ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash/BCH)

BCHABCとBCHSVのチャートや価格推移は?今週のビットコインキャッシュ(11/19〜25)

ビットコインキャッシュ(BCH)はハードフォークによって分裂


2018年11月16日、ビットコインキャッシュ(BCH)の対立に伴うハードフォークが実行され、BitcoinABCによる「BCH ABC」と、BitcoinSVによる「BCH SV」の2つの通貨が分裂しましたが、その泥沼化したハードフォーク戦争は仮想通貨市場全体に大きな影響を与える事となりました。


引用:coinmarketcap

BitcoinABCとBItcoinSVによる対立

11月3日、BitcoinSVを率いるクレイグ・ライト氏は、BitcoinABCを支持しているロジャー・バー氏へ「くたばれ」「ビットコインキャッシュの価値をゼロにする」といった脅迫メールを送りつけ、開発者間での激しい内戦が繰り広げられました。

なお、一時はクレイグ氏が率いるBitcoinSVのハッシュレートがBitcoinABCを上回った事もあり、「最終的にBitcoinSVがBitcoinABCを上回るのではないか」といった市場の困惑もありました。

また、当時クレイグ氏は、「私が保有しているビットコインを全て投げ売りするぞ」といった脅迫も行なう程乱暴でした。

ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークで通貨分裂|その後の影響や価格、取引所の対応は?本記事では、ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークに関する背景やその影響、取引所の対応から価格推移までを詳しく解説していきます...

そのようなハードフォークによる争いが市場の混乱を招く事となり、全体的な相場の下落を招いたのです。

なお、一時はビットコインキャッシュのハードフォークに伴い「新しい通貨が付与される可能性がある」と期待感が高まっていました。

ビットコインキャッシュ(BCH)はハードフォーク対応取引所増加で続伸|分裂後新通貨は付与される?今週(11/3〜9)はハードフォークの影響もあり、大きな価格上昇を魅せたビットコインキャッシュ(BCH)ですが、その市況や各取引所の対応...

しかし、事態は市場が思っていたよりも深刻化し、BitcoinSV派であるクレイグ氏の幾度となる脅迫から、「どちらが本物のビットコインキャッシュとなるか」に益々不透明感が増し、市場は混乱を続けたのです。

ビットコインキャッシュABC(BCHABC)のチャートと価格推移

大手仮想通貨取引所は「BCH」のティッカーシンボルを「BCHABC」へ

今回のハードフォークによって、大手仮想通貨取引所であるBinanceやHuobi、Poloniexなどではティッカーシンボルを全て「BCHABC」と表記するようになり、いずれも本家のビットコインキャッシュ(BCH)を「BitcoinCashABC(BCHABC)」として扱うようになりました。


引用:coinmarketcap

そもそもBitcoinABCはビットコインキャッシュの主要なクライアントであり、ロジャー・バー氏が運営する「Bitcoin.com社」やジハン・ウー氏が運営するマイニング大手の「Bitmain社」によって支持されている事から、今後BitcoinCashABCが本家ビットコインキャッシュ(BCH)としてのシンボルを引き継ぐ可能性が高いとされています。

>BitcoinABCとは?ハードフォークに関する背景の解説はこちら

BCHABCは1週間で40%の下落

なお、Binanceで取引されているBCHABC/USDTの取引相場を見ると、現在は1BCHABC=175USDTで推移しており、一週間で約40%の下落となっています。


引用:TradingView

また、BitcoinABCは11月21日、新たなソフトウェア・クライアントとなる「Bitcoin ABC0.18.5」をリリースしており、これによって10ブロック以上前のブロックチェーンを再編成(Reorg)出来ないようにする仕様が実装されます。

Reorg(リオルグ)とは?

Reorg(リオルグ)とは、Reorganizationの略称であり、一度分岐したブロックチェーンが再び1つのチェーンへと再編成すること。
このReorgは自然発生的に起こる場合もあるが、悪意のある攻撃によって起こる場合もある。

これによってBCHABCでは悪意あるチェーンの再編成を防げるようになり、今後51%攻撃も阻止出来る事が期待されています。

ビットコインキャッシュSV(BCHSV)のチャートと価格推移

BCHSVが大手取引所にてリストアップ

一方、nChain社の提案するソフトウェア「BitcoinSV」が率いる「BitcoinCashSV(BCHSV)」も各大手取引所にてリストアップされるようになりました。


引用:coinmarketcap

BCHSVは現在主要な取引所にてリストアップされており、直近の取引ボリュームは一日でおよそ200億円にも及びます。

>BitcoinSVとは?ハードフォークに関する背景の解説はこちら

BitcoinSVはハードフォーク戦争を停止!?

11月23日、BitcoinSVを支持するCoingeek社の公式サイトでは、”Original Bitcoin will live on as Bitcoin SV(本物のビットコインはビットコインSVである)”といったタイトルで記事を公開しました。


引用:Coingeek

記事内では、今まで「ハッシュウォー」によって争われていた「どちらが本物のビットコインキャッシュか」といった事への執着は既に無く、BCHSVは「Original Bitcoin」として、独自のネットワークを構築していくといった旨が主張されていました。

ハッシュウォーとは?

ハッシュ・ウォー(ハッシュ戦争)とは、ビットコインキャッシュのアップグレード案として、対立した両チームの間でハッシュレートを最も多く集め、支持を得たチェーンの方を採用するというものであり、ハッシュパワーを集約する事でよりブロックを長く記録した方をメインチェーンとして認識する事とされていた。

>ハードフォークに伴うハッシュウォーについての詳細はこちら

更に、BitcoinSVの支持者の一人であるCalvin Ayre氏はBloombergにて「我々の勝利の定義はBitcoinSVが今後も存在し続ける事であり、既にそのエコシステムを成長させている。BitcoinABCと目的は完全に異なっている」とコメントしました。

この意思表明によって、今まで繰り広げられていたハードフォークによる分裂騒動が収まっていくといった見方がされるようになりました。

BCHSVは23日以降高騰を魅せる

そんなBCHSVの価格は、17日以降下落していたものの、上述したCoingeekの意思表明によって価格が高騰しました。


引用:TradingView

その価格は23日の日本時間13時以降は25日にかけて最大約90%の上昇となり、25日の13時現在は1BCHSV=58USDT程で推移しています。(※参考値は全てBinance)


引用:TradingView

 

BCHABCとBCHSVのまとめ

11月16日以降、BCHABCとBCHSVの両通貨が市場に出回るようになりましたが、両通貨共に、16日以降は概ね40%以上の下落となっています。


引用:TradingView

しかし、両者のハッシュウォーによる争いも落ち着きを魅せ、BitcoinSVが独自のネットワークを構築していくと宣言した事から、BCHSVは23日以降上昇トレンドへの兆しを魅せました。


引用:TradingView

BitcoinSVは「SV=サトシ・ヴィジョン」という名前の通り、サトシ・ナカモトの提案した理念の追求を目的としており、今後どのように開発が進められるかも密かに期待が集まっているのでしょう。

ABOUT ME
Kenta@フリーライター
Kenta@フリーライター
新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。