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仮想通貨投資で精神を病んでいませんか?
実は、仮想通貨投資で精神を病んでしまったという人が少なくありません。
それもそのはず、最近の仮想通貨市場ではビットコインを始めとする仮想通貨の多くが下落しているからです。
とくに、短期トレードをしている人はチャートから目が離せないという人も多いのではないでしょうか。
中には、「仮想通貨病」と呼ばれる様々な症状が現れたというケースもあるようです。
そこで、仮想通貨病の症状や原因、仮想通貨投資に必要なマインドセットについて説明していきます。
仮想通貨病とは?
「仮想通貨病」とはどんな病気なのでしょうか。実は、「仮想通貨病」という病気が実際にある訳ではないのです。
「仮想通貨病」という言葉のはじまりは、仮想通貨投資家・ブロガーのマナさんのブログが発端だと言われています。
では、仮想通貨病の症状や原因について見ていきましょう。
仮想通貨病に見られる症状
仮想通貨病と思われる人に多い行動には、次のようなものが挙げられます。
- 寝不足になる
- ボーっとする時間が増える
- チャートが気になって他のことが手につかない
- 仕事に集中できない
- どこにいてもスマホでのチャート確認が欠かせない
- 仮想通貨を購入してから胃がキリキリと痛む
- 急騰するとすぐに飛びついてしまう
- 損切りができない
- 推し通貨に没頭する余り、視野が狭くなる など
上記で挙げた行動に思い当たる人は、もしかすると仮想通貨病の予備軍、もしくは仮想通貨病になっているかもしれません。
ここで、マナさんのブログに示されている「仮想通貨病の予備軍チェックシート」をご紹介しますので、ぜひ、チェックしてみてください。
- 1日5回以上仮想通貨相場の値動きをチェックしている
- 仮想通貨を買ってから1日の睡眠時間が1~3時間は減った
- 頭の中がいつも総資産の上下でいっぱいだ
- 頭の中がショート・ロングでよく揺れている
- 早くたくさん儲けたいという欲求が強くなっている
- 遊びに行く時間が減った、外に出る時間が減った
- 仮想通貨を買ってから運動不足になった
- 税金の心配をしている
- Blockfolioなどのポートフォリオアプリをスマホに入れている
- 家族との会話が減った
- 仮想通貨を買ってからたばこの本数が増えた
ちなみに、3つ以上当てはまる場合は要注意です。
休日にストレス発散できる別のことをしたり、睡眠時間を十分にとったり、頭や体、心を休めるように心がけましょう。
では、具体的な身体的な症状を確認していきましょう。
- 頭痛
- めまい
- 胸やけ
- 睡眠障害
- 胃炎
- 胃潰瘍
- じんましん
- 喘息症状 など
頭痛やめまい、胸やけは比較的軽い症状とも考えられますが、睡眠障害や胃炎、胃潰瘍、じんましん、喘息症状までいくと重篤な病気ともいえそうです。
仮想通貨病ってマナさん言ってたけど、本当にこれ恐ろしいな。
— たから@腸活薬剤師 (@takara_1004) December 22, 2017
完全に生活ベースが仮想通貨になっている
仮想通貨病
・朝起きたら必ず チェック
・携帯見る時 ついでにチェック
・寝る前も必ずチェック#仮想通貨#ビットコイン— 仮想通貨犬 (@RocBq5VHyxgLNKY) June 17, 2018
仮想通貨病の原因とは?
