イーサリアム(Ethereum/ETH)

イーサリアムのDevcon4が開催!セレニティのロードマップやリバーシブルICOが発表される

今週のイーサリアム(ETH)は200ドルを割り190ドル台に突入

今週のイーサリアム(ETH)は小動きを魅せていた市場が大きく下に傾き、2018年11月2日現在は1ETH=198ドル辺りで推移しています。


引用:TradingView

なお、10月29日は仮想通貨市場全体で価格大きく下落しており、それに伴いETHの価格も一日で最大約6%の下落、そして1週間(10/27〜11/2)で約2%の下落となりました。


引用:TradingView

5月以降から価格が右肩下がりで価格変動の幅も狭くなってきているETHですが、まずは9月以来となる240ドル台を目指したい所です。

また、今週はイーサリアム開発者の間で行われるカンファレンス「Devcon4」がチェコのプラハにて開催されていますが(10/31〜11/2まで)、そこではヴィタリック氏などをはじめ、たくさんの開発者による新たな構想や提案がなされました。

Davcon4で発表された主な内容
  1. セレニティのロードマップについて
  2. 新たなICOとなる「リバーシブルICO」について
  3. MetaMask(メタマスク)のモバイルアプリリリースについて

では、以下より順番に解説していきます。

ETHの大型アップデート「Serenity(セレニティ)」のロードマップが発表される

今回行われたDevcon4では、10月31日にイーサリアムの共同開発者であるヴィタリック・ブテリン氏が講演を行い、そこでイーサリアムの4段階アップデートの最終段階となる「セレニティ(Serenity)」のロードマップが発表されました。

セレニティとは?

セレニティ(Serenity)とは、イーサリアムの4大アップデートである「Frontier(フロンティア)」「Homestead(ホームステッド)」「Metropolis(メトロポリス)」に続く最後のアップデートであり、同アップデートでは「Casper」と呼ばれる独自のアルゴリズムを用いて、イーサリアムのコンセンサスアルゴリズムをPoWからPoSへと完全に移行される予定となっている。

現在は第三段階目となるアップデート「Metropolis(メトロポリス)」の途中段階にあるイーサリアムですが、ヴィタリック氏はセレニティが実装される日は「そう遠くはない」と語ります。

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セレニティの実装後はPoWからPoSへと完全に移行する事となり、PoSに移行すれば現在イーサリアムで懸念視されている「スケーラビリティ問題」を解決出来る可能性があります。

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そして、今回ヴィタリック氏はセレニティのアップデートを以下の4つのフェーズに分類しました。

  1. PoSの初期バージョンとなり、イーサリアム2.0をリリースする為のbeacon chainを実装
  2. スマートコントラクト無しの簡素化されたセレニティを導入
  3. セレニティの拡張版を導入
  4. 最終版となるセレニティの導入

この4つのフェーズが予定通りにクリアされれば、近い内にイーサリアムでのPoSが実現されるかもしれません。

また、ヴィタリック氏はDavcon4のカンファレンスにて「セレニティへとアップデートする事で1秒間に14,000回のトランザクションを行う事が可能となり、今までの1,000倍ものスケーラビリティが期待出来る。」と発言しました。

セレニティの実装後は1秒間に14,000回のトランザクションが可能となり、現在の1,000倍ものスケーラビリティが期待されている。

 

イーサリアム開発者によってリバーシブルICO(RICO)が提案される

Davcon4では30日、イーサリアムの開発者であるFabian Vogelsteller氏によって「リバーシブルICO(RICO)」と呼ばれる新たな資金調達の構造が提案されました。

このリバーシブルICOでは、投資家が一度投資した資金をいつでも引き戻し出来るように構築されます。

従来のICOでは、一度投資したお金はその後のプロジェクトの開発進捗に問わず返金する事が不可能でした。
それによって、開発者は資金調達した後にその資金を簡単に持ち逃げ出来てしまうという問題点があったのです。

しかし、今回提案されたリバーシブルICOが実現すれば、投資家はいつでもプロジェクトに投じたお金を返金してもらう事が可能となる為、開発者はプロジェクトの開発を進めなければ投資家から資金を引き抜かれてしまう事となります。

これによって、資金を持ち逃げしてほとんどプロジェクトの開発を行わないような「ICO詐欺」を撲滅出来るとFabian氏は考えているのです。

なお、このリバーシブルICOは特殊なスマートコントラクトによって作成される予定であり、まずはFabian氏のスタートアップ企業にて試験的に運用される予定です。

投資家による資金の返金がいつでも可能なリバーシブルICOが普及すれば、詐欺プロジェクトの撲滅に繋がる可能性がある。

 

MetaMask(メタマスク)のモバイルアプリが発表される


引用:Consensys 公式ブログ

Davcon4では31日、ブロックチェーン企業「ConsenSys」のCEOであるJoseph Lubin氏によって、イーサリアムウォレットであるMetaMaskのモバイルアプリ版がリリースされる事が発表されました。

MetaMask(メタマスク)とは、GoogleChromやFirefoxなどのブラウザから利用可能なイーサリアムウォレットです。

MetaMask(メタマスク)の使い方。今後、必須になり得るWEBウォレットイーサリアムトークンを保管できるメタマスクとは 引用:https://metamask.io/ メタマスク(MetaMask...

MetaMaskは現在GoogleChromのウェブストアで130万回ものダウンロード数を記録しており、イーサリアム上で展開される分散型アプリケーション(Dapps)やブロックチェーンゲームなどで多く利用されています。

そして、今回構想されたMetaMaskのモバイルアプリでは、デスクトップ上のMetaMaskアカウントと連携する事が可能となり、2019年の初頭にベータ版がiOS、Androidでそれぞれリリースされる予定です。

また、もう一つの代表的なイーサリアムウォレットであるMyEtherWalletでは、2018年9月にiOS版のスマホアプリ「MEWconnect」をリリースしました。

今後、各dappsのスマートフォンでの利用拡大が予想される中、MetaMaskのモバイルアプリのリリースにも期待が集まっています。

MetaMaskはモバイルアプリのベータ版を2019年初頭にリリースする予定としている。

 

今週のイーサリアム(ETH)のまとめ

今週はDavcon4が開催され、上記で説明したような様々なイーサリアム開発者による構想が発表されましたが、日本時間の11月1日、イーサリアム(ETH)の価格は1時間で最大5%となる上昇を魅せました。


引用:TradingView

現在イーサリアムは上昇トレンドへと突入しており、まずこのまま200ドル台のブレイクに期待したい所です。

イーサリアムは直近「メトロポリス」の中の「コンスタンティノープル」と呼ばれるアップデートを来年に控えています。

そこではセキュリティの強化やマイニング報酬の3ETHから2ETHへの減額が実施される為、開発進捗次第で今後大きく価格が動くかもしれません。

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Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。