仮想通貨

仮想通貨投資の基本とは。投資信託の存在と様々なリスクとリターン

今日の仮想通貨市場と今後

2018年2月現在、今日の仮想通貨市場はおよそ40兆円に及ぶ規模で推移しています。

一時は80兆円近い規模まで膨れ上がりましたが、既存の株式市場や債券市場、金の市場に比べるとそれでもまだまだ少ない数字と言えるでしょう。

とは言っても大半の投資家にとっては、全体の数字が少ないか多いかというよりは短期でどのくらいの上昇率があるかの方が気になる所だと思います。

なぜなら、今日の仮想通貨市場では、何よりも短期でお金が増える事に可能性と魅力があるからです。

実際に去年の2017年からわずか1年で10倍以上の上昇を見せたのですが、この上昇率こそが既存の株式市場を超える魅力なのです。

しかし、その市場では実需がまだまだ伴っていません。

これは良くも悪くも市場参加者に相応にリスクとリターンがもたらされるわけです。

市場に参加する投資家は同じようにリスクを背負っています。まだまだブロックチェーンが世の中に普及されているわけでもなく、仮想通貨が実際に日常的に使用されているわけでもないのです。

この数字が低すぎるのか、それとも高すぎるのかどうかは、将来を生きる先人に聞かなければ分からないのですが、「将来上がるだろう」と予想をして自分の貴重なお金という資本を注ぎ込むのが「投資」です。

本記事では仮想通貨投資へ一歩踏み込む為に重要なこと、抑えておくべきことを解説していきます。

仮想通貨投資で入門者が知っておくべき事

仮想通貨に投資する前に、基本的なポイントは必ず押さえて置かなければなりません。

それは大まかに分けると以下の3点です。

・運用スタイルとルール

・投資金額

・リスクとリターンの関係

運用スタイルとルール

まず、自分がどのような投資スタイルを取るか決める必要があります。長期で保有するのか短期で保有するのかや、価格が何%変動したら売るのかなどです。

自分のスタイルを確立しておかなければ、日々の値動きに一喜一憂してしまい心理的にも不安定になってしまいます。

投資金額をいくらにするか

投資金額はいくらぐらいが良いのか、手持ち金額の内どのくらいを投資に回せば良いのかなどを明確にしておく必要があります。

実はここが一番重要だと筆者は考えており、いくら程度の金額であればリスクを許容できるかは非常に大切な要素です。なぜならここを間違うとトータルで大損する可能性があるからです。

リスクとリターンの関係

そもそもリスクとは何か。そしてリスクとリターンの関係性についても知っておく必要があります。

そして、どんなリスクがあるのかも理解した上で投資をするのが良いでしょう。なお、リスクを回避する方法なども以下で紹介していきます。

では、以上の内容を踏まえ以下より具体的に説明していきます。

仮想通貨に投資する金額はどのくらいが良いのか

仮想通貨に投資する金額ですが、これは間違いなく余剰資金で行った方が良いでしょう。

つまり、「失っても良いお金」です。

この世において、絶対に儲かる投資商品なんてものはありませんから、100万円儲かる可能性がある投資なら相応に100万円損する可能性もあるのです。

もし、失ってはいけないお金で投資して損失を被った場合、あなたならどうしますか?

お金をどこかから調達してこなければなりませんよね。

すると、そこに金利というものが発生します。

足りなくなった分は金利を払って調達しなければなりませんから、損失した資金を補填する金利分を考慮すると期待値がどんどんマイナスになっていきます。

ましてや消費者金融などからお金を借りることとなれば、金利は余裕で18%の水準で徴収されてしまいます。

損失した上にその位の割合でお金が消えるわけですから、リスクの方が大きくなり、どう考えても余剰資金で投資した方が良くなるのです。

言うまでもなく、必ずこれから青天井に価格が上がる銘柄があれば、いくら借金してでも買う価値はありますが。

仮想通貨投資のリスクとリターン

さて、では投資における基本的な「リスクとリターン」について触れておきます。

リスクとは何か

まず「リスク」とは、将来のリターンに対する不確実性のことを指します。そのため、将来の価格が確実に予想できる金融商品にリスクはありません。

例えば、「あと1年後に確実に株価がゼロになる」という会社の株があったとすれば、それはリスクゼロの株式となります。

本来の「危険」という意味であればリスクがありそうな感じはありますが、「不確実性」と言う意味では将来の価格が確実にわかる時点で全くリスクがないと言えるのです。

よって、今日の仮想通貨市場では専門家でも予想がつかないほどの「不確実性」つまりはリスクが潜んでいるわけです。

価格変動リスク

投資をする上で一番のリスクが「価格変動リスク」です。価格変動幅をボラティリティーとも呼びますが、これは価格がー20%になることもあれば+20%になることもあるということです。

