ビットコインキャッシュ

ビットコインキャッシュ(BCH)はハードフォーク対応取引所増加で続伸|分裂後新通貨は付与される?

今週(11/3〜9)はハードフォークの影響もあり、大きな価格上昇を魅せたビットコインキャッシュ(BCH)ですが、その市況や各取引所の対応はどうなっているのでしょうか。以下より、その中身について覗いていきます。

ビットコインキャッシュ(BCH)は今週35%の高騰を魅せて570ドル台に

今週のビットコインキャッシュは(BCH)は1週間(11/3〜9)で35%の高騰を魅せ、450ドル台だった価格を一気に突き抜け570ドル台へと上昇しました。


引用:TradingView

10月以降、ボラティリティが低く盛り上がりに欠ける価格推移となっていた仮想通貨市場ですが、ビットコインキャッシュは11月2日以降目を覚ますような躍動を魅せ、上位通貨の中でも飛び抜けたチャートを形成しています。


引用:TradingView

また、RSI指標を見るとその投資家の買い圧力は高まっている事が分かり、2018年5月ぶりの高水準となりました。


引用:TradingView

これによってビットコインキャッシュは長く続いた下落トレンドから抜け出し、現在は上昇トレンドへの展開が伺えます。


引用:TradingView

 

ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークに対応する取引所増加で続伸

ビットコインキャッシュ(BCH)は11月15日にハードフォークを予定

ビットコインキャッシュは、2018年11月15日にアップデートを目的としたハードフォークを行う予定となっていましたが、ビットコインキャッシュの主要なソフトウェアである「BitcoinABC」と、nChain社の提案するソフトウェア「Bitcoin SV」が現在対立しており、それに伴いビットコインキャッシュのブロックチェーンが互換性の無い2つのチェーンへと分裂される可能性があるとされています。

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そこで、ビットコインキャッシュが多く取引されている大手仮想通貨取引所の「Binance」や「OKEx」が他の取引所に先駆けて「ハードフォークに対応する」と発表し、11月2日は1時間で7%の高騰を魅せました。


引用:coinmarketcap

その後続々と仮想通貨取引所がハードフォークの対応を表明

その後、BinanceやOKExに続けて、「Coinbase」や「Poloniex」など多くの仮想通貨取引所がビットコインキャッシュのハードフォークに対応する旨を発表しました。

もしも通貨が2つに分裂した場合、どちらを本家のビットコインキャッシュとして扱うのかといった投資家の懸念もあり、さらに「リプレイアタック」によって意図しない送金を第三者へ行ってしまう可能性もある為に、取引所側のサポートは極めて重要となります。

また、ハードフォークへの対応は国内取引所でも発表されています。

このように、国内外の複数の仮想通貨取引所がビットコインキャッシュのハードフォーク対応を発表した事が、再びBCHの価格を高騰させた背景にあります。

ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークによって新たな通貨が付与される?

各仮想通貨取引所がビットコインキャッシュのハードフォークへの対応を表明した事で、その価格は続伸を魅せたのですが、そこで投資家が最も期待しているのは「ハードフォークによる新通貨の付与」だと考えられます。

今回のビットコインキャッシュのハードフォークが最終的に通貨を分裂させない「アップデートとしてのハードフォーク」で合意された場合、通貨の分裂は行われませんが、「BitcoinABC」と「Bitcoin SV」が引き続き対立を続けた場合、互いに互換性の無い2つの通貨に分裂される可能性があります。

つまり、これによって「新しい仮想通貨」が生まれる可能性があるのです。

BinanceやCoinbaseでは新通貨のサポートも明示している

上述したBinanceやCoinbaseなどでは、ハードフォークによって生まれた新たな仮想通貨にもアクセス出来るようと発表され、ビットコインキャッシュの保有量と同額の新通貨を受け取り出来るとされています。

>Binanceの公式発表はこちら
>Coinbaseの公式発表はこちら

但しその後新通貨が上場し取り扱いされるかどうかは、各取引所の方針や審査基準を満たしてからとなる。

もしも新通貨が投資家に付与される事となれば、投資家は何もしなくても「新たな価値」を手に入れられる事となります。

元々はビットコインキャッシュも、ビットコインからハードフォークして生まれており、2017年8月にビットコイン保有者に同等の数量が配布されています。

そして、その後から現在に到るまで、ビットコインキャッシュは時価総額1兆円にも及ぶ通貨へと拡大した事から、ハードフォークによる新通貨の付与は、投資家にとって「美味しい話」となり得るのです。

Poloniexでは分裂通貨の先物取引が開始

米大手仮想通貨取引所である「Poloniex」は、11月15日に予定されているビットコインキャッシュのハードフォークに先駆け、分裂の可能性がある2つの通貨の先物取引を開始しました。

これによって、Poloniexのユーザーは自身の保有する同等のビットコインキャッシュを、「BCHABC」または「BCHSV」へと交換可能となります。

実際にPoloniexへアクセスすると、以下のようにBCHABCとBCHSVがリストアップされている事が分かります。


引用:Poloniex

なお、上記はいずれもプレフォーク取引(先物取引)という形で取り扱われており、実際にハードフォークが行われるまでは通貨の引き出しは出来ないとされています。

また、いずれの通貨も11月8日の取引開始から大きく価格が揺れ動いており、以降も乱高下が続く事となるでしょう。

SBIバーチャルカレンシーズでは現金で付与される可能性も

日本の仮想通貨取引所である「SBIバーチャルカレンシーズ」は、2018年10月9日より同社ホームページでビットコインキャッシュのハードフォーク対応についてを発表しており、その内容を見ると、 通貨が分裂した場合、BCH保有者に対して保有量に応じた新通貨を付与する、もしくはそれおを現金で支払う可能性があるとされています。

当社として、本件ハードフォークに対する準備を行い、BCH保有者にはその保有量に応じた形で新コインを供給する予定である(ただし、当社の判断において、現金で支払う可能性もある。)。
引用:SBI Virtual Currencies

なお、2018年11月9日現在、同じ国内取引所の「コインチェック」「Zaif」「Liquid」「bitbank」などでは分裂後の新通貨付与については未定とされており、引き続き投資家のインセンティブとなる「分裂通貨の付与」に関する期待が高まっています。

まとめ:ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークと分裂通貨の今後

11月15日にハードフォークを控えているビットコインキャッシュですが、その後は様々なシシナリオが考えられるでしょう。

現在「分裂によって新たな仮想通貨が手に入れられる」という期待が投資家の間で高まっていますが、新たな通貨の価値がその後どうなるかは不明であり、その価値は紙くず同様に無くなってしまう可能性もあります。
また、ハードフォークによる通貨の分裂が行われるとなると、取引所間でのバグの可能性も懸念点として考えられるでしょう。

更にハードフォークのイベント終了後は投資家の売り圧力が高まり、高騰していたビットコインキャッシュ自体の価格が一気に下がってしまう事も予想出来ます。

いずれにせよ、来週はまた大きく相場が動くのではないかと筆者は予想しています。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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