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仮想通貨取引所Zaifがハッキングによって67億円相当の仮想通貨流出

Zaifがハッキングにより67億円相当の仮想通貨流出を表明

2018年9月20日、テックビューロ社が運営する仮想通貨取引所「Zaif」が外部によるハッキングの被害を被り、およそ67億円相当の仮想通貨を流出させてしまった事をPRTIMESにて発表しました。

弊社における調査の結果、入出金用ホットウォレットの一部が外部からの不正アクセスによりハッキング被害を受け、弊社が管理する仮想通貨のうちの一部が外部に不正流出させられたことが判明しました。
引用:PRTIMES

2018年1月、日本では当時国内大手と呼ばれていたcoincheckがおよそ580億円相当の仮想通貨の盗難被害に遭い、それが日本に留まらず世界を騒がせる騒動となりましたが、今回またしても日本の取引所からハッキング事件が起こってしまいました。

今回のZaifのハッキング被害に関する経緯

今回のハッキング被害の経緯としてテックビューロ社は、顧客の入出金に対応する為に保管していたホットウォレットから不正アクセスが行われたと表明しています。

Zaifでは、顧客の入出金に対応する為に預かり資産の一部をホットウォレットで保管し、一部はインターネット環境から切断されたコールドウォレットにて保管をしていました。

ホットウォレットでの仮想通貨の保管は、通貨の送金等を即座に行える利便性がありますが、一方でオンライン上で仮想通貨を操作する事が可能な為、今回のような外部のハッカーの標的になる事もあり得るとされていました。

そして、今回見事にそのホットウォレットが狙われてしまったのです。

9月17日、ZaifではBTCとMONAの入出金を障害によって停止しているとTwitter上でアナウンスしていました。

しかし、今回の発表によってそれがハッキング被害によるものだった事が判明したのです。

なお、テックビューロ社は既に捜査当局へ被害申告をして操作を依頼しており、同種の犯行を予防する為に具体的なアクセス手法に関しての公表は差し控えるとされています。

ハッキング被害に遭った仮想通貨と損失額

盗難された通貨の種類と数量

今回のハッキング被害によって盗難された仮想通貨は、以下の3種類とされています。

  • ビットコイン(BTC)
  • モナコイン(MONA)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)

なお、ビットコインの盗難された数量は5,966BTC(現在の時価でおよそ43億円相当)となっており、それ以外のモナコインとビットコインキャッシュは現在調査中となっています。

ハッキングによって被った損失額

今回のハッキング被害によって被った被害額の総計は67億円とされており、その内の22億円が運営側の固有の資産、そして残りの45億円が顧客の預かり資産に相当すると発表されています。

Zaif側の対応について

Zaifでは9月17日にサーバーの異常を検知して翌日の18日にハッキングが確認されたとしていますが、それを財務局へ報告し、現在原因分析と捜査当局への被害申告等を行なっています。

フィスコがテックビューロの株式を取得し傘下へ


今回の被害を受け、テックビューロ社は以下の支援に関する締結をフィスコと行いました。

(1)消失したお客様の預かり資産に相当する財産の提供、(2)セキュリティ向上のための技術・人員の提供、(3)経営基盤の向上のための資本提携、経営陣の派遣
引用:PRTIMES

なお、同社は財源の確保の為にフィスコから50億円の金融支援を受ける事を発表し、フィスコのグループ会社である「フィスコデジタルアセットグループ」の子会社を通じて、50億円の金融支援とテックビューロ社の過半数の株式を取得する資本提携を締結しました。

よって、今回の盗難による顧客資産の補填に関しては、フィスコによって受けた50億円の金融支援によってなされる予定です。

Zaifのハッキングによるユーザーの声

今回のハッキング被害によってTwitter上でもユーザーは悲鳴を挙げていました。

そしてあの与沢翼氏もZaifによる被害を被ったとTweetしています。

また、その公表が遅かった件や、発表があった当日のビットコインの動きへの不審感を訴えるユーザーも。

ハッキングの被害に関する公表があったのは日本時間で9月20日の午前2時頃でしたが、その後の3時から4時にかけては、確かに「急落後に反発する」といったチャートが描かれています。


引用:TradingView

このチャートについての真意は不明ですが、やはり「意図的だ」といった声が多く見受けられます。

また、本事件による仮想通貨市場全体への影響は現状特に見受けられず、「一気に下落」といった市況ではありません。


引用:coinmarketcap

Zaifの今後とCOMSAについて

以上が今回のZaifのハッキング被害についてでしたが、本事件によって、また一段と国内での規制が厳しくなり各仮想通貨交換業社のセキュリティー体制の見直しがされる事でしょう。

また、テックビューロ社が手掛けていたICOプラットフォームの「COMSA」について、同事業の今後の方針などは現在検討中だとされています。

これによってCOMSAも大きく下落し、1日で24%の暴落となりました。


引用:coinmarketcap

国内外問わず相次いで発生しているハッキング問題ですが、今回の事件によってまだまだそういった被害への対策等が十分ではない事が証明されてしまいました。

その市場の健全化への道のりはまだまだ険しいままとなりそうです。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。