アルトコインや仮想通貨を上回る伸び率で価格上昇を続けているトークン。この1週間でBAT(BasicAttentionToken、バット)が予想以上の高騰を見せる動きとなりました。その価格変動の背景にはテクノロジーの革新が。BATは今後も上昇を続けるのでしょうか?
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BATの最近の価格推移検証!
ETHベースのトークンBAT(BasicAttentionToken)がここ1週間で右肩上がりの上昇トレンドをみせています。チャートからも語らにただける通りBAT(Basic Attention Token)は、10月22日(月)にドルに対して14%上昇し、一時的に0.30ドルを上回り、0. 287ドルの現在価値に落ち着いています。トークンの週ごとのリターンは56%に達している計算となります。これは、トップ50のデジタル通貨アセットの中で最も優れたリターンと言えるでしょう。
引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/basic-attention-token/
このBATの価格上昇に至った理由として2つの要因が考えられます。
BraveのWebブラウザのエコシステム
Webブラウザー「Brave」は自社発行するETHベーストークンBATを活用することで、広告のエコシステムを確立しようとしています。広告搭載はユーザー、広告主、パブリシャーの3者によって広告事業が進行するのが一般的です。このポジションでは基本的にユーザーには広告の配当はありません。広告主がパブリシャーに広告依頼をすると、中間業者にも広告資金が流れ、最終的に受領する広告費は目減りする一方という現状です。
この既存のシステムからエコシステムに転向すると、中間業者を一切排除しトークンによって、ユーザー、広告主、パブリシャーの3者共に配当を直接配分することができるようになります。
「Brave」のブラウザを通してプラットフォームの役割を導入したシステムをベータ版で施行し、報酬を仮想通貨で受けることができる構造を構築中とも言われています。
Coinbaseのトークンへの取り組み
大手の取引所Coinbaseコインベースが先週10月17日に0x(ZRX)トークンの搭載予定を報告し、アプリでも取引ができるようになるシステムを施行する試みが進められています。
その流れを受けて、トークンの価格も上昇をみせZRXも一時30%の値幅を付ける価格上昇を記録しました。
CoinbaseはこれまでにもBTC以外の5つのデジタル通貨について今後発展する可能性があることを強調し、そのうちの1つにBATは含まれています。投資家の間では大手のCoinbaseがトークンを正式に上場させ、仮想通貨としての価値を高めることを大いに期待しています。
Braveの新型ブラウザー
トークンの配当によって広告の利益を配分できるシステムを取り入れた新型のブラウザーの発表はTwitterにも掲載されました。
Today's new desktop browser replaces the Muon-based version on our site. Users who now browse with the Muon version (0.25.2) will get Muon updates until they are fully upgraded to this new version in the near future. They can also download the new version: https://t.co/4wVWi8TElt
— Brave Software (@brave) October 18, 2018
Braveが発表したブラウザーの特徴は大きくわけて3つ。
最速の速さで活用できる
BraveのブラウザーはChromeやFirefoxと比較して、PCで従来の2倍の速さモバイル機器なら8倍のスピードの実力を備えています。ダウンロードや閲覧など仕事や作業が格段に速くかたずけられます。こちらが実際に検索時にかかった時間を比較したグラフです。
安全なブラウザー
Braveのブラウザーは、プライバシーとセキュリティが確保されたフォーマットです。利用するサイトごとにセキュリティ設定ができ、個人用に完全なカスタマイズを可能にしています。
Braveのブラウザーは、サイトからのトラッカーや広告を阻止しスキャミングや追跡のリスクを軽減します。マルウェアの侵入やプラグインによる無意識のうちのセキュリティ侵害も自動的に阻止するシステムを確立。
大切なデータや個人情報の漏洩を未然に防ぐことができます。
BATトークンでサポート
現在急ピッチで進められているシステムで、近日中にモバイルにて導入される予定です。よく活用するサイトにBATトークンで支援する広告活動で、分配はどのくらいサイトに訪れたのかという頻度によって自動的に振り分けられるシステムが起用されます。セキュリティを第一に考えられた新ブラウザーでは、たとえ個人がサイトに支援をしたとしても、サイトのオーナー側からもどの程度誰がトークンを援助したか?というプライバシーについては公表されることはなく、個人情報が漏洩する心配はありません。
アルトコインを上回る勢いのトークン?上位獲得には問題も!まとめ
ここ1週間の仮想通貨の価格変動に焦点をあてると、BAT、cardano(ADA)、stellar(XLM)、およびzcash(ZEC)は共にアルトコイン市場を広げる上昇を見せました。
しかしながらこれらは8%の伸び率に留まり、BATの56%という上昇に追随することがありませんでした。
皮肉なことに50%以上の価格上昇を見せたBATではありましたが、全体の仮想通貨ランキングでは依然として31位に留まっています。
これには時価総額との関連性が大きいと考えられ、281百万ドルの総評価額で31位のBATと比較して他のコインは20位に君臨しているのです。中でもcardano(ADA)、stellar(XLM)に至っては現在仮想通貨10位以内に位置しています。
いづれにせよこれまでの仮想通貨BTC中心の流れから、徐々にトークンへの投資傾向が強まってきていることは事実です。トークンはコインよりも扱いやすく導入しやすいことから機関投資家たちも資産運用のために将来性を見出しています。
BTCの再度の高騰ランニングとともに、BATをはじめとしたトークンにも目が離せませんね。