仮想通貨

イーサリアムクラシックとは?その将来性と今後を考察

イーサリアムクラシックとは

イーサリアムクラシックとは、イーサリアムが分裂して出来た、2018年2月現在の時価総額が13位の仮想通貨です。

2015年にビットコインの中核技術であるブロックチェーンにスマートコントラクトを応用したイーサリアムが誕生しましたが、ある事件がきっかけでイーサリアムが分裂し、新しい仮想通貨が生まれることとなったのです。

以下よりその詳細と今後の展望を考察していきます。

THE DAO事件

イーサリアムクラシックは「THE DAO事件」によって2016年に誕生しました。

まず「THE DAO」というのは”decentralized autonomous organization”の略で自律分散型組織という意味です。

つまり、DAOは非中央集権的で管理者を不在にして投資ファンドを組成出来るものなのです。

そこには最高意思決定機関がない自律的な組織があり、「組織」という概念を変えてしまう程の革新性があったのですが、THE DAOはハッキングされてしまったのです。

DAOのプロジェクトではイーサリアムのETHが使われていたのですが、大量のETHが謎のトランザクションによって移動され、その被害額はおよそ65億円にも及びました。

これが「THE DAO事件」と呼ばれるもので、不正送金によって犯人が得たETHをどうするかという問題がイーサリアム開発者の中で起こったのです。

イーサリアムからハードフォークして生まれたイーサリアムクラシック

さて、この後ハッキングされたETHの件についてどうするかという議論が開発者間でなされたのですが、この65億もの盗難劇を無かったことにする方法として、イーサリアムをハードフォークすることが対策として上がりました。

ブロックチェーン上のトランザクション履歴は全て台帳に記録されているので、ハッキングの跡もついてしまいますが、ハードフォークで完全に分岐してしまうことで、その過去を無かったことにすることができます。

そのため、「65億に及ぶETHのハッキングは無かった」という新しいチェーンを作ってしまうことにしたのです。

しかし、分散型のイーサリアムにおいて、「都合の悪いことのせいで開発者がそれに介在して仕組みを一変するのはいかがなものなのか」という議論が開発者コミュニティ間で行われました。

開発コミュニティが対立し論争した結果、イーサリアムの不正な送金の過去を無効とし「イーサリアムクラシック」が誕生したのです。

つまり、既存のイーサリアムは盗まれる前の状態へ時間を巻き戻し、イーサリアムクラシックはそのまま過去の斬撃が残ったままなのです。

イーサリアムクラシックの半減期について

このイーサリアムクラシックもビットコインのように通貨の発行に上限があり、そのマイニング報酬が半減されていきます。

ビットコインの場合2100BTCが上限で21万ブロック毎にマイニングの報酬が半減しますが、イーサリアムクラシックもビットコインと似た仕組みで発行上限があり、発行の上限に近づくに連れて発行のペースが減少します。

イーサリアムクラシックの発行上限は2億3,000万枚と決まっており、それ以上は発行されません。

そして半減期ですが、50万ブロック毎に報酬が20%ずつ減少します。なぜ報酬が減少したり、発行量に上限があったりするかというと、供給量をコントロールする為です。

それが無限に発行されて、報酬も同じであれば当然ながらインフレを起こしてしまいます。

マーケットメカニズムの観点から見ると、全てのモノやサービスは需要と供給のバランスで価格体系が決められています。よって理論上は一定の需要が保たれていれば、供給量を減らすことによってその価値が上がっていきます。

その理論でいうと、半減期を迎えると価格上昇の可能性があり、過去も半減期のタイミングで価格が上昇しました。

引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum-classic/

上記のチャートのように、ちょうど半減期の前のタイミングで一時価格が上がったりしていました。

とは言っても、理論通り進む保証はなく、投資に確実なんてものはありません。すでに将来の半減期の時期についても織り込み済みである可能性があるので、その点は単純な話でもないのでしょう。

