仮想通貨

仮想通貨保険サービスCryptoInsとは?その補償内容や限度額などを調査

本記事では、仮想通貨の保険サービスであるCryptoInsの特徴や、具体的な補償内容などを解説していきます。

個人向けのオンライン仮想通貨保険サービス「CryptoIns」とは


引用:CryptoIns

スイスの保険仲介・コンサルティング会社である「Aspis SA」は、仮想通貨取引所やウォレット向けのオンライン保険サービスである「CryptoIns」を立ち上げました。

同保険サービスは個人で仮想通貨をウォレットに保管する顧客を対象としており、あらゆる仮想通貨取引所との連携や通貨の補償などが行われます。

また、今までは法人を対象とした仮想通貨の保険サービスは存在していたものの、今回CryptoInsがローンチされる事で、仮想通貨業界で初の個人向け保険サービスとなります。

仮想通貨界に保険が必要とされている理由


では、そもそもなぜ仮想通貨に保険サービスが必要とされるようになってきたのでしょうか。

その要因としては、「仮想通貨取引所のハッキング被害の多発」といった背景が考えられます。

昨今、日本をはじめ仮想通貨取引所のハッキング被害が多発しています。
例えば、日本では2018年1月26日にコインチェックが約580億円相当、そして同年9月20日にはZaifが約67億円相当といった仮想通貨を不正に流出させてしまいました。

仮想通貨取引所Zaifがハッキングによって67億円相当の仮想通貨流出Zaifがハッキングにより67億円相当の仮想通貨流出を表明 2018年9月20日、テックビューロ社が運営する仮想通貨取引所「Zaif」...

また、日本の隣にある韓国でも約100億円を超える額の盗難被害が起こっているといった報告がされています。

韓国で仮想通貨ハッキング報告!112億円の被害が今でも盗難にあったまま!ウォレット被害はなんと150件を超えるという驚きのハッキング報告が、韓国警察庁から発表されました。過去3年間でハッキングを受けた取引所は...

このように、取引所のセキュリティ体制がまだまだ健全では無いと言えるインフラの中、投資家側の「万が一の補償」のニーズが増加していると言えるのです。

また、そのような「盗難され放題」の環境が続いてしまえば、投資家は仮想通貨へと投資するインセンティブを失います。

最近の仮想通貨市場では最も魅力的とされていたボラティリティ(価格変動幅)が小さくなっている為に、他のリスク資産と比べて(株やFXなど)ボラティリティが同等であれば、出来るだけ安全な方に投資した方が有利だからです。


引用:coinmarketcap

よって、仮想通貨への安全性の需要が大きく高まっています。

仮想通貨保険サービスCryptoInsの内容


引用:CryptoIns

では、CryptoInsの具体的なサービス内容等を見ていきます。

保険が適用可能な取引所

2018年10月17日現在、CryptoInsの公式サイトを確認すると25種類の適用取引所がリストアップされており、主に以下のような取引所に対応されています。


引用:CryptoIns

 

保険の報酬支払い元

CryptoInsでの保険金支払いはSelecta InsuranceとReinsurance Company Limitedといった再保険会社によって保証されます。

補償の対象となるユーザーと補償額

CryptoInsでは、その顧客が上述した対象の取引所や各ウォレットにてハッキング被害に遭った際、その資金を「全額補償」するとされています。(※上限については後述)

なお、ハッカーの攻撃による仮想通貨の盗難や、それに伴う取引所の破綻、そして取引所側の詐欺や不正行為などもにも対応するとされており、一度保険に加入すれば上述した被害を被った顧客の仮想通貨が補償されるようになります。

また、保険契約期間に関しては通常90日間とされていますが、オプションによって365日の期間延長も行うことが可能です。

補償の限度額

次に一回の取引における補償の限度額ですが、最大15BTCまでとされています。(※2018年10月17日のレートでおよそ1,100万円)

対応通貨

CryptoInsでは顧客の被害に遭った仮想通貨は全てビットコイン(BTC)にて支払われます。

なお、保険をかける仮想通貨の種類に関しては顧客が任意に決める事ができ、万が一盗難に遭った場合は全てをビットコインのレートに換算して支払われるようになっているのです。

そして、顧客側が保険料を支払う際にはビットコインまたはイーサリアム(ETH)のいずれかで支払いが可能です。

支払う保険料について

顧客が支払う保険料ですが、料金は仮想通貨の保有量や各保有ウォレットの信頼性によって決まるとされています。

もちろん脆弱性が高くセキュリティの甘いウォレットであれば、そこから仮想通貨が盗まれるリスクは上がるでしょうから、保険料は上がるでしょう。

まとめ:個人保険サービスの普及が仮想通貨市場にもたらす影響は?

以上が仮想通貨の保険サービスCryptoInsについてでしたが、このサービスの普及による仮想通貨市場への影響はと考えると、それはまだまだ微々たる物かと筆者は考えます。

今後同サービスは補償の限度額を増やしていく事を検討するとしていますが、現状15BTCしかない為に、大口にとっての旨味はあまり無いと言えます。

また、そもそも本当にこのサービスによって盗難された通貨が払い出されるのかにも不透明感が出てくるでしょう。

もしも、Binanceのような大きな取引所で大規模なハッキングが起こった際、支払い余力がどの程度あるのかも疑問です。

しかし、こういった補償の制度が整えば、全体的な仮想通貨に対するネガティブなイメージが取り除かれ、市場にとって大きな追い風となる可能性もあるでしょう。

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Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。