仮想通貨

世界最大の投資銀行ゴールドマンサックスは仮想通貨に参入するのか|CEOの見解や今後の予想

ゴールドマンサックスは仮想通貨への参入検討を発表している

世界最大の投資銀行であるゴールドマンサックスは仮想通貨取引に参入してトレーディングデスクを設置すると、5月2日にニューヨークタイムズにて発表されました。

ゴールドマンサックスは社員に数億円の給料を支払う事でも話題の金融機関であり、同社出身の現マネックスグループのCEO松本大氏は、ゴールドマンからの数十億の報酬を蹴ってマネックスを設立した事で有名です。

さて、このゴールドマンサックスの仮想通貨取引デスクの設置報道によって「ウォール街で初めてのビットコイン取引」が期待されていたのですが、その後の進捗はどうなっているのでしょうか?

ゴールドマンサックスの仮想通貨取引デスクの中止が報道される

大手金融機関であるゴールドマンサックスの仮想通貨取引参入が期待されていましたが、9月5日、同社の仮想通貨取引デスク開設の計画が中止となった事がビジネスインサイダーによって報道されました。

その報道では以前検討していた同計画の優先順位を下げ、仮想通貨の保管事業に注力するとされました。

他にもゴールドマンサックスは2018年5月以降、ビットコイン先物を提供するシカゴ・オプション取引所(CBOE)やシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)などで、顧客に代わってBTC先物を取引するサービスを開始している。

これを受けてビットコイン相場は急落し、これが「ゴールドマン・ショック」とも呼ばれていました。

ゴールドマンCFOは「フェイクニュースだ」と否定

 

しかし、後々この報道は誤りだった事が判明しました。
同社のCFOであるMartin Chavez氏は、サンフランシスコで開催された「TechCrunch」にて、仮想通貨取引デスクの開設が「中止」というその報道がフェイクニュースである事を指摘し、加えてビットコインデリィバティブの開発に取り組んでいる事が発表されました。

そもそも今回の仮想通貨取引デスク開設の件についてはゴールドマンサックス側からの公式的な発表は今まで一度もされておらず、各メディア界隈で勝手に「中止だ」と騒いでいるだけでした。

あくまでそれは今後どのように展開するかを検討中の段階である事から、報道の全ては観測的な予想であり事実では無かったのですね。

フェイクニュースが判明後のBTC相場は?

 

フェイクニュースの判明後もBTC相場は回復せず、そのまま6,000ドル台で推移するレンジ相場となりました。

なので、上述した報道が本当に今回のBTC下落に関係していたのかが疑問となっていますが、アカウント登録が不要で仮想通貨の交換が行える「ShapeShift(シェイプシフト)」が今回メンバー登録を義務付けた事によるものではないかといった見方もあります。

なお、ゴールドマンサックスが仮想通貨取引の展開を遅らせている事は事実でしょうが、あくまで優先度の引き下げである為に、今後の市況によっては早期の開設も実現するかもしれません。

ゴールドマンサックスの仮想通貨取引デスク開設の中止報道以降、BTCの価格は一時15%程下落したが、後にそれはゴールドマンCFOによって「フェイクニュースだ」と指摘される。

 

ゴールドマンサックスの次期CEOソロモン氏は仮想通貨に好意的


ゴールドマンサックスは2018年7月17日、次期CEOをデビット・ソロモン氏に任命した事を発表しています。

ソロモン氏は仮想通貨に好意的と言われており、競争力を維持する為には「ビジネスを進化させ、環境に適応しなければならない」と発言しています。

なお、今回CEOを後任したロイド・ブランクファイン氏は昨年11月に「ビットコイン詐欺の為の道具だ」「バブルになるだろう」と否定的なコメントを残していた為に、今回のCEO交代による方向転換や仮想通貨領域の拡大が期待されています。

ゴールドマンサックス新CEO就任に伴う仮想通貨市場の動きは?ゴールドマンサックス証券は本日、デヴィッド・ソロモン氏が同社の新CEOになると発表しました。現CEOのブランクフェインは、2006年に同...

ゴールドマンサックスがビットコイン価格を今後押し上げるか

要点まとめ
  • ゴールドマンサックスは仮想通貨取引に参入すると発表し、ウォール街で初のビットコイン取引が期待されていた。
  • その後仮想通貨取引デスク開設の中止報道がありBTCの価格は一時15%程下落したが、後にそれはゴールドマンCFOによってフェイクニュースだと指摘される。
  • 次期CEOにデビット・ソロモン氏が任命され、CEO交代による方向転換や仮想通貨領域の拡大が引き続き期待されている。

世界最大の投資銀行としてその名を轟かせるゴールドマンサックス。

今回仮想通貨取引デスクの先行きについては延期という方向性が見えましたが、同時に今後同社が特に注力していくのは仮想通貨の「カストディ(資産保管)サービス」でしょう。

同社がファンド向けのカストディサービスを検討している事はBloombergより報道されているのですが、この資産保管サービスは最近できたようなベンチャー企業よりも、こういった古くからの金融業界のプレイヤーが行った方が信頼性や優位性は高いと言えるでしょう。

それによって機関投資家のビットコインへの投資のハードルも下がります。

今後、ゴールドマンサックスが「仮想通貨取引デスク」「カストディサービス」の二軸を展開していく事となれば、その価格や取引インフラは更に拡大するかもしれません。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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