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イランが仮想通貨発行?これまでの経緯と今後の展望を徹底解説

イランでビットコインの価格が267万円を記録

ビットコインの価格が低迷していた中、イランでは真逆の現象が起きていました。20189月に入り、イランでビット金の価格は24千ドル(約267万円)を記録しました。

ビットコインの価格上昇の要因として、イラン政府がマイニング事業への参入を発表したことが挙げられます。

そこで、イランでビットコインの価格が上昇するまでの経緯や国家による仮想通貨の発行準備について説明します。

イランのこれまでの仮想通貨における経緯

イランが仮想通貨に対して前向きな動きを見せたのは、米国との関係が悪化したことがきっかけでした。

世界を牽引する米国を敵に回したイランは、国際社会から経済制裁を受け、取り残されるという非常に厳しい状況に追い込まれていました。

そこでイランが生き残りをかけて取り組んできたのが仮想通貨でした。

イラン政府は経済制裁により他国との取引が難しくなったため、匿名性の高いビットコインで国際取引を行うことを決めたのです。

匿名性が高く、非中央集権のビットコインであれば、取引相手がイランであることを伏せて取引ができます。

これにより、イランにでは決済方法の1つとして、ビットコインが普及していったのです。

そんなイランですが、過去に仮想通貨取引を禁止していた時期があります。

20184月、イラン中央銀行はマネーロンダリング(資金洗浄)やICOによる法定通貨の弱体化を恐れ、銀行などの金融機関の仮想通貨取引を禁止。

しかし、その裏ではイラン政府による独自通貨発行のプロジェクトが密かに進められていたのです。

また、イラン市民もまた、政府による禁止令を無視して、ビットコインなどの仮想通貨で保有資産を国外に送金していました。

そして、20187月に入り、ドル建ての法定通貨リアルが最安値をつける中、ビットコイン取引高が上昇していきます。

イラン市民からすれば、米国との関係が悪化し、経済制裁を受ける状況下で、法定通貨への不安が大きくなったことでしょう。

個人的には、自身の保有資産を守る手段として、法定通貨から仮想通貨へシフトせざるを得なかったのだと感じました。

イランと国際社会の今

 

先日の国連総会では、イランのロウハニ大統領と米国のトランプ大統領が互いに批判し合うという一幕もあったように、依然としてイランと米国の溝は深まったままです。

しかし、イランがEUと新たな貿易促進のための新組織の設立を発表しました。

新組織「SPV(特別目的事業体)」の設立により、イランとEUは合法的な金融取引や貿易が可能になります。

経済制裁の手を緩めない米国は、11月に原油を経済制裁の対象とすることを発表しています。

イランとEUの関係が修復へと進むことで、イラン国内でさらに仮想通貨取引が加速する可能性があります。

イランでのビットコイン価格が267万円の記録を塗り替える日もそう遠い将来ではないかもしれませんね。

イランで仮想通貨マイニング事業が国家お墨付きに

20189月、イランで仮想通貨のマイニング事業が正式に産業として、各省庁を始め、中央銀行などで認められることになりました。

マイニング事業が産業に認められたことで、企業や団体が堂々と仮想通貨業界への参入が可能になったのです。

マイニング事業が産業として認められた経緯には、イランでのビットコイン取引高が増加したことや国家主導による仮想通貨の原案作成が進められていることが挙げられます。

経済制裁が続く中で、イランは仮想通貨によって経済を維持しようという思惑があるのではないかと思います。

このニュースにより、イランではビットコインの価格が267万円を記録することになったのです。

国家発行の仮想通貨準備始まる

 

20188月末、イラン中央銀行のシステム関連企業であるISC(インフォマティクス・サービシズ・コーポレーション)が国家発行の仮想通貨の草案を発表しました。

仮想通貨は中央銀行によって管理され、供給されることが明らかになりました。

具体的には、プライベートブロックチェーンにトランザクションが記録され、ビットコインと異なり、マイニングが不要です。

実際に発行されたら、まず初めに銀行間での決済手段として利用されることになります。さらに一段階上がると、現地での決済として利用することが可能になる予定です。

しかし、肝心な仮想通貨の配布計画に関しては、未だ詳細が明かされていません。

各国の動きも観察していこう

日本から見ると、イランは原油大国というイメージが強い人も多いのではないでしょうか。しかし、上記でも説明した通り、国家による独自通貨の発行が計画されています。

きっかけは経済制裁によるものでしたが、遥かに日本を凌ぐペースで国内での仮想通貨の価値を高めようとしています。

まさに、「ピンチの時こそチャンス!」を現実のものにしようとしているのがイランです。

イラン国内でビットコインの価格が267万円を記録したことで、各国でもビットコインへの期待が再び高まっていくかもしれません。

今後も各国の動きを仮想通貨取引の判断材料として観察していくことをおすすめします。

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