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仮想通貨トロン(TRON)とは?分散型プラットフォームの今後を考察

期待の仮想通貨トロンとは?

トロン(TRON)とは、ブロックチェーン技術を駆使して世界中の動画やゲームのクリエイターが活躍するステージを提供する分散型エンターテインメント・プラットフォームです。

そして、そのトロンで流通する通貨がTRXです。最近ではゲームが得意な人や、音楽が得意な人がそれを動画などで発信することが多くなりました。

それがプロゲーマーと呼ばれる人だったりYouTuberと呼ばれる人達です。

彼らは主にSNSやYouTubeをメインに個人で発信していますが、トロンではそのようなエンターテイナーを支援し、市場を発展させるためのプラットフォームとなるのです。

今までは、そのようなプラットフォームは中央集権型の運営者が担っており、例えばYouTubeではGoogleが場を支配しGoogleが配信する広告によってクリエイターは収益化していました。

トロンのホワイトペーパーでは「Google PayやApple Storeではたくさんの手数料を払わなければならない」と記されていますが、まさに中央集権型のモデルではその管理者に利用料を払わなければなりません。

そして広告主からの広告料もクリエイターにダイレクトに支払われているわけではなく、ほとんどをGoogleのような中央管理者が取っています。

しかし、トロンはコンテンツを創るクリエイターとユーザーを直接的に繋ぐ分散型のプラットフォーム、つまり運営者不在となり、クリエイターは「トークン」によって効率的にマネタイズすることができる仕組みなのです。

仮想通貨トロンは「パーソナルICO」ができる

トロンの特徴の一部として、個人が自由コインを発行してその経済圏のユーザーに分配できる「パーソナルICO」という仕組みがあります。これも非常に面白い仕組みだと筆者は考えます。

現在では何千億円集まるような大型ICOが目立っていますが、それぞれの小さなコミュニティで個人がクラウドファンディングのように少額を集めたいというプロジェクトだってあります。

そしてトロンはグローバルにクリエイターがそのプラットフォームで活躍していくわけですから、支援したい人を集めるのもまたグローバルです。

切り口が面白いこのトロンですが、価格はどのように推移しているのでしょうか。

仮想通貨トロンの価格推移と起こった出来事を解説

このTRXは2018年3月時点で仮想通貨全体の時価総額で第14位となっており、およそ2,700億円です。

その規模は「イーサリアムクラシック」や「テザー(Tether)」とほぼ同水準の推移です。

なお、これは仮想通貨全体ですが、「トークン」という分野だけで見ると2位のポジションで推移しています。

さて、価格ですが当初の2017年9月は0.2円ほどだったのに対し、2018年3月現在は4円あたりにまで上昇しています。

数字だけを見ると、トークンが立ち上がってからわずか半年で価格数十倍になってはいますが、その全体のチャートを見ると以下のように年初はチューリップ型のバブルのように膨らみました。

ジョン・マカフィーの発言による高騰

ジョン・マカフィーとは、アメリカのセキュリティ関連の会社「マカフィー」の創業者ですが、彼のTwitter上でトロンが2017年の12月末に紹介された後にトロンの価格は上昇していきます。

他の通貨でもマカフィーが通貨を紹介するのその価格が上がるという事が起きていました。これを巷では「マカフィー砲」と呼ばれています。

上記のチャートのように、マカフィー砲の後2018年1月に時価総額が2兆円となり、ビットコインキャッシュにも追いつくような勢いでしたが、その価格もままならなくなりすぐに暴落しました。

ホワイトペーパーの盗用疑惑

その暴落のタイミングで、ちょうどトロンのホワイトペーパーの一部が盗用されているのではないかという疑惑がありました。

しかしこれは盗用ではなく引用だということで、他言語翻訳のプロセスで表現が歪んでしまったものと見られます。

ですがこの後価格は上記のチャートのように一気に下落していきます。

このように、一度膨らんだ価格がパーンと弾け、価格が鈍化ているようにも見ることができますが、このTRX自体がどうこうよりも市場の環境や全体の動きにも注視しながら価格をモニタリングしていくのが良いでしょう。

仮想通貨トロンが購入出来る取引所とその買い方

TRXは主に世界最大の取引所Binanceで取引されています。

TRXを扱う取引所はBinanceが全体のおよそ30%以上を占めており、そのほかにも「Huobi」や「bit-Z」といった取引所で高い取引ボリュームがあります。

BinanceでのTRXの買い方ですが、まずこのTRXではBTCやETHでの交換が前提ですので日本の取引所で日本円を入金し、BTCやETHを購入する必要があります。

そしてそれをBinanceへ送金してやっとTRXを購入できます。

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仮想通貨トロンが日本に上場?その噂の真相は

巷ではこのトロンが国内で上場する噂も立っています。

それはCEOのJustin Sun氏が日本の金融庁に申請書を提出し、日本の取引所でTRONを上場させるとTwitterr上で発言したからです。

https://twitter.com/justinsuntron/status/952384166963773441?ref_src=twsrc%5Etfw&ref_url=https%3A%2F%2Fwww.enigma.co.jp%2Fmedia%2Fpage-19819%2F

しかし、日本の取引所も今簡単にコインやトークンを上場はさせないでしょう。

最近の事件を見ていてもわかる通り、取引所は日本の金融庁に目をつけられており、ちょっと運営が上手くいっている思えば簡単に数百億円分の仮想通貨がハッキングされたりしてしまうからです。

既にメジャーとなっているネット証券やFXの取引業者は涼しい顔をして日々対応していますが、今日の仮想通貨取引所ではベンチャー企業が最高級のセキュリティーを求められるようになっており、まだまだ余分にリスクを取りたくないだろうというのが筆者の見解です。

なので、いくらCEOが上場させたいと思っていても日本の取引所がどう対応するのかはわかりません。

仮想通貨トロンの今後の未来を考察

さて、ここからはTRXの価格やファンダメンタルの話は一旦置き、少し未来の話をします。冒頭でも述べた通り、昨今好きな事をしてお金を稼ぐ「クリエイター」は増えています。

ユーチューバーや、ブロガーなど、自分の「好き」を仕事にする人達です。しかし、全員が全員自分の「好き」や「得意」をお金に変えるのは難しいのが現状です。

なぜなら、まだまだそれらの人達が活躍するプラットフォームやインセンティブ設計が追いついていないからです。

しかし、分散型プラットフォームや個人が自由にトークンを発行できる「小さなICO」が実現すれば、より個々の「得意や好き」を数値化できる可能性は高まります。

ひょっとすると彼らクリエイターも個人の活躍できる場所や仕組みが整うのを待っているのかもしれません。

「トークン」は既存の既得権益をぶち壊せるか

以上、エンターテイメントの分野で分散化されたプラットフォームの構築を目指しているトロンですが、「分散されたプラットフォーム」という思想をもつ仮想通貨は他にも他分野たくさんあります。

例えばブラウザ企業の「Brave」はブラウザでGoogleに立ち向かおうと戦っています。

このようにあらゆるものが分散化されることで、かつてユニコーン企業と呼ばれたGoogleはある日突然ネット上で資金調達をして姿を表すようになったベンチャー企業達の「トークン」によって潰されるのでしょうか?

数ある仮想通貨はどれも独自の特徴がありますが、「次は何が分散型になるのか」と非常に楽しみにプロジェクトを見ることができます。

※図は全てCoinmarketcapより引用

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