仮想通貨

BCHとBitcoinSV(BSV)はなぜ高騰した?|その最新チャートや価格推移(12/16〜22)

今週(12/16〜22)はBitcoinCash(BCH/BCHABC)、BitcoinSV(BSV/BCHSV)が大きく高騰した週となりましたが、そのチャートや価格推移、なぜ高騰したのかの考察までを紹介していきます。

BitcoinCash(BCH/BCHABC)のチャートと価格推移

今週(12/16〜22)のBitcoinCash(BCH/BCHABC)は先週の下落相場から脱出し、16日以降22日現在にかけておよそ250%の上昇を魅せました。(※チャートはBinanceのBCHABC/Tether)


引用:Tradingview

このBitcoinCashは、11月16日のハードフォークによる通貨分裂以降右肩下がりの価格推移を見せ、12月11日以後は100ドルを割る水準にまで落ちぶれていました。


引用:Tradingview

しかし、16日以降は一気に上昇トレンドへと転換し、先月の11月下旬頃と同水準となる190ドル台へと価格を回復させています。

BitcoinSV(BSV/BCHSV)のチャートと価格推移

今週(12/16〜22)のBitcoinSV(BSV/BCHSV)も先週の厳しい下落相場から脱出し、16日から22日現在にかけておよそ160%の高騰となりました。


引用:Tradingview

※そもそもBitcoinSVって何?と思った方は以下の記事をご覧ください!

BitcoinSV(BSV)とは?BCHからハードフォークした仮想通貨の価格推移や将来性を解説本記事では、ビットコインキャッシュ(BCH)からハードフォークして誕生した仮想通貨「BitcoinSV(BSV)」の特徴や価格推移、将来...

このBitcoinSVは2018年12月7日、仮想通貨市場が全面安の中で単独上昇を魅せ、本家であるBitcoinCashを追い抜き時価総額5位へとランクインしました。


引用:Tradingview

BitcoinSVがBCHを抜き時価総額5位に|高騰したBSVと下落したBCHのチャートや価格推移ビットコインキャッシュ(BCH)から分裂した仮想通貨ビットコインSV(BitcoinSV/BSV)が、2018年12月7日の午前9時30...

そして現在は1BSV(BCHSV)=100ドル台を推移しており、11月下旬以来となる130ドル台をブレイクできるかが鍵となりそうです。


引用:Tradingview

 

BitcoinCash(BCH)とBitcoinSV(BSV)が高騰したのはなぜ?

では、今回なぜBitcoinCashを主導として相場が上昇したのかについてを考察していきます。

米国で仮想通貨を定義する為の法案が正式に提出される

日本時間の12月20日、アメリカで初となる仮想通貨を定義する法案『トークン分類法 2018』が国会に提出されました。

この法案では仮想通貨が「デジタル・トークン」と呼ばれており、仮想通貨を有価証券の定義から除外し、新たに仮想通貨やトークンに関する法律・規制を設けるといった内容が記載されました。

なお、そこではデジタル・トークンの性質における定義なども述べられ、主に

  • 「全ての財産やアクセスの権利はコンピューター上で閲覧できること」
  • 「トークンの生成や供給のルールは一個人や組織によって変更できないこと」
  • 「個人間で取引が可能なこと」

などといった定義が記載されました。

今後仮想通貨の法的な定義や規制などが明確化すれば、仮想通貨市場にとってはポジティブとなり得ることから、米国の出した法案が今回の相場の上昇に少なからず影響したのではないかと考えられます。

年末のショートポジション解消による買い戻し

なお、他にも年末が近づいている為、「ショートポジションからの買い戻し」も今回の価格上昇に寄与したのではないかと考えられます。

ショートとは、ロング(買い)とは反対に「売り」から入ってその通貨が将来下落した際に「買い戻し」をして利益を得る手法です。

仮想通貨のショートとは? 空売りのやり方から注意点まで徹底解説まだ仮想通貨市場で稼ぐことは出来ます2018年になり、仮想通貨は2017年のような爆発的な値上がりは見られなくなり、市場は落ち着...

