マイニング

クラウドマイニングとは?日本企業の参入とその利益構造を知る

個人マイナーを後押しする新ビジネスの展開

仮想通貨において、マイニングは欠かせないものです。マイニングとは、仮想通貨取引の承認作業を誰よりも早い、報酬として新規発行された仮想通貨を得られることを指します。

しかし、マイニングに巨額な資金を投じる企業や団体の参入によって、これまでのように個人が参入することは不可能に近いと言っても過言ではありません。

そんな中、個人のマイナーにとって、明るい兆しが見える新ビジネスが展開されています。その新ビジネスとは、クラウドマイニング事業です。このクラウドマイニングは、個人マイナーにどんな利益をもたらすのでしょうか?

そこで、クラウドマイニングとは何なのか?どのような利益が得られるのか?また、日本におけるクラウドマイニング事業はどの段階にあるのかについて明らかにしていきます。

クラウドマイニング事業者と個人マイナーのwin-winの関係とは?

クラウドマイニングを一言で言うと、マイニング団体に投資して配当を得ることです。

では、この関係がなぜwin-winの関係なのかをマイニングの実情から紐解いていきましょう。現在、マイニングは事業の一環として、世界中の企業や団体が仮想通貨の発掘を目指しています。

マイニングの報酬は誰よりも早く取引の承認作業を行う必要があるため、数十台もしくは数百台のコンピューターなど設備投資に巨額の費用をかけています。

さらに、複数のコンピューターによって発生する熱や騒音への対策として、専用の施設を建設している企業もあります。これにより多くのコストがかかるため、マイニング事業者はいかにしてコストを抑え、資金を調達するのかが課題です。

一方、マイニングへの参入が難しくなった個人マイナーは、多くの企業や団体の参入によって蚊帳の外に置かれてしまいました。マイニングによって仮想通貨を報酬として得たいものの、個人がマイニングにかけられる費用はたかが知れています。

もはや、巨額な資金を投じる企業や団体の前では、手も足も出ません。このように、マイニング事業者も個人マイナーもそれぞれ悩みを抱えていることが分かります。

そこで、新たなビジネスが誕生しました。それこそが「クラウドマイニング事業」です。クラウドマイニングを行うことにより、企業や団体は不特定多数から資金を調達することができ、マイニング事業への資金を確保することができます。

一方、個人マイナーはクラウドマイニング事業者に投資することで、投資額の割合に合った配当をもらうことができるのです。

これこそが、クラウドマイニング事業者と個人マイナーがwin-winの関係だと言える訳です。では、個人マイナーが投資することで、確実に利益は得られるのでしょうか?

クラウドマイニングで利益は得られるのか?

クラウドマイニングで利益は得られるかは、投資する側からすれば、最も重要なポイントです。まずはクラウドマイニングのカラクリやメリット・デメリットについて見ていきましょう。

クラウドマイニングのカラクリとは?

クラウドマイニングに投資するためには、「ハッシュパワー」と呼ばれる、言わば、採掘能力を表すものを購入する必要があります。

ハッシュパワーの単位は「hash/s(ハッシュ)」で表され、このハッシュパワーの購入割合に見合った配当が支払われることになります。要は、株を多く購入した人がより多くの配当を得ることができるのと同じです。

ハッシュパワーを多く購入すれば、より多くの配当を得ることが可能というのがクラウドマイニングのカラクリです。

クラウドマイニングのメリット・デメリット

一見、どちらにとっても良いことずくめで、すぐにでもクラウドマイニングに投資をしたいと飛びつく人も多いことでしょう。

しかし、メリットの裏にはデメリットが必ずあるものです。

メリットやデメリットをしっかりと理解してから投資するのかを決めるようにしましょう。まずは、メリットから説明していきます。

クラウドマイニングのメリット
  • マイニングへの設備投資や電気代などの維持費がかからない
  • コンピューターによって発生する熱や騒音に悩まされることがない
  • マイニングに関する知識がなくても参加可能

個人のマイナーがクラウドマイニングに投資する場合、コンピューターや冷却設備、電気代、騒音対策といった様々な悩みから解放されます。

また、マイニングに詳しくない人や初心者であっても容易にクラウドマイニングに参加することができます。

では、デメリットを見ていきましょう。

クラウドマイニングのデメリット
  • マイニングによる利益が少なければ、配当額も少なくなる
  • クラウドマイニング事業者の倒産の可能性がゼロではない
  • クラウドマイニングそのものが詐欺である可能性がある

クラウドマイニングにおいて決して忘れてはならないことは、投資したからと言って必ずしも投資先がマイニングの報酬を得られるとは限らないということです。

マイニングによる報酬は、どんなに資金を投じたとしても報酬を得られるのは取引の承認を最も早く行った者のみだからです。

つまり、投資先のマイニングが失敗すれば、配当は愚か利益も得られないことになります。最悪の場合、クラウドマイニング事業者自体が倒産する可能性もあるということです。

また、こうした新規ビジネスには、必ず便乗して詐欺が発生するものです。クラウドマイニング事業自体が存在せず、お金だけを巻き上げられるといった詐欺行為も実際に行われています。

つまり、クラウドマイニングによって利益を得られるかどうかは、投資先の能力次第なのです。

クラウドマイニングによって利益を得る人もいれば、全く利益を得られない人もいる。さらには、詐欺に遭う人もいます。そのため、投資先を選ぶ際は慎重に選ぶ必要があります。

クラウドマイニングで仮想通貨を取得するだけで税金がかかる

クラウドマイニングで得られた仮想通貨には税金がかかります。さらに、注意が必要なのは、仮想通貨を取得した時点で税金がかかるという点です。

仮想通貨は日々価格が変動しているため、場合によっては換金した時点よりも仮想通貨を取得した時点の方が高くなることもあり得ます。

そうなれば、実際に換金した金額よりも多く課税される可能性が出てくるということです。

申告漏れがあれば、さらに税金がかかることもあるので、分からないことは税務署や税理士に確認することをおすすめします。

日本企業の参入はマイニングシェアNo.1の中国企業を打ち破れるか?

