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仮想通貨のAirDrop(エアドロップ)とは?その意味や受け取り方を解説

仮想通貨を無料で受け取りできるAirDrop(エアドロップ)とは?

仮想通貨における「AirDrop(エアドロップ)」とは、仮想通貨やICOトークンを無料で受け取る事が出来る仕組みの事です。

一般的に「AirDrop」と聞くとiPhone同士で素早くデータ受信する為のツールを考えてしまいますが、仮想通貨におけるAirDropの概念は、従来のAirDropになぞって開発側が仮想通貨やICOトークンをクラウドに配布する事です。

本記事では、仮想通貨におけるエアドロップについて解説していきます。

AirDrop(エアドロップ)の特徴や目的

エアドロップでは仮想通貨を無料で貰えるのですが、昨年の2017年に入ってからそのようなプロジェクトは急激に増えました。

これらは無料で仮想通貨を手に入れられるので、値上がりすれば大きな利益となり、値下がりしても自分は損失を被る事のないフリーランチです。

例えば、現在仮想通貨の時価総額18位のNEMも、2014年当初はこのエアドロップにてたくさんの投資家にNEMが配布されました。

そしてご存知の通り、その価格は当初から2018年6月現在にかけておよそ350倍となっており、価格のピークだった2018年の1月から換算するとおよそ4500倍にもなります。

このNEMの事例のように、無料で配布されたエアドロップから億万長者になった人ももしかするといたかもしれません。

しかし、そのように聞くと何とも「上手い話」である感じが否めません。
なぜそんな美味しい話しを投資家にわざわざアナウンスするのでしょうか?

仮想通貨のAirDrop(エアドロップ)は開発者のマーケティング

この仮想通貨のエアドロップ案件は、上述したように2017年から急激に増えていきました。

そもそも仮想通貨をこのようにエアドロップする理由として、そこにはその通貨やトークンを売り出す開発者の「マーケティング」という意図があります。

既存の企業でも、自社の商品のプロモーションの為にそれを無料で配布する事があります。

例えばスーパーの食品コーナーでは試食コーナーがあったり、スターバーックスに行けば新作の試飲がされていたりします。
それらと同じで、仮想通貨に関してもプロモーション活動の為に無料でユーザーへ配布するのです。

今や仮想通貨は千種類を超える規模にもなっており、まずは知名度上げる必要があるからです。

更に、エアドロップによってブロガーや仮想通貨界のインフルエンサーを中心にその情報をSNSなどで拡散してもらうことも出来ます。

このように、エアドロップは一種の経済活動でもあるのです。

流動性の強化と保有割合の分散化

エアドロップによって仮想通貨やトークンを市場へばら撒く事で、それを手にしたユーザーが「もっと欲しい」と思えば市場でその通貨が買われ、流動性が高まります。

つまり、エアドロップで配布されるコインやトークンはフロントエンド商品になるという事ですね。

なお、エアドロップで大多数のユーザーに分配する事で保有割合を分散化させる事も出来ます。

特にプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用しているトークンの場合だと、トークンの保有割合の大きさによってマイニングの難易度が変わるアルゴリズムとなるので、保有割合を分散化させる事で富の集中化を防ぐ事も出来ます。

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このように、投資家にとっては上手い話に見えるようでも、裏ではしっかりとそのトークンが健全に流通する仕組みとなるように設計されているのです。

AirDrop(エアドロップ)で仮想通貨を受け取る為のツール

この仮想通貨のエアドロップに参加するには、各通貨ごとに決められたルールがありますが、受け取る為に最低限押さえておくべきツールをいくつか紹介します。

My Ether WalletでETHを受け取れるウォレットを作っておく

エアドロップで受け取るのはイーサリアムベースのERCトークンが多い為(そもそもICOトークンの大半が現状イーサリアムベースとなっています)、イーサリアムが受け取りできるアドレスが必要です。

なので、まずはイーサリアムのアドレスを作成できる「My Ether Wallet」を作っておきましょう。

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Twitterアカウントを持っておく

エアドロップではTwitterを利用してマーケティングされている案件も多くあり、Twitterで投稿をリツイートする事でエアドロップトークンを受け取れるといったような条件もよく見かけます。

例えば、「弁護士コイン」と呼ばれるトークンは以下のようにTwitterでマーケティングをしています。

他にもリツイートする事でエアドロップのトークンを受け取れるプロジェクト例がありました。

エアドロップに興味がある方は、こういった情報に触れてリツイートしてみてはいかがでしょう。

Telegram(テレグラム)のアカウントを作っておく

多くのエアドロップでは、テレグラムへの参加も必須となっています。

テレグラムとはLINEやMessengerのようなメッセージアプリですが、そこでは仮想通貨やICOにおける情報コミュニティが多く発足しています。

なので、新規のエアドロップに迅速に参加出来るように、テレグラムのアカウントは作っておきましょう。

詳細は以下の記事で記載しています。

Telegram(テレグラム)の使い方や絶対入るべき仮想通貨チャンネルを紹介仮想通貨の情報収集ツールTelegram(テレグラム)とは?テレグラム(Telegram)とはグローバルにおよそ2億人のユー...

