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【必見】仮想通貨(ビットコイン)のセリクラ(セリングクライマックス)とは?

本記事では、仮想通貨のトレードで重要な指標となる「セリクラ(セリクラ)」の特徴や事例を解説し、過去ビットコインでいつセリクラが起こったのかも紹介していきます。

仮想通貨のセリクラ(セリング・クライマックス)とは?

セリクラとは、「セリング・クライマックス(Selling Climax)」の略称であり、セリング(Selling)は「売り」、クライマックス(Climax)は「最高潮」を表す為、直訳すると「売りの最高潮」といった意味になります。

なお、「セリクラ」と呼ばれる状況は、中長期的な下落相場において、大量の売りによって価格が底値に達し、売りの出来高が急増した時点だと言えます。

セリクラは予期せぬ悪材料によって起こる事が多く、株やFXの際にも同じ呼び名で使われています。

なお、セリクラとは反対に、中長期的な上昇相場において、大量の買いによって価格が高値に達し、買いの出来高が急増した時点を「バイイング・クライマックス(Buying Climax)」と呼んでいます。

仮想通貨のセリクラ(セリング・クライマックス)の特徴

「セリクラ」だと言える状況は、主に以下のような局面の場合に考える事ができます。

  • 大幅な価格下落
  • 大幅な売り出来高の増加

セリクラは「売りの最高潮」という意味なので、市場で含み損を抱えている投資家などの「投げ売り」によって起こる事が多く、連鎖的な下落、いわば積もり積もっていた雪山が雪崩のように崩れ落ちていくような局面です。


引用:TradingView

なお、セリクラの大きな特徴としては、暴落後に「トレンド転換」し、その後大幅なV字回復による上昇を魅せる傾向がある点です。

以下の引用は、自身で参加者4,000人超えのオンラインサロンを展開する著名金融トレーダーKAZMAX氏がTweetで述べたセリクラについての私見です。

私が考えるセリクラとは、 出来高急増+劇的な暴落+劇的なリバウンドだと認識しています。 毎度経験して来たセリクラは、必ず上記3点は揃っていました。
引用:KAZMAX氏の公式Twitter

このように、「大幅な暴落」や「売りの出来高の増加」といった「セリクラ」的な要素は、その後の急激な上昇に備える為の重要な判断指標となるのです。

リーマンショックから見るセリクラ(セリング・クライマックス)の例

では、具体的に「セリクラ」がどういった状況の事を表すのかを知るために、過去に起こった「リーマンショック」を例に見ていきましょう。

リーマンショックとは?

リーマンショックとは、2008年9月15日に起こった世界同時金融危機のことであり、アメリカの住宅バブルの崩壊に伴い、同国の巨大投資銀行であった「リーマン・ブラザーズ」が負債総額およそ60兆円の破綻を起こした事で始まった。

アメリカの代表的な株価指数である「S&P500」の過去の日足チャートを見ると、2008年9月のリーマンショックから2009年3月にかけてその指標は大きく下落を魅せましたが、その後急激に反発し、上昇トレンドへと転換している事がわかります。


引用:TradingView

上記の枠内のポイントが「セリクラ」だと判断されますが、それを更に具体的に見ると以下の通りです。


引用:TradingView

上記のチャートの下にある赤い棒グラフは「売りの出来高」を表していますが、枠内にて売りの出来高が集中している事が分かります。

なお、出来高の下にある紫の折れ線グラフは投資家の買い・売りの心理状態を表す「RSI指標」ですが、それも過去最大規模の売り圧力を反映していました。

また、リーマンショックによって起こったセリクラの後、S&P500のチャートは大きく右肩上がりとなった為、この指標がいかに重要であるかが見て取れるでしょう。


引用:TradingView

ビットコイン(BTC)のセリクラ(セリング・クライマックス)はいつ起こった?

