ビットコイン

ビットコインが抱える電気代問題。市場を揺るがす膨大な消費電力

ビットコインが直面する電気代の問題

普段、ビットコインの取引をしていても電気代などを気にすることは、ほとんどありません。というよりも、ビットコインの取引で生じる電力はたかがしれています。

しかし、ビットコインのマイニングでは、想像を超えるほど多大な電力を消費するため、エネルギー問題や政治的な問題に発展し、ビットコイン市場を超える問題も出てくるようになっています。

ビットコインのマイニングに自身が関わることはないと思っていても、これから紹介する中国の事例のようにマイニングをめぐる問題が、ビットコイン市場の停滞させるなど、多くの影響を与えるのです。

そこで、今回はビットコインの裏側で生じているマイニングをめぐる電気の問題について徹底解説します。

ビットコインのマイニングをめぐる電気代の問題

ビットコインのマイニングは一国の電気代を左右するほど、重要な問題となっています。日本で普通に生活していると、特にこの問題について考える機会はないと思います。

というのも、日本ではビットコインマイニング事業を手がけている会社がほとんどないため、この問題の事例が海外にしかありません。

実際、1ビットコインをマイニングするのに必要な電力消費量に関するデータはないのですが、アイスランドにおいてビットコインのマイニングで使用する電力は全国民が一年で消費する電力を超えることが予想され話題となりました。

仮想通貨のマイニングで一つの国が消費する電力を使っていると考えると、ビットコインのマイニングによって、電気代が影響を受けることが容易に想像できると思います。

どのような影響があるのか、実際、ビットコインのマイニングやマイニングプールが盛んな中国を事例にみてみましょう。

深刻化するビットコインのマイニングによる海外の電気代

仮想通貨や電子通貨の普及が最も進んでいる中国において、エネルギー問題との関連でビットコインの電気代をめぐる問題が深刻化しています。

実は、ビットコインのマイニングで利益を得るのには、電気会社から安価に電力を確保することが鍵となっています。

中国はこれまで、仮想通貨や電子通貨に関連する企業には電気代を優遇するなどして、市場の拡大と定着を進めてきました。

その結果、中国は、世界有数のビットコイン・マイニングプールが拠点としてきました。

もちろん、ビットコイン・マイニングには、多くのハードウェアも必要ですが、何よりもこれらの機械をフル稼働で使用するため、かなりの電力が必要となります。

ビットコインのマイニングで消費される電力が中国国内のエネルギー問題を逼迫させていることから、中国政府によるビットコインのマイナーやマイニングプールを規制するようになっています。

ビットコインのマイニングプールをめぐる電気代問題

世界のビットコイン・マイニングプール市場の拠点となっている中国での規制をはじめ、ビットコインのマイニングに関わる電気代をめぐる問題が深刻化しています。

ビットコインのマイニングプールの拠点である隣国の中国では、中国政府がビットコイン・マイニングプールやその関連会社への電力供給を牽制し、電力へのアクセスを抑制しようとしていることが明らかになりました。

20181月には一部のマイニングプールを対象として、マイニングプール周辺地域における不当な電気代の値上げに影響を与えていないか調査が開始されています。

これまで、中国はビットコインや他の仮想通貨のマイニングで使用されるハードウェアを大量生産するなどして、マイニング・ビジネスの拠点となっていました。

しかし、昨今の電気代への問題を考慮して、中国政府がマイニングプールを規制する動きが出てきてから、拠点を中国からシンガポールやスイスなど外国に移すマイニングプールも増えてきているようです。

統計を見ると、ビットコインのマイニングをしている個人もハードウェアを持って、中国国外へ移住することを決意したマイナーも相当数確認できます。

中国では、これまで大規模なエネルギー開発が行われ、水力発電の強化等を通じて、電力供給をなんとか保ってきていました。

しかし、ビットコイン・マイニングプールによって、国内の一般家庭で使用する電力に加えて、それと同等もしくはそれ以上の電力を供給せざるを得ない状況に陥ってしまっています。

ビットコイン・マイニングによって増えた電力需要に対処するのが困難になってきたことが、中国政府によるビットコイン・マイニングプールやマイナーたちへの牽制行為からも伺えます。

このことが、中国だけではなく、日本も含めた海外のビットコイン市場にどのような影響を与えるのか、動向を注視する必要があります。

今後、ビットコインのマイニングを左右する電気代の問題

ここまで、主に中国のマイニング事情、それに伴う電力消費量が市場に与える影響について説明して来ました。

CSRや社会的責任などは、加熱するビットコイン市場には無関係に思えますが、それとは別の次元で、ビットコインのマイニングは電気の消費をめぐって様々な問題を生じさせています。

仮想通貨の存在は自体は中央集権的ではないとはいえ、マイニングを含めた仮想通貨を支えるインフラは未だに国家という枠組みによって管理されていることを忘れてはいけないのです。

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