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ロジャー・バーとは。ビットコインの神と呼ばれる仮想通貨界の重鎮

仮想通貨界のインフルエンサー「ロジャー・バー」

引用:https://www.bitcoin.com/about-us#roger-ver

ロジャー・バーとは「ビットコインの伝道師」とも呼ばれており、仮想通貨のウォレットサービスを手がける「Bitcoin.com」のCEOです。

2017年にビットコインからビットコインキャッシュが分裂しましたが、彼はそのビットコインキャッシュを支持する一人です。

なお、彼は仮想通貨の魅力を世界各地で発信する仮想通貨界のインフルエンサーでもありますが、仮想通貨に投資する投資家達にとってこの人物には注目しておくべき一人でしょう。

では、そんなロジャー・バーについてを以下より解説していきます。

ロジャー・バーは「ビットコインの伝道師」

カリブ海のセントクリストファー・ネイビスに国籍を置くロジャー・バーは、シリコンバレーで活躍していた起業家です。

元々パソコンの部品の製造や販売を手掛ける「memory dealers」という会社を立ち上げ、ビットコインに投資する前から既に億万長者となっていました。

ですが、ビットコインを知った当時、ビットコインがまだ1ドル前後で推移しているタイミングでビットコインに投資し、見事ビットコイン投資家として成功を収めたのです。

そしてビットコイン関連のスタートアップ企業に投資をするエンジェル投資家としても活動しており、その額は1億以上にも及びます。

このロジャー・バーは、自身の会社でも支払い手段にビットコインを採用し、多数のメディアや自身のSNSでもビットコインに関してを発信しており、まさに「ビットコインの伝道師」と呼ばれる存在となったのです。

一言で相場を動かす?ロジャー・バーのTwitterでの発言

ロジャー・バーはTwitter上でも暗号通貨投資家に影響を与える発言をしてきており、彼の一言で相場が動くほどでした。

ロジャー・バーのTwitterアカウントのフォロワーは50万人近くに及びますが、彼は以前「ビットコインキャッシュこそが真のビットコインである」とつぶやきました。

彼はビットコインよりもビットコインキャッシュの方がビットコインらしいといった見解を示したのです。

ロジャー・バー自身、過去ずっと本家であるオリジナル・ビットコインを応戦していましたが、その送金手数料が日に日に高くなったことから、サトシ・ナカモトが考案した本来のビットコインのコンセプトからかけ離れてしまったと言います。

そこで、ブロックサイズが1MBから8MBとなり、送金手数料も格段に安くなったビットコインキャッシュに目をつけたのです。

現状満足に送金ができなく手数料が高い本家ビットコインよりも、ビットコインキャッシュの方がビットコインの本来の思想を守り抜いてくれると信じて全力で支援しているのです。

ビットコインキャッシュを支援するロジャー・バー

このように、ロジャー・バーは「ビットコインキャッシュがビットコインを2019年までに追い抜く」と確信するまでに熱い支持をしています

ビットコインは、ブロックサイズを1MBにして複雑な計算を10分という難易度に調整することで、それだけ強力なパワーを持っているマイニングマシンでも10分かかるように設計されています。

よって、改ざんがより困難で且つ安全なブロックチェーンを構築できるのが本家のビットコインの強みです。

ですが、その設計だとトランザクションが詰まってしまっているのが現状であり、日常のクレジット決済の代案として使用するのはとても難しいでしょう。

着金まで何時間もかかったり、手数料が高かったりすると「不便」を感じさせざるを得ません。

そのため、ロジャー・バーは「ビットコインキャッシュこそが真のビットコインである」という強気の発言をしているのです。

どちらがより「お金」に近づけるか。ここが重要なポイントだと筆者も考えています。

圧倒的急騰率を魅せたビットコインキャッシュ


なお、急騰率が2017年最も高かった仮想通貨はこのビットコインキャッシュでした。

ビットコインキャッシュは2017年の8月に誕生しましたが、当時日本円で3万円程度だった価格は一時一瞬にして10倍の30万円近くまで上昇しました。

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/bitcoin-cash/

現在のビットコインキャッシュの価格はおよそ10万円で推移していますが、本家のビットコインとの価格はまだ同等とはいえず、その価格差は大きく開いています。

しかし、急騰率という観点で見るとビットコインキャッシュがビットコインを上回る水準でした。

現在ますます成長率が鈍化しているビットコインですが、本当にビットコインキャッシュがビットコインを上回る日が訪れるかもしれません。

なお、他にも2017年は「モネロ」や「ダッシュ」といった仮想通貨の高い急騰率が目立ちました。

ビットコインのハードフォークで生まれた他のコインは支持していない

さらに、最近ではビットコインキャッシュの他にも「ビットコインゴールド」や「ビットコインダイアモンド」と行った様々なハードフォークされた仮想通貨が誕生しましたが、これらのフォークコインをロジャー・バーは全く支持していないと言います。

これらの仮想通貨は誰でも簡単に作れる通貨であり、これらが乱立してしまうと投資家が混乱しかねません。

ビットコインキャッシュプラスといったものまで作られていますが、これらは本家のビットコインのポジション争奪を狙う、まさにお家騒動なのです。

これをロジャー・バーは「新たな価値を何も生んでいない」と主張し、支持はしていないのです。

ロジャー・バーのICOに対する見解とは

ロジャー・バーはいろんなメディアにてICOについての見解も述べています。

現在規制が多く参入のハードルがどんどんと高くなっているICOですが、彼は「ICOを規制するのは本質的ではない。」と述べています。

本来ICOは資金調達や投資家のグローバルな民主化というコンセプトがあり、個人やベンチャー企業が挑戦しやすい環境が整うことが期待されていたにも関わらず、中国のような国は真っ先にICOを全面禁止にしてしまいました。

簡単にそれらを禁止してしまうことは、革新的な仕組みの未来に期待ができず、全く民主的ではないとロジャー・バーは見解を示していました。

しかし、今日のIPO市場も当時は詐欺的なものが乱立しており、皆が望んだ結果ガチガチの法規制で証券市場を健全に発展させたので、今後のICOに対する規制がより良いICO市場の発展に繋がることを筆者も祈っています。

なお、ロジャー・バーが一番興味を持っていたのは証券型トークンによるICOです。

証券型トークンとは従来の株式のように会社の一部を所有できるようなトークンです。

これは証券取引委員会の介在から目を背けられませんが、本来の証券市場でのプロセスを効率化するという観点では面白いでしょう。

インフルエンサーが変えていく仮想通貨市場

ロジャー・バーはイーサリアムの開発者であるヴィタリック・ブテリンとも交流があり、今後インフルエンサー達が協力して既存の仮想通貨市場を変える、何か新しいものを創りあげてくれることにも期待したいですね。

しかし、反対にポジショントークの可能性があることも頭に入れておかなければいけません。

そもそも人は皆インセンティブがあるからそれぞれ発言をしています。つまり、時にはその利害関係によって情報が歪められるのです。

ポジショントークが悪いということは決してありませんが、「なぜ、その人はそれを発信するのか」を理解しどういうインセンティブに基づいて発信しているかを読み取ることができれば自分で情報の良し悪しを精査することができます。

良くも悪くも、仮想通貨界のインフルエンサーが仮想通貨市場を変えて、作っていくのですから。

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