Bitcointalkに登録しておく

Bitcointalkとは「BitcoinForum」とも呼ばれる世界最大級の仮想通貨フォーラムですが、ここでは様々な仮想通貨に関するアナウンスがされており、エアドロップの情報も一早く受け取る事が出来ます。

上述したNEMのエアドロップも、このBitcointalk内でアナウンスされました。


引用:Bitcointalk公式サイト

このように、NEMに次ぐ優良なエアドロップ情報も今後同サイトで投稿されるかもしれませんね。

なお、同サイトには日本語でのエアドロップ情報も存在しており、サイト内で分配されるエアドロップの受け取り量が自身のランクによって決定したりもします。

その詳細に関しては、以下の記事にて記載しています。

最新情報が取得出来るBitcointalkとは?その特徴や登録方法乱立する仮想通貨に関する情報現在仮想通貨に関する情報は乱立しており、大手メディアから個人のアフィリエイターまで、たくさんの媒...

2017年にAirDropによって配布された仮想通貨の事例

ビットコインキャッシュ(BCH)

まず、2017年に配布された大きなエアドロップの事例はビットコインキャッシュ(BCH)です。

ビットコインは2017年8月にハードフォークによって分裂してBCHを生み出しましたが、それはビットコインホルダーに無償で配布されました。

そんなビットコインキャッシュは現在時価総額第4位にランクインしており、2017年で最もインパクトのあったエアドロップだったと言えるでしょう。

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OmiseGo(OMG)

タイで決済サービスを展開する「Omise」のOmiseGoトークンは2017年の当時にトークン全体の5%がAirDropされました。

OmiseGoはイーサリアムのブロックチェーンベースのERC20トークンであり、イーサを一定以上保有しているユーザーに対して配布が行われたのです。

なお、OmiseGoは現在時価総額21位の仮想通貨でありその時価総額は800億円にも及びます。

仮想通貨のAirDrop(エアドロップ)には詐欺もあるので注意

さて、エアドロップはNEMやビットコインキャッシュような優良なエアドロップ案件ばかりではなく詐欺的な案件も潜んでいます。

「エアドロップはフリーランチである」と冒頭で述べましたが、正確には様々なリスクが潜んでいるのです。

 

そう、スパムアカウントによるエアドロップです。

このような詐欺的なエアドロップは、本物を装ったフィッシングサイトが秘密鍵の提供を求めてきます。

しかし、秘密鍵を他人に渡せば自分の資金は全て持って行かれてしまうので絶対に教えてはなりません。

なお、偽物のウォレットサイトへの誘導のケースもありました。

このような詐欺的なエアドロップに十分気を付ける為に、以下の点に注意しておきましょう。

  1. Google検索で上位で表示される広告は本物を装った偽物のフィッシングサイトが多く、それが本物かどうかをURLを念入りにチェックする。
  2. フィッシングサイトによるエアドロップの可能性もあるので、運営元の情報を確認して正しい情報を受け取るようにする。
  3. 不審なエアドロップには普段利用しているメールアドレスを共有しない。
  4. 秘密鍵は絶対に他人に教えないようにする。

 

2018年の仮想通貨AirDrop(エアドロップ)の情報

では、2018年現在行われている注目のエアドロップを紹介していきます。

NEOのエアドロップ

NEOとは、中国で生まれた「中国版イーサリアム」とも呼ばれている仮想通貨です。

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そんなNEOの日本版Twitterアカウントでは、NEOの日本における認知度やコミュニティー拡大を目的にエアドロップを実施しました。

このエアドロップの対象期間は2018年8月31日までとされており、期間終了後順次配布される予定です。

なお参加条件としては、まず上記のアカウントをフォローし、リツイート&いいねをする事、そしてこちらのフォームから必要事項を記入する必要があるとされています。

LockTripのエアドロップ

LockTripは旅行業界における仲介業者を排除し、仲介手数料を0%にする旅行プラットフォームです。

このLockTripは今年の7月15日から30日間、エアドロップによってトークン配布が行われる予定です。

同エアドロップはメールアドレスの入力、コミュニティーへの参加、質問への回答などを経る事で千円分のトークンを受け取る事が出来ます。

また、ただトークンを受け取るのみならず、エアドロップを紹介すると報酬がもらえる紹介プログラムもあります。

詳しくはこちらから

Airdrop最新情報 Lock Tripに登録するだけで1000円入手旅行業界を改革するLockTripが新たなステップへ引用:https://locktrip.com/airdrop/#abo...

AirDrop(エアドロップ)で一儲けする事は可能?

以上がエアドロップについてでしたが、今後の仮想通貨市場は益々生き残っていく銘柄が絞られていくでしょう。

なので、エアドロップで一攫千金を得る事は現実難しいと筆者は考えています。

さらに、未上場の仮想通貨のAirDropの場合、貰ってもそれを現金化、もしくは他の仮想通貨と交換できるかは分かりません。

なぜなら、上場されずに終わってしまうケースも十分に考えられるからです。
AirDropは一見リスクが低いようにも見えますが、無数にあるAirDrop案件に片っ端から申し込むプロセスに生産性があるかどうかは何とも言えません。

なお、上述した通り詐欺案件も当然多く潜んでいますので、特に注意が必要です。
繰り返しますが、秘密鍵を入力するよう書かれたフォームには必ず秘密鍵を入れてはいけません。

当然メリットもあって魅力のあるAirDropですが、相応に詐欺リスクや時間的リスクもありますので、それを踏まえた上でAirDropを検討するようにしましょう。

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