仮想通貨

BitcoinSVとABCはマイニングで大損失|BCHABCとBSVの最新ニュースや価格推移

今週(12/9〜15)はBitcoinCash(BCH)、BitcoinSV(BitcoinSV/BSV)の両通貨共に大きな下落となりました。
本記事では、その両通貨の価格推移や最新のトピックなどを紹介していきます。

BitcoinCash(BCH/BCHABC)のチャートと価格推移

今週(12/9〜15)のBitcoinCash(BCH/BCHABC)は先週と同様に芳しくない状況が続き、1週間でおよそ20%の下落、そして遂に1BCH=100ドルを割って70ドル代にまで落ち込みました。


引用:TradingView

BitcoinCashは先週一時的にBitcoinSVに時価総額を追い抜かれましたが、今週その時価総額ランキングは一気に入れ替わり、元々4〜5位辺りで推移していたその規模はTether、Stella、EOS、Litecoinにも追い抜かれ、とうとう8位にまで転落してしまいました。(※2018年12月15日現在)


引用:coinmarketcap

そして、その価格はハードフォークによる分裂後、一向にトレンド転換の兆しが見えておらず、新しい週を迎える毎に安値を記録し、およそ1ヶ月で約70%の暴落となりました。


引用:TradingView

 

BitcoinSV(BSV/BCHSV)のチャートと価格推移

BitcoinSV(BSV/BCHSV)も今週(12/9〜15)は右肩下がりの価格推移となり、1週間でおよそ30%の下落、そしてその価格は1BSV=60ドル台へと急落しました。


引用:TradingView

BitcoinSVは先週BitcoinCashを追い抜き時価総額5位にランクインしたものの、その勢いは徐々に弱まり、15日現在は時価総額9位で推移しています。

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なお、BitcoinSVは分裂後の最高値から現在に到るまででおよそ60%の下落となっており、11月下旬以降下落トレンドが続いています。


引用:TradingView

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BitcoinCashABC(BCH/BCHABC)とBitcoinSV(BSV)のマイニング損益が公表される

2018年12月10日、大手仮想通貨取引所である「BitMEX」よりBitcoinCashABC(BCH)とBitcoinSV(BSV)のマイニング収益やコストなどが報告されました。


引用:BitMEX

発表された上記の図を見ると、両通貨の分裂後の「Mining electricty(マイニングの電気代)」がBitcoinCashABCで約794万ドル(約9億円)、BitcoinSVで約639万ドル(約7.2億円)となり、その「Estimated mining gross profit(マイニングによる損失額)」はBitcoinABCが約345万ドル(約3.8億円)、BitcoinSVが約249万ドル(約2.8億円)となりました。

なお、ハッシュパワーを強力にする為に用いられた「レンタルハッシュ」によるレンディングコストも含めると、BitcoinCashABCが約1,012万ドル(約11.4億円)、BitcoinSVが約786万ドル(約8.9億円)の大損失を抱える事となったのです。

ですが、同報告書によれば、これらのデータは完全なものではなく、電気代以外の設備投資や建築費などを含めていないので正確な損益を表している訳ではありません。

BitcoinCashABCのマイニング収益と費用の推移

BitMEXの報告書に記載されているBitcoinCashABCのマイニング収益と費用の推移は以下の通りとなっており、赤色の線が「マイニング収益」、灰色の線が「マイニング費用」を表しています。


引用:BitMEX

そしてこのグラフを見ての通り、2018年11月の月初は1日あたりの収益が約80〜120万ドル程あったにも関わらず、16日のハードフォークによる通貨分裂以降はその収益が40万円台を割り、一時はマイニング費用がマイニング収益を上回っていました。

その当時はハッシュレートを多く集めた方がビットコインキャッシュのメインチェーンとして認識されるといった「ハッシュ・ウォー」が繰り広げられていた事もあり、両者共に大赤字を出しながらマイニングを行い続けていたのです。

Bitcoin(BTC)のマイニング収益と費用の推移

なお、Bitcoin(BTC)のマイニング収益も同様に下落を続けており、以下の通り2018年11月の月初に1日1,300万ドルあった収益は右肩下がりに減少し(赤色の線)、12月にはそのおよそ半分となる600万ドル台へと縮小しました。


引用:BitMEX

また、ビットコインは11月からおよそ50%近くの下落を魅せましたが、それに伴いそのハッシュパワーもおよそ30%の下落となっています。

仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)がBitcoinCash(BCH)の取引と保管に対応


12月8日、米仮想通貨取引所Gemini(ジェミニ)はBitcoinCash(BCH)の取引や保管(カストディ)サービスを開始する事を発表しました。

BitcoinCashはハードフォーク後「BitcoinABC」と「BitcoinSV」の2つのネットワークに分岐しましたが、ニューヨーク州金融サービス局(NYSDFS)と連携しているGeminiは当局からBitcoinCashの取り扱いの許可を取得し、「BitcoinABC」側のネットワークのみの対応を表明しました。

なお、ティッカーシンボル(通貨単位)は「BCH」とし、BitcoinSVの方は現状対応しない旨が述べられています。

そしてBitcoinSVの対応については今後の調査次第とされており、可能性はゼロではない事が同取引所のブログから明らかとなっています。

また、BitcoinCashの取引ペアは「USD」「BTC」「ETH」「LTC」「ZEC」の5通貨とされており、今後の流動性増加に期待が集まります。


引用:Gemini

 

米Circle(サークル)が仮想通貨取引アプリにてBitcoinSV(BSV)を新たにサポート


引用:Circle

12月12日、ゴールドマンサックスから出資を受けたアメリカのスタートアップ企業「Circle(サークル)」の提供する仮想通貨取引アプリ「Circle Invest(サークルインベスト)」にて、新たにBitcoinSV(BSV)がサポートされた事が発表されました。

Circle InvestはApp StoreGoogle Playなどからインストールできるアプリケーションであり、既にGooglePlayストアでは5万以上のインストール数を誇っています。

現在複数の大手海外取引所で取り扱いのあるBitcoinSV(BSV)ですが、更なる流動性の増加に期待出来る事でしょう。

また、同アプリを提供しているCircle社は「Tether(テザー/USDT)」や「TrueUSD(TUSD)」といったような、米ドルと価値が連動した仮想通貨(ステーブルコイン)である「USDC(USDコイン)」を発行しており、現在10以上の海外取引所で取り扱いされています。

BitcoinCash(BCH)とBitcoinSV(BSV)は引き続き下落するのか

先週まではBitcoinCashとBitcoinSVの価格が相反し、BitcoinSVの追い上げが目立ちましたが、今週は概ね同じような下落を魅せ、同時に全体の相場も悲観的となりました。


引用:Coin360

両通貨のハードフォークによる分裂以降、「ハッシュウォー」によるマイナーの中央集権化の懸念が浮上して全体の相場が混乱に陥り、それに伴いBitcoinのマイニングの採算が合わなくなったマイナーが増えた事で、市場から撤退する業者も続出してしまったのです。

このままマイナーが撤退していくと、PoW通貨は一部のマイナーによる独占化も考えられてしまいます。

なので、今後これらの通貨の価格を回復させる為には、「マイナーの中央集権化」に対する懸念を取り払う必要があると言えるでしょう。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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