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ETHが30%の高騰を魅せる!ついにトレンド転換か|今週のイーサリアム(9/8〜14)

イーサリアム(ETH)は160ドル台から一気に反発し220ドル台へ回復

今週のイーサリアム(ETH)は9月12日時点で昨年の7月中旬以来となる160ドル台の安値をマークしましたが、その後価格は反発しており、9月13から14日の11時現在までにかけておよそ30%の高騰を魅せています。

この高騰によってここ1週間の下落分を取り戻しており、一気に220ドル台への回復を遂げました。

また、「買われ過ぎ」「売られ過ぎ」といった相場の強弱を表す「RSI指標」を見ると、9月9日には売り圧力が過去最低水準となる12%台となってましたが、(30%以下になると売られ過ぎの状態となる)その後の上昇によって買い圧力が急激に増しています。

https://twitter.com/yukimamafx/status/1040426201146318848

1年でおよそ50%、そして短期で見ると8月から60%も下落を魅せてきたETHですが、これは単なる暴落分の価格調整なのか、それとも上昇トレンドへの転換なのか、今後のETHを賭けた重要な相場となりそうです。

では、今週のイーサリアムに関するトピックを見ていきましょう。

ICOの売却額は9月に入り急増している

ここ最近のETHの価格低迷には、 ICOプロジェクトの開発費用捻出の為のETH投げ売りや、単純なICO需要の減少など、様々な下落要因が専門家によって挙げられていましたが、その詳細と本当のETH価格の下落要因について探っていきましょう。

8月のICOによるETHは売りは月間平均額の3分の1程度

 

ETHは8月から最大でおよそ60%の下落を魅せましたが、その中でもICOプロジェクトによるETH売りが主な要因であるという説が立っていました。

しかし、D2 CAPITALの共同設立者であるPrimoz Kordez氏のブログによると8月に売却されたETHは10万程度である事が述べられており、これは今年の月間平均額の3分の1程度、そして月平均の売却額は31.2万ETHであるとの試算がされていました。


引用:D2 CAPITAL公式ブログ

この結果から今回の大幅なETHの下落要因は「ICOによる資金調達需要の減少では無いか」といった見解がKordez氏より主張されました。

そして、Kordez氏は今後も小規模なICOプロジェクトによるETH売りが発生する可能性があるが、その影響は限定的であるとの見方も示していました。

9月は10日間で16万ETHが売却される

 

上述したような「今後もICOプロジェクトによるETH売りが続く」といった見解をKordez氏は8月に主張していましたが、9月は13日から計算してなんと過去10日間の間におよそ16万ETHが売却されている事が明らかとなりました。


引用:SANbase

そしてTRUSTNODESの報道によると、過去30日間でETHの売却は合計28万3千ETH(約65億円)に達したとされており、上述した8月の3倍の数値へ、つまりはETHの今年の月平均売却額に達する水準となったのです。

特に9月4日は過去3ヶ月間と比較しても大量となるETHのトランザクションが確認されており、中でも「金」をトークン化するイーサリアムベースのプロジェクト「Digix」が大量の売却を行ったとされています。


引用:SANbase

ICOによる資金調達は独自トークンを引き換えにビットコインやイーサリアムを調達する仕組みであり、投資家から集めたそれらの通貨は取得原価がゼロとなります。

なので、ETHの価値が減少すればする程含み益が縮小されて開発資金も減ることとなるのです。

よって、こういった小規模なICOプロジェクトによるETH売り、そしてETHの下落による「売りが売りを呼ぶ」といった現象は今後も起こり得る可能性が高いでしょう。

8月のICOプロジェクトによるETH売却額は月間平均の3分の1程度に納まったが、9月に入り10日間で16万ETHの売りが記録され、一気にその売却数が増えていた。

 

8月のICOによる資金調達額が3.2億ドルと過去最低水準へ

そして次にICOプロジェクトに対する投資需要ですが、8月のICOによる資金調達額は約3.2億ドルと大幅に減少しているという事がBloombergにて報道されました。


引用:Bloomberg

この数字は昨年の6月以降から見て最低の水準となっており、15.24億ドルを調達した先月7月との対比でおよそ80%の減少となっています。

なお、coindeskのICO Trackerを見てもICOの件数や調達額は今年に入ってから成長率が鈍化している事がわかり(2018年6月はEOSの調達額込)、ETHの価格同様その規模も縮小傾向にあります。


引用:coindesk

このように、一見勢いを増しているようにも見えたICO市場の需要は確実に減っており、それがETHの重要なファンダメンタルとして価格に反映されたとの見方をする事が出来ます。

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8月のICOによる資金調達額は約3.2億ドルと大幅に減少し、昨年の6月以降から見て最低の水準となった。

 

ETHクライアントがコンスタンティノープルのテストへ移行

イーサリアムの基盤となるイーサリアム・クライアントは、イーサリアムの大型アップデートとなる「コンスタンティノープル」実装の為の改善プロトコル「EIP-1283」「EIP-1234」を実装してテストへ移行しました。

このイーサリアムクライアントにはイーサリアムの基盤となるソフトウェア「Parity」や「Geth(Go Ethereum)」、そして「aleth(cpp-ethereum)」などといった主要クライアントが含まれます。

コンスタンティノープルとは、イーサリアム4大アップデートの内の「Metropolis(メトロポリス)」の中で行われるアップデートの一つです。

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今回のコンスタンティノープルでは、イーサリアムのマイニング報酬を3ETHから2ETHへと変更する「EIP-1234」の実装も含まれるようになる為に、Ethereum Japanによるとコンスタンティノープルの実装は11月末〜12月と予想が立てられています。

なお、EIP-1234が実装されたイーサリアムのアップデートが起こるとETHのマイニング報酬が減る為に、PoWからPoSへの移行準備が整うのですが、一方で一部のマイナーは採算が合わないようになる可能性が膨らみます。

アップデート後の価格上昇が見込めなければマイナーにとっての報酬が大幅に減額し、ASICなどを用いた一部のマイナーによる「マイニングの中央集権化」といった懸念点も同時に考えられるようになるでしょう。

年内には実装される予定のコンスタンティノープルですが、今回EIP-1234を可決し、テスト移行を実行した事がETHの価格へ影響していると考えられます。

イーサリアムの主要クライアントは、大型アップデートとなる「コンスタンティノープル」実装の為の改善プロトコル「EIP-1283」「EIP-1234」を実装してテストへ移行した。

 

今週のイーサリアム(ETH)のまとめ

今週は今年最低値となる160ドル台をマークしながらも、その反発で一気に220ドル台まで価格を上げました。

それによってBTCドミナンスも変化しており、BTCが55%、そしてETHがそのシェアを9%から10%台へと回復させています。


引用:coinmarketcap

直近ICOによるETH売却が大きく目立っていますが、引き続き小規模プロジェクトのETH売りは起こっていくのではないかと考えています。

しかし、それを超える買いによる反発も同時に期待できるでしょう。

長期的にも短期的にも大きく値下がりしているETHですが、それがどこまで反発していくのかに注目したい所です。

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Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。
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