仮想通貨病に見られる症状は、なぜ表れてしまうのでしょうか。仮想通貨病に思われる人に多い行動から解き明かすことができます。
- 寝不足になる
- ボーっとする時間が増える
- チャートが気になって他のことが手につかない
- 仕事に集中できない
- どこにいてもスマホでのチャート確認が欠かせない
- 仮想通貨を購入してから胃がキリキリと痛む
- 急騰するとすぐに飛びついてしまう
- 損切りができない
- 推し通貨に没頭する余り、視野が狭くなる
上記で挙げた行動を分析していくと、実は主要な原因は1つか2つ程度に絞ることができます。いわゆる、ボトルネックと言われる部分です。
では、上記で挙げた行動を仕分けしてボトルネックが何なのかを分析してみましょう。
こちらの図解をご覧ください。
図解の左下から確認していくと、「急騰するとすぐに飛びついてしまう」と「スマホでのチャート確認が欠かせない」は、「チャートが気になって他のことが手につかない」ことが原因で起きていることだと分かります。
また、「仕事に集中できない」と「ボーっとする時間が増える」は、寝不足が原因で起こっていることが分かりますね。
こうやって1つずつ何が原因で生じているのかを考えていくと、次の図解に示すように、ボトルネックが「仮想通貨投資に必要なマインドセットができていない」であることに納得できるかと思います。
つまり、仮想通貨投資に耐えられるメンタルを持った人だけが精神を病むことなく、投資に専念することができるということがいえます。
「仮想通貨病なんて本当の病気じゃない」、「自分は大丈夫」、「そんなもん、何とかできる」と思っていませんか。
実は、仮想通貨病を放置することで、うつ病になってしまったという人もいるのです。
ではメンタル面が重症化するとどうなるのかを理解しておくためにも、うつ病の可能性について少し触れておくことにしましょう。
最悪の場合、うつ病になる可能性もある
仮想通貨投資の中でも、とくに短期トレードをしている人は、チャートから目が離せないため、常にチャートを確認する、価格変動に一喜一憂するという行動がよく見られます。
実は、このときに見られる感情の起伏がある精神疾患に似ていると言われています。
その精神疾患とは、双極性障害です。
双極性障害は、精神疾患の中でも気分障害と分類されている疾患のひとつです。うつ状態だけが起こる病気を「うつ病」といいますが、このうつ病とほとんど同じうつ状態に加え、うつ状態とは対極の躁状態も現れ、これらをくりかえす、慢性の病気です。
価格が高騰すれば気分も上がってハイな状態になり、逆に価格が暴落すればどん底にでも落ちたような状態に感じられる人も多いことでしょう。
仮想通貨相場触ってから記憶力が低下した。メンタル強くないのにこのジェットコースター相場触ってて、日常的に脳内メモリ使われてるからだと思う。
良い勉強になってはいるけど、この相場に関わってから人生の幸福度は激下がりしてると感じてる。— マナ@仮想通貨 (@1000crypto) May 25, 2018
「100倍になる!!」と信じて仮想通貨を買う人と、「まぁ1年で10%増えればすごいよね」という想定で買う人では、生活のストレスがぜんぜん違うと思うのです。前者の人は暴落したら確実にメンタル荒れますw
— イケハヤ@インフルエンサー (@IHayato) January 25, 2018
このような感情の上下が双極性障害に似ているのだそうです。
実際に精神疾患を患ってしまう可能性もあるため、自分や周りにいる人の異変に気づいたら専門家に相談することをおすすめします。
もしも、精神疾患を放置してしまった場合、このような状態になる可能性があるようです。
しかし放置していると、何度も躁状態とうつ状態を繰り返し、その間に人間関係、社会的信用、仕事や家庭といった人生の基盤が大きく損なわれてしまうのが、この病気の特徴のひとつでもあります。
このように双極性障害は、うつ状態では死にたくなるなど、症状によって生命の危機をもたらす一方、躁状態ではその行動の結果によって社会的生命を脅かす、重大な疾患であると認識されています。
いかに自分のメンタルをコントロールできるかが大切であることが分かりますね。
では、いよいよ仮想通貨投資に必要だとされるマインドセットについて説明していきたいと思います。
仮想通貨投資に必要なマインドセットとは?
