仮想通貨

次世代SNS「Steem」はどんな仮想通貨?その特徴と将来性を考察

仮想通貨Steem(スチーム)とは?

仮想通貨「Steem」とは、次世代の分散型ブロックチェーンSNSです。

既存のSNSでは、ユーザーは面白いコンテンツを投稿して「いいね!」を押されてもユーザーの報酬にはなりませんでした。

TwitterやFacebookなどは全て広告収入によってマネタイズをして成り立っているからです。

しかし、このSteemでは情報を発信するユーザーや「いいね!」を押すユーザーの両方に報酬が与えられる設計となっており、記事を投稿するユーザーに強いインセンティブを与えられるようになるのです。

既存のGoogleの検索エンジンの中には、信頼できないコンテンツが上位に上がっていたり、広告収入の目的で中身の薄い記事が大量生産されていたりしています。

このSteemのモデルはそんな既存の広告による収益モデルを破壊する代案として登場しており、これによって信頼されるコンテンツのみが生き残り、コンテンツの書き手の間で市場原理が正しい方向に働くようになるよう想定されているのです。

なお、このSteemをモデルにして国内でICOを成功させたのが「ALIS」という分散型SNSプラットフォームです。

仮想通貨Steamの特徴

引用:https://steemit.com/

このSteemは、プラットフォームとなる「steemit」で使用されます。

なお、Steemit内で稼働する通貨は3種類あり、「STEEM」「Steem Power(SP)」「Steem Dollars(SMD)」に分けられます。

まず、Steemitでベースとなる通貨が「STEEM」であり、このSTEEMは市場で流通しており取引所で売買することができます。

そしてStieemit内でコンテンツを投稿して受け取る報酬が「Steem Power(SP)」であり、記事を投稿する者や記事を評価した者に50%支払われる報酬です。

この通貨は公開的な市場では流通しておらず、Steemit内で得たSPをsteemに換金することができます。

SPが増えることによって報酬の受け手の評価が変わるようになり、SPによって利子を受け取ることもできます。

なお、SPは換金の制限がかけられており、これによって投機的に市場で一括売却されるのを防ぐことができます。

受け取った報酬を全て現金化するのには「STEEM」が用いられますが、このSTEEMは年に100%ずつ発行量が増えて行きます。

なので理論上価値が低下していく仕組みなのですが、ここで利用されるのがSteem Dollars(SMD)です。

「Steem Dollars(SMD)」はドルと連動している通貨であり、これもSteemit内で報酬として50%支払われます。

このSMDも利子が付くようになっており、インフレするSTEEMの価値低下を防ぐ為の「価値の保存」の役割を担っているのです。

仮想通貨Steemの価格チャート

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/steem/

Steemは現在仮想通貨時価総額で第28位で推移しており、その時価総額は2018年3月時点でおよそ600億円です。

上のチャートを見ると、上場後の2016年の7月頃に一度急騰を魅せています。

この時、Steemからコンテンツを投稿したユーザーに対して初の報酬が支払われ、その後ユーザーがどんどんと増えていき、一時価格は20倍近くに高騰しました。

ですが、その高騰の後にSteemはハッキング被害に遭い、一瞬にして価格は元に戻ったのです。

なお、昨年の2017年は再び大きく価格が上昇しましたが、仮想通貨市場全体の下落と同時に同じようにSTEEMも下がっていきました。

仮想通貨Steemを購入できる取引所はバイナンス

引用:https://www.binance.com/

Steemを購入できる取引所は主に「Binance」や「Bittrex」「Upbit」です。

上記の図の通り、Steemのマーケットシェアは「Upbit」がおよそ30%以上を占めていますが、UPbitはウォン(KRW)建てがメインなので、次にボリュームのあるBinanceでの取引がおすすめです。

BinanceではBTCやETH建てでの取引がメインなので、日本国内でそれらの通貨を購入してからBinanceに送金しておきましょう。

仮想通貨Steemの将来性は?次世代のSNSによって創られるコミュニティ

このSteemの将来性ですが、ブロックチェーンSNSはネット上で小さな経済圏を創るのに適していると筆者は考えます。

現状Steem上では日本語で投稿されている記事は少なく、海外の人からも日本語は中々読めません。

なので、日本人がグローバルなSteemitの経済圏に参入する障壁は高いのではないだろうかと言うのが筆者の見解です。

だからこそそれぞれの地域で経済圏を作っていくべきだと考えるのです。

ですが、やはりこのモデルだと既にインフルエンサーである人が強いだろうという印象を受けます。

平等に報酬を受け取れるプラットフォームではありますが、インフルエンサーによる報酬の独占も十分想定されるでしょう。

しかし、逆にインフルエンサーが最初に参入することによってSteemの潜在的な経済圏の拡大にも繋がります。

「STEEM」の価格は、それによって今後大きく変動すると考えます。

また、現状このシステムが一般の人にとってまだまだ複雑なシステムでしょうし、浸透するのには時間がかかりそうです。

ですが、Steemによって「それぞれの国でそれぞれ興味がある分野でコミュニティから読まれて支持される」といった「小さな経済圏」がたくさん生まれるのではないでしょうか。

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