中国政府による国内での仮想通貨の取引の取り締まりは一層厳しくなりつつある中、中国企業の多くはクラウドマイニング事業へ莫大な資金を投じています。

今やクラウドマイニング事業の半数以上を占めるのが中国企業なのです。その一方、日本企業はクラウドマイニング事業でも中国に大きく後れをとっています。

そんな中、ようやく日本の大手企業がクラウドマイニング事業への参入を決めました。「NIKKEI STYLE」は201711月に、このように報じています。

『中国勢によるマイニングの割合は、拠点がわかっている分だけでも全体の5割を超える。最大手のビットメイングループは極めて存在感が高く、8月にビットコインがビットコインとビットコインキャッシュ(BCH)に分裂した際には主導的な役割を果たした。そこに戦いを挑むのはDMM.com(東京・港)やGMOインターネット(9449)、SBIホールディングス(8473)といった日本ではおなじみのネット関連企業だ。』

引用:https://style.nikkei.com/article/DGXLASFL24H5B_V21C17A0000000

これまで技術も十分にある日本企業がクラウドマイニング事業に一歩踏み出せないでいたのは、マイニングにかかる莫大なコストがネックになっていました。

今回、大手企業が3社も名乗り出たということは、勝算あっての参入であると考えられます。では、どのようにして参入を決めたのでしょうか?

例えば、GMOの場合、電気代が高い日本に拠点を置くのではなく、電気代が比較的安い北欧に拠点を置くことで、クラウドマイニング事業に参入することを決めました。さらに、クラウドマイニングに参加するには15億円の投資額を設定することで、安定的に巨額の資金を調達することを決定したのです。

つまり、GMO5億円以上の投資を行える企業や団体に絞ることで、安定的な運営という勝算を得たという訳です。

GMOに関しては、個人参加するためには資産家でない限り難しいでしょう。

しかし、悪いことばかりではありません。大手企業の参入によって、国内における仮想通貨への関心が高まり、さらなる発展が期待できると考えられます。

おすすめのクラウドマイニングサービス

クラウドマイニングで実績と経験がある会社の中でも、とくにおすすめの2つをピックアップしました。クラウドマイニング会社を選ぶ際の参考にしてみてください。

おすすめ①Genesis Mining(ジェネシスマイニング)

引用:https://www.genesis-mining.com/

2013年に設立されたGenesis Mining(ジェネシスマイニング)は世界でも知名度の高いクラウドマイニング会社で、アイスランドが拠点になっています。

ビットコイン以外にもイーサリアムやモネロ、ライトコイン、ゼットキャッシュ、ダッシュの6種類の中からマイニングプランを選べます。

また、ハッシュパワーの購入額もスモール、ミディアム、ラージの3種類から選ぶことができるため、少額からの投資が可能です。

料金などのプランを自分で選択できるため、初心者でも参加しやすいことで知られています。何よりも、ビットコインの永久採掘権を手に入れることができるのがGenesis Miningの大きな特徴と言えます。

おすすめ②Hash Flare(ハッシュフレア)

引用:https://hashflare.io/

Hash Flare(ハッシュフレア)は2014年にエストニアに設立された会社によって提供されているクラウドマイニングサービスです。ビットコイン以外にイーサリアムやライトコイン、ジーキャッシュ、ダッシュの中からマイニングプランを選べます。

Hash Flareの特徴は、マイニングプランは1年契約である点です。さらに、再投資プランがあります。この再投資プランはHash Flare独自のサービスで、現在のところ他では無いプランです。

再投資プランを選択すると、投資によって得た利益を自動的に新規の投資に充てることができます。つまり、利益がまたさらに利益を生む可能性があるという訳です。

無料のクラウドマイニングが存在する理由とは?

クラウドマイニングに参加するには、それなりの投資が必要なのが一般的です。しかし、中には無料でクラウドマイニングに参加できる会社も存在します。

一見、詐欺なのではないかと疑いの目で見てしまいがちですが、実は理に適った理由があります。その理由とは、その会社で推している草コインを流通させる目的があるためです。

まだ世に知られていない草コインは数多く存在します。誰もが未発掘の草コインで大儲けしようと考えるのは当たり前のことで、無料でクラウドマイニングサービスを提供することで推しコインを広めることができるのです。

ただ、いつまでも無料でサービスが提供されるとは限りません。なぜなら、配布している仮想通貨の価格が上がる可能性も否定できないためです。

クラウドマイニング初心者なら、こうした無料のクラウドマイニングサービスがあるうちに、始めてみるのも良いでしょう。

クラウドマイニングは投資先のリサーチとリスクを知ることから

クラウドマイニングを検討しているのなら、投資先が詐欺行為を行う架空会社でないか、どの程度の設備を揃えて資金を投じているのかをしっかりとリサーチしておきましょう。

また、クラウドマイニング会社が利益を得られない場合や倒産するなどのリスクがあることも理解しておく必要があります。

ただ単に、個人でマイニングをするよりも楽して儲かるといった安易な気持ちでいては、詐欺に遭う、利益がないため配当が全く得られないといった事態に陥ってしまいます。

クラウドマイニングで失敗しないためにも、投資先の綿密なリサーチとクラウドマイニングのリスクを知ることから始めましょう。

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