仮想通貨

仮想通貨で借金地獄に追い込まれた女子大生から学ぶ教訓とは?

ネット上は成功体験で溢れている

ネット上では、仮想通貨投資で億単位の利益を得て「億り人」になったという話をよく目にしたり、耳にしたりします。

最近では、大学生や10代、20代の若者までもが仮想通貨投資をして、投資した金額の数十倍もの利益を得ています。

そのため、「アルバイトよりも仮想通貨投資をした方が稼げる」と安易に仮想通貨に手を出す人も少なくありません。

でも、これからお話することが現実に起こるかもしれません。こういう可能性があるか考えたことはありますか?

 

女子大生A子と仮想通貨の出会い

女子大生A子は20歳で、大学入学と同時に地方の親元を離れて上京。

大学の学費や生活費で親に心配をかけたくなかったので、学生ローンを利用し、300万円の返済を抱えています。

A子は学業に励みつつ、学生ローン返済と生活費を稼ぐため、家庭教師のアルバイトをすることにしました。

しかし、入学から1年が経った頃、「このままバイト続けていたら、単位を落として留年するかも…」そんな不安に駆られたのです。

というのも、A子のアルバイト先の仕事量がどんどん増えていき、深夜に帰宅することも度々あり、とても学業どころではなくなってしまったからです。

生活していくためにはアルバイトを続けなければならず、体を休めるために講義を休む日が続きました。

A子は現状のままではダメだと気づき、家庭教師のアルバイトに変わる、もっと効率的で高時給の仕事がないか探し始めたのです。

そんな時、ネット上でこんな言葉に興味をひかれました。

「仮想通貨投資で、たった3日で資産が2倍に!」

A子は仮想通貨という言葉を初めて知ったのでした。

 

アルバイトを辞めて仮想通貨投資にハマる

A子は仮想通貨投資が千円から始められることを知り、さっそく仮想通貨取引所へ登録。

本人確認の手続きを済ませ、初心者でも簡単に始められる仮想通貨積立サービスを毎月千円で始めました。

自分で売ったり買ったりする手間もなく簡単に始められることが分かり、千円から3千円へ、5千円と自動引き落としの金額を増やしていきます。

数ヶ月後、A子は「このペースじゃ、アルバイトを続けていかないと生活できない…」と考え、積立サービスを止め、自分で売り買いする取引をすることを決意しました。

さすがに、直感と運だけでは資産は増やせないと思ったA子は、ネットでも有名な投資家のツイートを観察することにしました。

投資家が「上げる」とか「ロング入れた」といったツイートをすれば、A子もすぐに買うことで1万円から始めた資産は25万円にまで増やすことができたのです。

A子は「私、投資の才能があるのかも!このまま行けば、学生ローンもあっという間に返せそう!」と運を才能と勘違いしていき、いよいよビットコインFXへとシフトしたのでした。

生活費と学生ローン返済額を差し引いた10万円をビットコインFXの証拠金として預けます。

3日目にして2倍になり、資産は20万円に。

A子は利確せずに、20万円でさらに資産を増やすことを目指し、アルバイトを辞めてビットコインFXにのめり込んでいったのです。

A子が犯したミス
  • 他人の意見や噂を検証せずに、直感だけで投資をしてしまうのはリスクが大きすぎます。
  • 根拠のない情報を信じて投資するなんて言語道断としかいえません。

仮想通貨投資で借金地獄に陥る

ビットコインFXを始めて数ヶ月、一時90万円もの利益を出すことに喜びを感じたA子は、投資額を増やしていきました。

しかし、ある日突然、ビットコインの暴落によって、今までプラスだった損益はマイナス70万円に転じました。

初めての暴落に動揺したA子は損切りしましたが、翌日にはビットコインの価格は暴落前の価格に戻っていて、ビットコインを手放してしまったことを後悔する1日になったのです。

A子はマイナスに転じた資産を取り戻すため、消費者金融から30万円を借りて再度チャレンジします。

しかし、今までのようには上手くはいきませんでした。それどころか、消費者金融から繰り返し借金をし、ビットコインFXに消費していきます。

気づいた時には、200万円を超える損失を記録するまでになっていたのです。

返済が残る学生ローンと消費者金融からの借金、そして、仮想通貨投資による損失で500万円以上の借金を抱え、自己破産寸前にまで追い込まれてしまいました。

A子は、自分ひとりではどうにもならない事態に陥ったことに気づき、両親に事の顛末を説明し、助けを求めたのでした。

A子が犯したミス
  • 投資で失敗して出した損失をさらに投資で取り返そうとすれば、さらに損失を大きくするだけです。
  • A子は学生ローンを返すことが目的で仮想通貨投資を始めたものの、冷静さを失い、損失を取り返すことに躍起になってしまったのです。
  • あろうことか、消費者金融から借金を重ねたことで、自己破産寸前に追い込まれてしまいました。

 

A子から学ぶ仮想通貨投資の教訓とは?

女子大生A子が仮想通貨投資を始めるきっかけから借金地獄に陥ってしまうまでをご紹介しました。いかがだったでしょうか?

中には、「A子の投資の仕方は無謀すぎる」や、「知識もないのに、仮想通貨投資なんてするべきじゃない」というご意見も多いのではないでしょうか。

たしかに、利益が出たことで舞い上がり、借金返済から始めた目的から反れて、負けを取り返すことが目的となっていった節があります。

しかし、A子に起きたことがあなたや私にも起こり得らないと言い切ることができるでしょうか。

ネット上には、数多くの仮想通貨による成功体験で溢れています。

人は、自分の失敗談よりも成功談を話す方が好きなため、初心者からすれば、「失敗せずに成功できるもの」という印象を与えかねません。

実際に、「ネット上では借金返済して億り人になった」や、「知識ゼロでも大儲けできた」なんて話が多く発信されています。

そのため、その言葉を鵜呑みにしてA子のようにさらに借金を増やして自己破産寸前にまで追い込まれる人が後を絶ちません。

では、A子の話からどのような教訓が考えられるのでしょうか。

それは、投資はそもそもハイリスクなものであり、とくに仮想通貨は価格の変動が激しいために、当たれば大きいけれど、外しても大きな損失を抱えることになるということです。

投資をする前提として、「ローリスク・ローリターン。ハイリスク・ハイリターン」であることを忘れてはいけないのです。

そして、投資をする上で大切なことは、根拠が十分にあるという前提のもとで行うということです。

他人の意見や噂など根拠のない情報を信じて、投資するなど言語道断です。

とくに、仮想通貨の世界では詐欺事件も多いので、情報収集にはくれぐれも注意しましょう。

今回の教訓
  • 自分の身の丈にあった資金を投資に充てる
  • 十分な知識を得てから投資を始める
  • 根拠が十分にある情報を信じる