プロの投資家やトレーダーと呼ばれる人たちの中には、投資による自身のメンタル強化のために心理学を学んでいる人も少なくありません。
なぜ、投資にメンタル強化が必要なのかは、先ほど図解でボトルネックの説明をした際にご紹介した通りです。
とはいえ、今から心理学をゼロから学んでというのでは、いつまで経っても仮想通貨投資を始めるのが遅くなってしまいます。
すでに仮想通貨投資をしている人は、同時進行で学ばなければならなくなるでしょう。
仮想通貨投資の知識を学びながら、情報を収集しながら心理学を学ぶのは大変なことです。
そこで、仮想通貨投資をする上で知っておきたい心理学の知識をご紹介したいと思います。
プロスペクト理論
「プロスペクト理論」というのは、心理学者であり行動経済学者でもあるDaniel Kahneman氏と心理学者のAmos Tversky氏によって発表された理論です。
プロスペクト理論とは、リスクを伴う意思決定が期待値にそのまま従って行われるのではなく、その人が置かれた状況によって左右されることを定式化しようとする理論のことをいう。
この理論から分かることは、次の3点です。
- 人は確実な結果を得ようと考える
- 利益が得られる可能性が高いときほどリスクを取ることを避ける
- 損失を受ける可能性が高いときはリスクを取ろうとする
要は、「人は得か損かの選択を迫られるとき、損しないためにリスク回避する傾向が強い」ということです。
仮想通貨投資においてもプロスペクト理論は有効と考えられており、この理論を理解していないと、感情が動くままに行動してしまうのです。
その結果として、まぐれで億り人になる、借金を抱えてしまうということが起こるという訳です。
「まぐれで億り人になれるならラッキーじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、億り人になっても悲惨な末路を迎える人も少なくありません。
まぐれで利益を得た人の末路はこちら。
仮想通貨投資に必要な3つのマインドセット
では、仮想通貨投資に必要な3つのマインドセットを確認していきましょう。
ぜひ、ご自身が普段から仮想通貨投資と向き合う際と比較しながら、読み進めてみてください。
その1.仮想通貨投資は余剰資金で行うべし
仮想通貨投資をする人の中には、「借金地獄から一発逆転して億り人になる!」と考える人や「自分なら必ず成功できる!」と借金をしてまで投資を行う人がいます。
もちろん、仮想通貨投資で成功した人の中にもいますが、ほとんどの場合、彼らには仮想通貨投資で成功するマインドセットや知識、情報収集力などがあったからです。
素人が同様の成功を収めようとマネをしても借金が増える可能性の方が高いといえます。
また、その一因として、仮想通貨の価格は常に変動するということが挙げられます。
2017年末の暴騰から2018年初にかけた大暴落を知っていれば、仮想通貨は難易度が高い投資対象であることが納得できることでしょう。
だからこそ、仮想通貨投資では余剰資金をつくった上で行うべきなのです。
その2.仮想通貨投資はリスク分散するべし
仮想通貨投資を行う際、特定の仮想通貨だけに投資するのではなく、複数の仮想通貨に分散投資をしてリスクを分散させるという考え方が大切です。
「これが上がるに違いない」と1つの推し仮想通貨にだけ投資をし続けるのは、非常にリスクが高い投資の仕方といえます。
価格が上がり続けている間は利益が得られますが、突然暴落すれば大損害を被ることになります。
それは投資ではなく、博打といえるでしょう。
複数の仮想通貨に分散投資をしていれば、1つの仮想通貨が暴落しても、他に保有している仮想通貨が上がっていれば、トータルでプラスになると考えることができるのです。
その3.仮想通貨投資は長期的な視野で考えるべし
仮想通貨投資で神経をすり減らして精神を病まないためにも、短期トレードではなく、長期的な視野での投資を考えることが大切です。
とくに、仮想通貨投資を始めたばかりの人や投資の知識がない人の場合、目の前の利益に飛びつき、短期トレードで勝とうと考えがちです。
一方、投資とは如何なるものかを知っている人は、短期トレードではなく長期的な視野で投資をしようと考えるものです。
逆にいえば、短期トレードをすればするほど、常にチャートで価格変動を見ていなければならず、チャートに依存していく状態が続き、一喜一憂して精神をすり減らしてしまうのです。
長期的な視野で投資ができる人は、日々変わる価格変動に感情を揺さぶられることなく、余裕をもって日常を過ごすことができるのです。
仮想通貨病予防のためにもマインドセットをしよう
仮想通貨病や仮想通貨投資に必要なマインドセットについて説明してきました。
いかがだったでしょうか。仮想通貨投資をしているご自身のメンタル状態と比較して、どうだったでしょうか。
仮想通貨投資をする目的は人それぞれあると思います。「成功したい!」「世の中に自分の存在を知らしめたい!」「経済的な余裕が欲しい!」など。
でも、仮想通貨投資をしていく中で当初の目的から外れてしまい、仮想通貨投資に振り回される人生を送ってしまう人もいます。
そのような人生を送らないためにも、ご自身の仮想通貨投資の目的やマインドセットを見直してみてください。
そこで最後に、そのヒントをいくつかご紹介しておきます。
- 銘柄をいくつかに絞り、長期投資を行う
- 仮想通貨の積み立て投資を行う
- 仮想通貨の投資信託を行う
- インフルエンサーなど他人の情報を100%信じきらない
- 自分でリサーチ、分析した上で勝率が上がる投資を行う
仮想通貨投資には様々な投資方法や知識、分析力が必要であることを理解しておきましょう。
そして、ぜひ、セリクラに備えたメンタル改善を目指していきましょう。