イーサリアム

イーサリアムで不動産がトークン化?BCHを使ったICOも実現|今週のイーサリアム(10/6〜12)

今週のイーサリアム(ETH)は190ドル台へ下落

今週のイーサリアム(ETH)はしばらく価格変動に乏しい推移を魅せていましたが、11日には数時間で11%下落し、一気に190ドル台へと下落しました。


引用:tradingview

ETHは9月中旬に一度190ドル台を記録していましたが今回の下落によってその価格を突き抜けており、次のサポートラインとなる160ドル台までも一気に下抜ける可能性が出てきました。


引用:tradingview

また、RSI指標を見ると直近で見て最低水準の数値を記録しており、11日は11%となり、強い売り圧力が見受けられました。


引用:tradingview

ETHは今年に入ってどんどんと高値の更新に遠ざかっており、遂に最高値を記録した1,400ドル台から8分の1程度まで縮小しています。

<ETHの月別の高値(2018年)>

1月1,419ドル
2月1,143ドル
3月878ドル
4月711ドル
5月828ドル
6月627ドル
7月515ドル
8月435ドル
9月302ドル
10月(12日時点)234ドル

上記の通り、2018年5月以外は全て前月比でマイナスの高値となっており、毎月高値が更新されていった2017年とは異なる結果となっています。

なお、執筆時点でのETHの価格は193ドルとなっていますが、丁度一年前の10月12日と対比するとおよそ35%の下落となっており、2017年7月下旬と同水準の価格となりました。


引用:tradingview

では、今週のイーサリアムに関するトピックを見ていきます。

ビットコインキャッシュ(BCH)使ったICOで3,000万ドルが調達される

10月8日、ブロックチェーン企業であるViaBTCがビットコインキャッシュ(BCH)を使ったICOによって2時間で3,000億ドルを調達した事が発表されました。

マイニング事業を閉鎖したViaBTCとは?閉鎖理由と閉鎖後の動向中国大手の企業が中国国内での運営を断念中国政府による仮想通貨への規制はますます強くなっており、中国国内での取引やICO、さらには...

ビットコインキャッシュを用いたICOは今回が最初となり、それは中国の開発によって提案された「Wormhole」と呼ばれるネットワーク上で動かされました。

同ネットワークを用いる事で、ビットコインキャッシュのブロックチェーン仕様を変更せずともイーサリアムに用いられている「スマートコントラクト」を実装できるようになります。

スマートコントラクトとは。仲介者を不在にする未来の契約の形仲介者が不在となるスマートコントラクトブロックチェーン技術は、分散化された仮想通貨を誕生させた後に次々とそれが応用され、取引所、...

今回ICOを行ったViaBTCは独自トークンであるViabtc Token(VIAT)を発行したのですが、このようなBCHベースのICOが普及する事で、イーサリアムの優位性が損なわれる可能性が出てきました。

ですが、一部の専門家では「全てのプラットフォームが共存する」といった見方もあり、イーサリアムにとってはこれが競争のインセンティブを高めるファクターとなるでしょう。

高級コンドミニアムがイーサリアムのブロックチェーンによってトークン化される

ニューヨークマンハッタンの3,000万ドル相当の高級コンドミニアムは、イーサリアムのブロックチェーンによってトークン化されるという事が発表されました。

これによってマンハッタンの12個の高級コンドミニアムではそれぞれブロックチェーンによってトークン化された不動産物件と化し、その価値の一部がブロックチェーン上に記録されるようになります。

不動産業界は、日本の場合だと契約に紙の書類のやり取りが欠かせず、且つその物件情報の透明性は高いとは言えませんでした。

しかし不動産をトークン化する事で高級コンドミニアムへの少額の投資が可能となり、様々な情報の透明性も高まる事となるでしょう。

更にブロックチェーンを活用したトークンによって改ざんされない取引履歴を台帳に記録する事ができ、且つその物件の流動性も高まる事が予想されます。

汎用性が高いブロックチェーンですが、今回のコンドミニアムのトークン化によって、不動産におけるイーサリアムのユースケースが明確となった事でしょう。

ヴィタリック氏の介入無しでイーサリアムの開発が進行

イーサリアムの創始者であるヴィタリックブテリン氏は、現在自身を介入しない上でのイーサリアムの開発を進めていると発言しました。

そもそも、イーサリアムを今後広く普及拡大しようとするならば、創始者であるヴィタリック氏が不在でも進行できるプロジェクトが無ければなりません。一般的な大企業でも言えますが、創業者が亡くなった後に会社が潰れてしまうのでは困るからです。

そのように、今後を見越してヴィタリック氏はイーサリアムプロジェクトに対する関与を控えるようにしており、ヴィタリック氏は「私が明日いなくなってもイーサリアムは生き続ける」と発言しています。

来週のイーサリアム(ETH)の予想

今週は仮想通貨市場全体で大きな下落が見受けられましたが、2018年もとうとう残り2ヶ月半程となりました。


引用:coinmarketcap

ETHの市場におけるシェアは現在10%を割っており、対してBTCのシェアが54%と拡大しています。

最近では米国を主とした世界的な株安も背景にありますが、EOSやNEO、TRONといったようなETH以外のプラットフォームも開発を進めてきており、ETHの市場シェアが今後蝕まれていく可能性もあります。

全体的なユーザーの基盤を底上げしない限りは、今後のイーサリアムの成長は見込めないでしょう。

ABOUT ME
Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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