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イーサリアムの今後の価格推移を考察。社会インフラを築くことはできるのか

天才少年が産んだ「イーサリアム」の躍動

今日の仮想通貨市場では、常にビットコインとイーサリアムの2トップ状態が続いていますが、現在時価総額第2位であるイーサリアムは、今後もその高い時価総額を維持し、価格を上げていくのでしょうか?

イーサリアムは、ビットコインに感化され、世界中のビットコインプロジェクトを見る為に旅していた当時19歳の天才ヴィタリックによって開発されたものです。

さて、まずイーサリアムの基本的な話ですが、イーサリアムは純粋な通貨というよりも、ブロックチェーンをベースとしたプラットフォームで使われる燃料のような役割を果たします。

そして「スマートコントラクト」という革新的な技術によって、仲介者不在であらゆる取引を実現させようというのが分散型のプラットフォーム「イーサリアム」の思想であり、そこで流通する通貨(燃料)としての役割を担うのが「ETH(イーサ)」です。

それに対してビットコインは、サトシ・ナカモトが発表した論文「ビットコイン:P2P電子通貨システム」にあるように、金融機関の介在無しにネット上で決済ができるように描かれたものです。

そのため、イーサリアムはビットコインとは全く違った思想を持つ通貨なのです。

では、以下より筆者の見解も踏まえ、今後の価格予想について述べていきます。

イーサリアムの今後の価格予測

イーサリアムの今後の価格ですが、結論から言うと「中長期的に今後も上昇していく」というのが筆者の見通しです。なぜなら、イーサリアムは「ブロックチェーン・プラットフォーム」という大きなインフラで既に大きく拡大しているからです。

実際に、そのイーサリアムのプラットフォームがどれだけ使われているのかを見ていきましょう。

以下、Coinmarketcapの「トークン」の時価総額ランキングです。

引用:https://coinmarketcap.com/tokens/

上の図のように、既存のトークンではほとんどがイーサリアムをプラットフォームに採用しています。

前提として補足すると、そもそもトークンとはビットコインのような独立した仮想通貨ではありません。別のプラットフォームの仮想通貨に依存する暗号化方式なのです。

つまり既存のブロックチェーン上で発行された代替通貨ということです。よってトークンの発行にはプラットフォームとなる仮想通貨をベースにしなければなりません。

では、その時価総額トップのトークンはどんなプラットフォームを使用しているのでしょうか?

上記の図を見ると分かる通り、4位の「Tether」以外は全てイーサリアムがベースとなっているのです。

2018年2月現在のトークンの時価総額トップ10(Tetherを除く)をざっと計算しただけでもおよそ2兆円に及びます。そして、トップ10位以降もほとんどがイーサリアムベースなのが現状です。

この流れだと、トークンの基軸通貨は、しばらくイーサリアムが担うことになると予想できます。

なお、2018年はイーサリアムの年とも言われていますが、以下の通りビットコインとイーサリアムのチャートを比較すると、直近3~4ヶ月の上昇率はイーサリアムの方が高いことがわかります。

〈イーサリアムの価格推移 2017/1~2018/2〉

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/ethereum/

〈ビットコインの価格推移2017/1~2018/2〉

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin/#charts

よって既に直近でイーサリアムに対する期待度が上がっている事もわかります。

2018はイーサリアムの年?今後どんな動きをするのか

2018年に関しても、今までの仮想通貨市場が幾度となく乱高下を重ねてきたように、今後も引き続き暴落したり高騰したりするだろうと考えます。

どれだけ革新的な仮想通貨でも、利益確定する為に他の資産に変えられれば価格は下がるからです。

2018年も引き続きICO市場が大きく拡大すれば、イーサリアムベースのプラットフォームでトークンが発行される可能性が高いでしょう。

さらに、イーサリアムはまだ段階的なアップデートが予定されている開発の途中段階でもあります。

今まではバグの修正・プラットフォーム機能の実装といったフェーズでアップデートを重ねてきましたが、2018年2月現在は「メトロポリス」というセキュリティーを強めてスマートコントラクトの利便性を上げるアップデートを行なっています。