このショートの「買い戻し」は文字通り「買い」を意味している為、買い戻しを行うトレーダーが多ければ多いほど理論上は相場の上昇要因となります。

例えば、BitcoinCashはハードフォークによる分裂後から約1ヶ月の間でおよそ80%の下落、そしてその後は3日で約300%にも及ぶ高騰となりましたが、今回BCHにショートを掛けていたトレーダーによる買い戻しによって大きく反発したのではないかといった見方もあります。

日本でもコインチェックが金融庁より交換業

また、2018年12月19日、金融庁はコインチェックを正式な仮想通貨交換業者として認可する方針を固めた事が日本経済新聞によって発表されました。

今までコインチェックはみなし業者として正式な交換業者への登録を待っていた状態でしたが、今回正式に交換業登録される事によって、日本国内の仮想通貨市場の健全化に繋がる可能性が広がる事となります。

なお、12月22日現在、まだコインチェックが正式に交換業登録を受けた事は発表されていない為、公式からの正式発表をチェックする必要があります。

BitcoinCash(BCH)とBitcoinSV(BSV)は引き続き高騰するのか

BitcoinCashとBitcoinSVの直近7日間の価格変動を比較すると、BCHが+約130%、BSVが+約45%となっており、BCHの方が上昇率が高くなっています。


引用:Coin360

なお、両通貨をチャートで比較してみると、概ね同じ動きではあるものの、BitcoinCashの方が大きく上昇を魅せている事が分かります。


引用:Tradingview

また、22日現在の各通貨の時価総額ランキングはBitcoinCashが第4位、そしてBitcoinSVが第8位に位置しており、現在は全体的に相場が下落傾向にあります。


引用:coinmarketcap

 

マイニングの採掘難易度(ディフィカルティー)の低下によるマイニング収益率の上昇

そして、BicoinCashはしばらく採掘難易度(ディフィカルティー)が下落している事もあり、今回の大きな価格高騰によって今後のマイニング収益率の上昇も考えられます。

採掘難易度とは?

採掘難易度(ディフィカルティー)とは、仮想通貨をマイニングする際にマイニングに成功して報酬を受け取る為の「難しさ」のこと。

この採掘難易度が高ければ高い程マイニング報酬を得られる確率が低くなり、低ければ低い程マイニング報酬を得られる確率が高まることとなる。

BitcoinCashの採掘難易度は、11月以降日に日に低下していきました。


引用:fork.lol

このようにBitcoinCashの採掘難易度は下落を続けていましたが、16日以降はBCHの価格が急激に上昇した為、「低い採掘難易度で高い報酬を受け取れる」といった好循環なマイニング環境となったのです。


引用:fork.lol

上記の図を見るとわかる通り、11月までは「採掘難易度(薄い青色線)が高く、報酬(濃い青色線)が低い」という最悪の状態となっており、それに伴って「マイニング収益の採算が合わない」といった悪循環となっていましたが、今回の上昇によってその状況が一変し、マイニングの収益率が改善されたのです。

なお、今後もその価格上昇が維持されれば、マイナーにとっての好循環が引き続き継続される可能性があります。

BCH、BSVの取引高がNo.1の「Upbit」が取引注文偽装の疑いに?

韓国大手の取引所「Upbit」が約25兆円の取引注文の偽装をした疑いを掛けられている事が発覚しました。

Upbitは同取引所の3名の従業員によって、パフォーマンスの悪いコインを意図的に取引が多くあるように見せかけたとしています。

なお、BitcoinCashとBitcoinSVは共にこのUpbitで最多の取引量を誇っているから、本事件がそれら両通貨に悪影響を及ぼさないかが懸念ともなっているのです。

本事件についてUpbit側は偽造取引の事実に関して否定を続けているようですが、今後の行く末次第ではBitcoinCash、BitcoinSVのUpbitでの取引にも影響が出る恐れがあるので、十分に注意しておいた方が良いでしょう。

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Kenta Fujii
Kenta Fujii
新卒で入社した大手金融機関では、主に広告の運用やマーケティングに従事。その後は11ヶ月で退職し、金融・フィンテック分野に特化したフリーライターとして活動中。
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