では、今後セリクラがいつ起こるのかを予想すべく、過去にビットコインでセリクラが起こったとされたチャートを見ていきましょう。

2017年9月15日:チャイナショックによって起こったセリクラ

2017年9月4日、中国当局はICOの全面禁止を発表し、その後の同年9月14日には中国三大取引所の1つである「BTC China」が取引所サービスの閉鎖を発表しました。

このような「チャイナショック」によってビットコイン市場は暴落し、2017年9月15日にセリクラが起こったのです。


引用:TradingView

ビットコイン相場は9月4〜15日までにかけて一気に30%下落しますが、セリクラを迎えた後は1日でおよそ35%の高騰、そしてその後の1ヶ月間およそ200%の上昇となりました。


引用:TradingView

2018年2月6日:テザー疑惑やコインチェック事件で起こったセリクラ

2018年2月6日、ビットコインは再びセリクラを起こしました。


引用:TradingView

仮想通貨市場が全体的にピークだった2018年1月上旬を終えた後、同年1月26日には日本の仮想通貨取引所である「Coinchek」が約580億円相当の仮想通貨のハッキング事件に遭い、ちょうど同時期には米ドルと連動した仮想通貨Tether(USDT)の不正疑惑に関する問題が市場を揺るがせていました。

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これらによって、ビットコインでは2018年2月6日に再びセリクラが起こり、以降はおよそ2週間で100%の高騰となりました。


引用:TradingView

 

仮想通貨のセリクラ(セリング・クライマックス)に備える為の対策とは

では、好機を得られる可能性のある「セリクラ」を判断する為に備えておくべきポイントを見ていきます。

下落相場がどこまで続いているか

セリクラを判断する為の重要な指標として、まず悲観的相場がどこまで続いているかを表す「価格の下落幅」を見る事が挙げられます。

過去のビットコインのセリクラの例を見ても、いずれも中長期で大きく下落している事が分かります。

しかし、ただでさえ乱高下を繰り返している仮想通貨市場ですから、「セリクラ」だと思ってポジションを持った後、更に安値を更新してしまう可能性もあります。

なので、下落相場でポジションを持つ際は、十分に注意しておく必要があります。

売りの出来高がどれだけ増加しているか

価格の下落と同様に、「売りの出来高がどれほど増加しているか」もセリクラを知る為の重要な指標です。
相場が下落すれば、当然高値で購入した人は含み損を抱える事となるので、それらの投資家層が大量の売り注文を行った際にセリクラは形成されやすくなります。

なので、売りの出来高のボリュームはセリクラを判断する為に押さえておくべき指標の一つだと言えます。

Twitter等のSNSで悲観的なツイートがどれだけされているか

なお、相場が下落している際にはTwitterなどのSNSで悲観的なツイートが行われている事が多くなるので、これもセリクラを予想する為の一つの判断指標となり得ます。

https://twitter.com/bit_madao/status/1065734565354827777

大衆が相場に対して悲観的な局面では、必ず底を狙って逆張り(相場の下落局面で買う投資スタンス)を行うトレーダーが存在する為、「大衆の悲観的なツイートが増えた」と思ったら「買い」を入れて見るのも一つの手かもしれません。

もしくは、そもそも大衆の仮想通貨に対する興味や関心が薄れ、仮想通貨関連のツイート自体が減ったタイミングなども「買い時」と言えるかもしれませんね。

ただし、悲観的なツイートが長く続けばまだまだ価格が下落していく事も予想されるので注意が必要であり、それは確実なものではありません。

また、相場の下落に伴い「セリクラはいつか」を予想するツイートなどもよく見かけられます。

しかし、最終的にどのタイミングがセリクラかを読むのは難しく、「セリクラ」だと思っても引き続き安値を更新してしまう場合もあるので、こちらも注意が必要です。

なので、今後セリクラを判断する為に日々ツイートを観察し、常に大衆のツイートと相場状況を見比べて訓練しておくのも一つの手でしょう。

仮想通貨の下落局面こそセリクラ(セリング・クライマックス)を狙おう

以上がセリクラについてでしたが、仮想通貨に限らず、あらゆる相場は市場参加者が存在する限り動き続けます。

従って、その価格がいくらになろうと、相場が動き続ける限り利益を得るチャンスは残されているという事なのです。

そのチャンスを得る為に重要なのが今回紹介したセリクラですが、「右肩上がりのチャートになんて賭けられない」と思う人は、次のセリクラを予想し、トレードしてみては如何でしょうか。

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Kenta@フリーライター
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新卒で入社した大手金融機関を11ヶ月で退職し、仮想通貨・ブロックチェーンに特化したフリーライターとして活動中。現在は場所を選ばず住所不定の”Decentralized”な生活を満喫している。