まだ開発段階という時点で、イーサリアムに対する期待値が今後も高まっていくことが容易に想像できるでしょう。

上記のアップデート後、「セレニティ」と呼ばれる最終アップデートが行われる予定ですが、イーサリアムはプルーフオブワーク(PoW)からプルーフオブステーク(PoS)へとコンセンサス・アルゴリズムを変更しようと進めています。

プルーフオブステークでは通貨の保有期間と保有量に伴ってマイニングの難易度が決定されるので、プルーフオブワークのデメリットであった電力問題を解決することができます。

詳しいコンセンサスアルゴリズムについては、本記事では割愛します。

2018年にイーサリアムで起こり得る問題とは?

なお、イーサリアムが革新的なトークン発行のプラットフォームであるのはわかりますが、今後ICOによってトークンが同じように量産されるかどうかが懸念点です。

各国でICOに関する規制がなされていますが、「もう好き勝手させない」と一度国が言ってしまえば、それの拡大も止まってしまう可能性があります。

つまり、期待値先行で終わり、価格が下がる可能性もあり得るのです。

さらに、仮にICOプロジェクトが今後拡大した場合、ユーザーが増える反面、イーサリアムのブロックチェーンのネットワークが遅延してしまう恐れもあります。

これがイーサリアムのスケーラビリティ問題です。

つまり取引ブロックの先が詰まる問題で、それはユーザーの増加によってどうしても起こってしまう事で、ユーザーは高い手数料を支払わなければ速くブロックが取り込まれなくなるのです。

今後もそのような懸念点に対する改善が行われるでしょうが、盛り上がっている最中だからこそ、遅延問題や規制によるトークン発行の制限などがマイナス材料のニュースとしてあがって来るかもしれません。

AIが予測するイーサリアムの今後の展望

面白いことに、あるAIが今後の仮想通貨市場を予測しており、「2018年の仮想通貨市場は全体的に上昇傾向」と、かなり強気の予想がされています。

それが「Webbot」という元々株価の値動きを予測する為に作られたプログラムで、SNSやブログのユーザーの投稿を集計し、人の感情を読み取り予想を立てるのです。

そんなWebbotによると、「イーサリアムは2018年3月頃に異常な価格上昇をする」と2017年の時点で予想されています。

異常な価格がいくらなのかの疑問はさておき、既にイーサリアムは異常な値上がりを見せているという見方をすれば、あながち予想が間違っているとは言えないでしょう。

どこの時点で異常値なのかはわからないので、ひょっとするとそれは今かもしれませんし、1ヶ月後かもしれないのです。

このWebbotの配信は有料で受け取ることができます。しかし、そんな賢いAIツールがあるなら、黙ってその開発者が一人でトレーディングをすれば良い話です。

つまるところ、どうなるかは読めないということです。

イーサリアムが社会インフラとなる未来は訪れるか

先程述べたAIの価格予想が正確かどうかは分かりませんが、簡単に予想できる程、相場は単純ではないでしょう。

WebbotではSNSやブログの投稿を集計し、人の感情を読み取るといいますが、人間の感情は誰かの一言で簡単に変わってしまいます。理論だけでは当てることができず、且つ感情はその時の状況で大きく変わるのです。

既存の株式市場でもプロの証券アナリストが予想を外すこともあれば、過去の歴史的バブルをほとんどの人が見抜けなかったりするのですが、今回も同じように何が起こるか分かりません。

しかし、昔と今ではインフラや状況も変わっているので、より正確な数字に近づいているのかもしれません。

そして上述した通り、イーサリアムは現在、トークンのプラットフォームの8割以上を占めているので、中長期で価格は上昇していくと読んでいます。

イーサリアムが社会インフラとなる未来はいつ訪れるのか、非常に楽しみですね。

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