イーサリアムクラシックが購入出来る取引所

日本国内では「bitFlyer」で現物の取り扱いがされており、「DMMBitcoin」では現状レバレッジ取引のみで取り扱いされています。

なお、以上の取引所は全て取引所形式ではなく販売所形式での取引となりますので、高いスプレッドがあることを十分考慮した上で購入の検討を行いましょう。

また、主に海外で流通している取引所は「UPbit」「Bitthumb」「OKEx」「Binance」「Bitfinex」「Huobi」などです。

イーサリアムクラシック(ETH)で最もボリュームが大きいペア通貨は韓国ウォンで、全体の半分は韓国ウォンで取引されている状態です。

引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum-classic/

2018年のイーサリアムクラシックの動向

では、今後注目されるイーサリアムクラシックについてのトピックを以下より見ていきます。

イーサリアムクラシックはハードフォークが予定されている?

イーサリアムクラシックはなんと2018年3月にハードフォークを予定しており、それはイーサリアムに基づいた「Callisto」という新しいブロックチェーンです。

そして、この新通貨はイーサリアムクラシックの保有者に無料で付与される予定となっていますが、これを仮想通貨界では「AirDrop」と呼んでいます。配分の割合は100%となっており、1ETCに対して1Callisto(CLO)が与えられます。

しかし、日本の取引所ではハードフォークによって分裂した仮想通貨が必ずしも付与されるとは限りません。

日本の大手取引所のbitFlyerでも、ビットコインキャッシュの付与以降は他のビットコインからハードフォークされた通貨を付与する気配はありませんでした。

ハードフォークに伴う新通貨の付与を狙うなら、海外のBinanceのような取引所が可能性が高いかもしれません。

大物の発言が一大ニュースになる可能性もある?

Digital Currency Group創業者のバリー・シルバート氏はイーサリアムクラシックに注目するべきだと自身のツイッターで発表していました。

このバリー氏はイーサリアムクラシックに連動するファンドをローンチしており、イーサリアムクラシックが革新的であることもTwitter上でつぶやいています。

このように、権威のある人による推しの発言が目立っているため、ニュースよりも先にTwitterでの誰かの発言が価格に影響をもたらす可能性も高いでしょう。

今後も速報性のあるバリーシルバート氏のTwitterから一大ニュースが飛び出るかもしれません。

イーサリアムクラシックの今後や将来性の考察

最近のイーサリアムクラシックの価格ですが、対BTCで見ると、その価格は12月以降上昇を魅せていたことがわかります。

・イーサリアムクラシックの価格推移(2017/9~2018/2)

引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum-classic/

そしてイーサリアムクラシックは、本来のイーサリアムとは別のブロックチェーンに記録がされていますが、基本的に両者の根底にある仕組みは同じです。

そのため、下記のイーサリアムとイーサリアムクラシックとのチャートをUSDベースで比較して見ると、互いに値動きに連動性があり相関性は高いと言えるでしょう。

・イーサリアムクラシックの価格推移(2017/2~2018/2)

引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum-classic/

・イーサリアムの価格推移(2017/2~2018/2)

引用:https://coinmarketcap.com/ja/currencies/ethereum/

このように、今後もイーサリアムの価格の影響を受けることが考えられますので、イーサリアムの期待が大きい分、その影響を受けて価格が上がることも考えられますし、イーサリアムとは違った役割を担うことも考えられます。

さらに今回、イーサリアムクラシックから分裂する新通貨Callistoとの連動性が高くなることも考えられます。

この新通貨は、イーサリアムネットワークのスケーラビリティ問題の解決や、スマートコントラクト機能の向上を図る為に実験的に導入されるものなので、開発が進めば同じようにイーサリアムクラシックへの期待も高まるでしょう。

このように、イーサリアムや新通貨Callistoなど、もちろんビットコインもですが、一つの判断基準として連動性の高い銘柄をモニタリングしておくと良いでしょう。

イーサリアムクラシックはイーサリアムと並んで期待できるものでもあり、上記で述べた分裂通貨とのシナジーも重要となってくると読んでいます。

関連記事