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ビットコインのアービトラージで利益は出るのか、おすすめのツールとその仕組み

アービトラージとは投資手法の1つ

アービトラージは仮想通貨だけではなく、FXや株などの投資用語としても使われており、世界三大利殖法と呼ばれるほど有名な投資方法の1つとして投資家に親しまれています。

まずは、下記のSMBC日興証券のホームページから抜粋した記載をご覧ください。

裁定取引(アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高な方を売り、割安な方を買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと。

引用:https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/sa/J0288.html

例えば、取引所A1BTC(ビットコイン)が45万円、取引所B1BTC46万円だとすると、取引所ABでは1万円の価格差があります。

この場合、取引所A1BTC購入して取引所Bで売れば、1万円の利益となることが分かります。

厳密に言えば、手数料を差し引くので1万円以下になりますが、手数料を差し引いても最低限の労力で1万円近くの利益を得ることができるという訳です。

またビットコインは国内だけでなく、世界中の取引所で扱われています。つまり、取引所によって価格差は少なからず発生するため、アービトラージはどの取引所でも必ず成立する取引方法なのです。

では次に、アービトラージの簡単な流れを確認しておきましょう。

1.ビットコインの価格が安い取引所を探し、ビットコインを購入する
2.ビットコインの売却価格が高い取引所を探す、もしくは価格差が出るのを待つ
3.価格差が出た取引所にビットコインを送金し、日本円に換金する

この3ステップを繰り返していくことで、利益を増やしていきます。

つまり、アービトラージとは、ビットコインの売却と購入の取引を同時に行うことで、リスクを最小限に抑えることのできる投資手法なのです。

メリットだらけに見えるアービトラージにもデメリットは存在する

アービトラージの手法を知ると、一見メリットしかない手法のようにも思えます。

しかし、メリットがあるものには必ずデメリットが存在します。アービトラージも例外ではないのです。

メリットとデメリットを理解してこそ、アービトラージを上手く活用して利ざやを取ることができるので、以下の項で詳しく見ていきましょう。

アービトラージの3つのメリット

アービトラージのメリットは、次の通りです。

メリット① 仮想通貨市場が成熟していないために価格差が生じやすくなっている

仮想通貨市場は2017年のビットコイン大暴騰が火付け役になり、アルトコイン、草コインと一気に仮想通貨市場が盛り上がりを見せました。

新たに、トークン(仮想通貨のブロックチェーンを活用して発行された仮想通貨)と呼ばれる仮想通貨も誕生し、仮想通貨市場はまだまだ成長期にあると考えられます。

成熟しきっていない市場だからこそ、取引所間での価格差が生じ、アービトラージが成立する訳です。

メリット② ビットコインの値動きに影響されることなく利益を出すことが可能

対象の値動きによって利益を得たり、反対に損をする人が必ず存在するのが投資の常です。

しかし、アービトラージにおいては、ビットコインの値動きに大きく影響されることがありません。なぜなら、アービトラージは安く買ってすぐに高く売る短期戦であるため、値動きによる影響を受けにくいのです。

これが最大のメリットになります。通常のビットコイン投資と違い、売るタイミングを逃すことによって大損失を受けるといったリスクが低いのです。

メリット③ 国内外の間の送金手数料が安い

仮想通貨の場合、FXなどの投資に比べ、国内と海外間の送金手数料が安いこともメリットとして挙げられます。

仮に、価格差によって1万円の利益を得ても、実際には送金手数料を差し引いた金額が本来の利益なので、送金手数料を安く抑えるに越したことはないのです。

アービトラージの3つのデメリット

続いてアービトラージのデメリットについて解説していきます。

デメリット① 取引所間の価格差が出るのを待たなければならない

取引所間で狙った価格差が出るのを待つ必要がある点は、アービトラージの大きなデメリットです。

また、通常の投資よりは短期決戦の取引と言えますが、送金中に送金先の価格が変動することもあるため、予想よりも利益が低い場合や損失が出てしまう可能性もあります。

そのため、投資家によってはビットコインを空売りしておくことで、送金中に万が一ビットコインが下落しても損失にならないように対策を練る人もいます。

デメリット② 利益が少ない

アービトラージのデメリットとして、利益が少ない点も挙げられます。

仮にビットコインを大量に購入し売却しようとしても、約定(取引の成立)するのに時間がかかってしまうことで、利益が少なくなる可能性があるのです。

また、場合によっては市場をも動かすインパクトを与える可能性も捨てきれないため、アービトラージを行う場合は、少額で行わざるを得なくなってしまうのです。

デメリット③手動で行うのが面倒

さらにアービトラージのデメリットとして忘れてはならないのは、手動で行うのが面倒だという点です。

ビットコインを安く購入したり価格差を待ってから売却したりと、繰り返しの作業になるため、面倒だと感じる人は少なくありません。

しかし、アービトラージの自動売買ツールを活用することで、その問題は解消することができます。

手動で上記の作業を行うのはかなり面倒なため、アービトラージを実践する上で、ツールを使って取引することはもはや常識にさえなっているのです。

ビットコインのアービトラージで欠かせないツール

アービトラージは安い取引所から買って、高い取引所に売るというように、その仕組みはシンプルですが、それを全て手作業で行うことは非常に面倒です。

そのため、アービトラージを行う人向けのツールが多数存在しています。以下でその中でもおすすめのツールを3つご紹介しますので、興味がある方は導入を検討してみてください。

おすすめツール①COINIGY(コイニジー:有料)

COINIGY(コイニジー)は、アービトラージに役立つチャートやマトリックスを提供する有料ツールです。

特徴としては、リアルタイムで取引所の価格をマトリックスで確認することができます。取引所別に公式サイトを開いて価格を確認する手間がないため、非常に便利なツールです。

おすすめツール②Cryptowatch(クリプトウォッチ:無料)

なるべく低予算で便利なツールを使用したいという人には、Cryptowatch(クリプトウォッチ)がおすすめです。

こちらのツールは無料で利用することができます。リアルタイムで取引所別の価格をまとめて確認できるという点が特徴です。

ただ、ビットコインの取引所全てを扱っている訳ではないので、注意が必要です。

おすすめツール③BTC ARB(自動化ソフトウェア:無料)

最後にご紹介するのは、BTC ARBという自動化ソフトウェアです。このソフトウェアは、アービトラージを自動化することが可能なソフトで、こちらも無料でダウンロードができます。

ただ、対応している取引所がビットフライヤーやザイフ、コインチェックなどに限られているため、対応している取引所を確認した上で利用することをおすすめします。

また、自動化ソフトウェアと言っても、利益が100%保証されるものではないという点だけは理解しておきましょう。

あくまでも、手動の取引を自動化して簡略化するためのソフトウェアであることを忘れてはいけません。自動化ソフトウェアを使う場合は、自己責任の下で行う他にありません。

100%リスクのない投資など存在しない

ビットコインアービトラージは、ビットコインの売却と購入の取引を同時に行い、投資によるリスクを最小限に抑えた手法であることがお分かりいただけたことでしょう。

このことから、理論上では100%リスクのない投資方法だと言われています。

しかし、アービトラージにもデメリットが存在するように、必ずしも100%リスクがない投資などこの世に存在しません。なぜなら、投資には必ず勝者の影に敗者が存在するからです。

アービトラージを行う場合は、あくまでも投資によるリスクを最小限に抑えた手法であることを理解した上で参加するようにしましょう。

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