100発100中で大当たりする事は考えられません。

なぜなら、既存の株式会社でも10年続く会社は全体の内のたった5%だと言われているからです。

なので、ITバブル時もそうであったように、ICOプロジェクトの多くは2019年〜2020年を界にどんどんと淘汰されていき、一握りの有望なプロジェクトがシェアを拡大させて行くと筆者は予想しています。


引用:coinmarketcap

これはあくまで推論ですが、概ねそのような動きになるのではないかと予想しています。

ビットコインETFが鍵を握る?

では、ビットコインはどうなのでしょうか。
現在ビットコインETFのSECによる申請の可否が注目されていますが、2019年のビットコインは「ビットコインETF」の普及にあるのではないかと考えています。

また、そのETF承認後は一気に上がるかもしれないというのが筆者の見解です。

現在ビットコインETFはProSharesやCBOEを含めた計9つが承認待ちの状態となっており、その承認可否によって今後の明暗が決まるでしょう。

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金と似たチャートとなったビットコインは将来6万ドルに!?

では、「なぜビットコインETFが上場すると上がるのか?」という問いに関してなのですが、以下の画像を見て下さい。


引用:reddit

これは、ビットコインと金(ゴールド)のETF承認後のチャートを比較した画像なのですが、両者のその動きはかなり類似している事がわかります。

そして、1980年から30年かけて300%の成長を遂げた金ですが、ピーク時から300%高騰するというケースをビットコインに当てはめると、その価格は1BTC=6万ドル辺りになるという計算が出来ます。

そして金のETFが実現したのは今から15年程前の2003年なのですが、上の図を見ると、金はETF上場後に大きな上昇を魅せている事も分かりますね。

この金を裏付けとするETFは、低い運用手数料、高い流動性を武器にここ10年の間で金の市場を一変させています。

当時の2004年にニューヨーク証券取引所へ上場したETF「SPDR Gold Shares(GLD)」は3営業日目で運用資産10億ドル、そして1年以内にはその3倍に膨れ上がり、現在では金市場のベンチマークとなりました。

なお、現在の金市場全体の時価総額は8.2兆ドル(約900兆円)となっており、現在の仮想通貨市場全体の時価総額のおよそ40倍です。

ビットコインと金のチャートは類似しており、金のETF市場は今や900兆円規模にまで拡大している。

 

ビットコインETFの承認はいつになるのか

とはいっても上記の両者チャートの期間はそれぞれ異なっており、金の市場はピーク時の暴落から20〜25年かけてETFに上場しているのに対し、ビットコインはピーク時の暴落からまだ一年も経っていません。

なので、両者のチャートは一概には同じとは言えず、ETF上場が遠退きまだまだ悲観的な相場を彷徨い続ける可能性も高くあります。

もしもETFの承認が年内、もしくは来年に承認されれば今までに無い革命的な飛躍がもたらされるかもしれませんが、金の事例を見ると、まだまだ証券市場への上場は先となるかもしれません。

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イーサリアム創始者ヴィタリックは「天井に近づいている」と発言

イーサリアムの創始者であるヴィタリック氏は、香港のEthereum Industry Summit会議でのBloombergとのインタビューで仮想通貨市場の今後について自身の見解を主張しました。

ヴィタリック氏は「仮想通貨市場は現在天井に近づいている」と発言しており、「仮想通貨は大幅な価格上昇のフェーズを終えて経済における応用フェーズに移る」との見解も示しています。

既に仮想通貨・ブロックチェーンは次のフェーズへ移りつつあることを感じ取ったヴィタリック氏は、以前から「イーサリアムの価値はゼロに近くなる可能性がある」ともコメントしていましたが、同氏は「仮想通貨は投機対象ではないんだ」という事を最も主張したくてこのような主張内容になっているのだと推測出来ます。

また、BitMEXのCEOであるアーサー・ヘイズ氏は「イーサリアムは100ドルを割って2桁台前値下がりする」「ビットコインは3,000〜5,000ドルが底値となる」などと以前に予想しています。

ヴィタリック氏は仮想通貨市場が天井に近づいていると主張した。

 

2019年に仮想通貨バブルは再来するか?

以上、数字で見ても著しい下落を見せている仮想通貨市場ですが、2019年に仮想通貨バブルが再来する可能性も低くは無いというのが筆者の見解です。

バブルの本質は「実際の価値を上回る価格で推移していること」であり、誰かが「自分で買った後も他の人が高値で取引をしてくれる」と信じている時に起きます。

なので、「どれだけ開発が進んでいるか」などに関係なく、その数値だけが形式的に膨らみ続ける事は今後も起こり得ると考えるのです。

仮想通貨やブロックチェーンプロジェクトが実需を生んで世の中に普及するのは、実際に何年後になるでしょうか?

それを考えると、まだまだ長い長い月日がかかるだろうと考えられます。

その間に、実態とは異なった価格で取引される「バブル」が起こっても何らおかしく無いと思うのです。

しかし、仮に一時的にバブルが膨らんでもそれが一生続く事はこれから先も考えられず、きっと「今回は違う」といった事は無いでしょう。

緩やかに成長していくかとは思いますが、その過程で今後も価格が乱高下していく事になると筆者は予想します。

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新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。