価格というのは投資家達の需要と供給で決まり、そのバランスで日々上下します。

基本的にリスクとリターンの確率は大体同じ割合になりますが、仮想通貨ではそれが結果的にどのような動きを見せるのかは予測が付きません。

仮想通貨には株式のように将来価値を測る指標も無いからです。

なお、仮想通貨には価格変動リスク以外にも、取引所がハッキングにあって資産が盗まれるリスクや、自分の秘密鍵を忘れてしまうようなリスクもあります。

それら全てを考慮した上で本当に投資する価値があるのかどうかを考えるべきです。

仮想通貨にも投資信託が存在する?

既存の金融市場では「投資信託」と呼ばれる投資家から集めたお金を管理者が複数の金融商品に投資して利益を生み出す投資商品があります。

同じように、仮想通貨でもそのような投資信託に似た金融商品が設計されました。

世界で初めて仮想通貨の投資信託に似た仕組みを作ったのが「CRYPTO20」です。

https://crypto20.com/ja/

CRYPTO20は、下記の図の通り時価総額トップ20の仮想通貨に分散投資しており、仮想通貨市場全体の動向を追うことができるので、全体の一つの指標として見ることもできます。

 

引用:https://crypto20.com/ja/portal/performance/

これは既存の投資信託にそのまま当てはめることは出来ませんが、「分散投資」と言う概念は投資信託と似ており、「インデックスファンド」のようなベンチマークとして見ることもできるようになるでしょう。

将来性のある仮想通貨とは言っても、それぞれどの銘柄が本当に伸びるかなんてことはわかりません。

そのため、上位の銘柄へ分散的に投資しておけばリスクの分散効果が働くようになるのです。

仮想通貨投資のおすすめのやり方はドルコスト平均法

では、実際にどのようなスタイルで、どのようなリスクの取り方で運用するのが良いのでしょうか?

「仮想通貨必勝法」なんてものはありませんが、筆者は積立で投資をする「ドルコスト平均法」をおすすめします。

ドルコスト平均法とは、相場の変動に関係なく毎月一定額を買い付ける手法です。

上で述べたCRYPTO20のファンドでは、「投資対象の分散」というリスク分散効果がありましたが、このドルコスト平均法で望めるのは「時間の分散」というリスク分散効果です。

投資のタイミングを分散することで、価格変動のブレ幅を抑え、高値で掴んだり安値で売ったりすることを防ぐことができます。

〈ドルコスト平均法のメリット・デメリット〉

投資額を毎月一定額にすることで安い時はたくさん買い、高くなったら少なく買うというように購入額の調整が自動でできるのです。

さらに「毎月一定の時期に一定の金額で投資する」と金額と投資のルールも決めておくことができるというメリットもあります。

しかし、上の図のようにデメリットもあります。

まず毎月積立の手数料がかかるのですが、テックビューロ社の「Zaif」などでは1.5~3.5%が徴収されます。

加えて、この手法は市場が右肩上がりにならなければ、ほぼ利益は出ません。

どちらにしても、ギャンブル的な要素があり、「これが絶対」なんて方法はないのです。

真の仮想通貨投資家を目指す為には

以上、様々な仮想通貨投資に関する解説をしてきましたが、「絶対に儲かる投資」なんてものはこの世に存在しておらず、千円前後で売っている書籍にも投資の必勝法はもちろん書いていません。

それに仮想通貨投資において、どんな投資手法が正解なのかもわかりません。ましてや、投資と投機の境目も曖昧です。

株式投資で言う投資とは、企業の価値の向上に賭けて資源を分配してもらうことで、投機とは相場の価格変動に賭けるということです。

しかし、代表的な仮想通貨では、利益分配をするインカムゲインは望めませんし、どちらにしてもその値上がりを期待するしかありません。

長期投資が低リスクだと断定することはできませんし、短期で投機をする方がより大きく利益を出すこともできます。

そのため、これらは一種のギャンブルのようなものに近いというのが筆者の見解です。

下記チャートの通り、2018年現在の仮想通貨市場は右肩下がりの推移をしています。

引用:https://coinmarketcap.com/ja/charts/

昨年は買えば儲かる市場でしたが、これからどんどん賢い人がこの仮想通貨市場に参入してくるので、真の投資家を目指す為には、やはり人並み以上のリサーチが必要になるでしょう。

そして運という要素もまた、非常に大きなポイントとなるのです。