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MUFGコインは金融の未来を変えるか。仮想通貨リップルとの深い関係とは

MUFGコインとは

出典:https://bittimes.net/news/282.html


MUFGコイン」は三菱UFJ銀行が発行する予定の仮想通貨コインであり、かつ、現行の仮想通貨と法定通貨との中間的な性格が特徴的な新しいコインです。

MUFGコインの1単位はほぼ1円のまま固定される予定であり、ビットコイン(Bitcoin)などの仮想通貨のような値動きが期待できないため、MUFGコインを投資対象のコインと見ることはできません。

一方で、MUFGコインはSuica(スイカ)などの電子マネーのような役割を果たすと言われており、将来的には電子マネーに取って代わるのではないか、との見方もあります。

そこで、この記事では、仮想通貨の未来を変えるかもしれないMUFGコインについて特集します。

MUFGコインは一体いつから導入されるのか

出典:http://www.mufg.jp/ir2017/message/digital_strategy/

このMUFGコインがいつから本格的に導入されるのかについては度々ニュースなどでも話題になりますが、これについて、三菱UFJ銀行は具体的な日程の公表はしていません。

しかしながら、2018年中には一般社会へのリリースが実現するとの見方が有力であり、現に、三菱UFJ銀行は従業員を対象としてMUFGコインのプロトタイプを使った実験を行っていると発表しています。

2018年は、三菱UFJ銀行や国内の他金融グループのみならず、世界中の金融機関が仮想通貨の中核技術であるブロックチェーン技術を基幹システムに組み込む最初の年と言われています。

このような現状を考慮すると、いずれにせよ、実際に私たちがMUFGコインを実生活で使えるようになる日は近いと考えて間違いなさそうです。

MUFGコインとリップルの知られざる関係とは

出典:https://ripple.com/jp/xrp/

MUFGコインは1単位をほぼ1円に固定されるため、ビットコインなどの仮想通貨に見られる激しい値動きは期待できません。

このように法定通貨の性質もあるMUFGコインですが、その技術自体は、仮想通貨リップル(Ripple)のブロックチェーンに支えられています。

MUFGコインは、三菱UFJ銀行という中央集権体制の象徴とも言うべき巨大金融機関が開発するデジタル通貨でありながら、体制に反対する仮想通貨の技術を組み込むという非常にユニークな存在と言えます。

リップルの技術を導入するメリットは何か

では、MUFGコインが仮想通貨のブロックチェーン技術を導入しているにせよ、数ある仮想通貨の中からリップルが選ばれたのにはどのような経緯があるというのでしょうか。

これについては、リップルの技術がMUFGコインに採用されるに至った最大の理由は、リップルの決済処理スピードが凄まじく速いからとされています。

ビットコインは取引がなされてそれが反映するまでに10分以上かかりますが、リップルでは約4秒で決済が完了します。

リップルでは画期的なほど非常に速いスピードで処理が進むため、三菱UFJ銀行をはじめとする世界中の金融機関は、リップルのブロックチェーン技術を国際送金処理に利用しようとしているのです。

これが上手くいけば、今の何倍ものスピードで国際取引が完結するようになり、結果的には金融取引が活発化していくと見られます。

MUFGコインを取り扱う「取引所」の特殊性

ところで、MUFGコインは三菱UFJ銀行が開発し運用していく通貨であるため、仮想通貨と概念化されてはいるものの、取引所での取引に制限がある点がビットコインやイーサリアム等の仮想通貨とは異なります。

MUFGコインの取引をする場合、その取引はビットフライヤー(bitFlyer)やザイフ(Zaif)といった一般の仮想通貨取引所で行うことはできず、三菱UFJ銀行を主な取引所として行うことになります。

このように、中央集権体制に対置する手段としての普通の仮想通貨ではあり得ないことですが、MUFGコインに関しては「銀行が取引所である」という特殊性がある点をしっかり認識しておきましょう。

カウンターパーティーリスクとは何か


となると、MUFGコインという仮想通貨に対して考慮し得る「カウンターパーティーリスク」も、一般の仮想通貨とは異なった様相を見せることに注意が必要です。

「カウンターパーティーリスク」とは、取引所が倒産してしまった際などに、仮想通貨などの資産を損失させてしまうリスクのことを言います。

MUFGコインに関していえば、カウンターパーティーリスクがあるとすれば、それを引き起こし得る主体は三菱UFJ銀行ということになります。

この点、世界的にも影響力を誇る三菱UFJ銀行が倒産するリスクは決して高いとは言えず、カウンターパーティーリスクの観点からは、MUFGコインは比較的安全性の担保された仮想通貨と見ることもできそうです。

MUFGコインは金融の未来を変えるか

以上、この記事では金融市場の未来を変える可能性もあるMUFGコインを特集しました。

MUFGコインは、三菱UFJ銀行という世界的にも影響力のある金融機関が中心となって開発しているデジタル通貨です。

同時に、MUFGコインは、本来は現行の金融システムに対置するものとして生み出されたはずの仮想通貨のブロックチェーン技術を採用するユニークな存在です。

このような試みは世界的にも例がなく、MUFGコインに対して何らかのアクションを起こそうと考える方も、現在仮想通貨取引を行なっている方も、仮想通貨市場に影響を及ぼしかねないMUFGコインについては、慎重にその動向を見守っていかなければなりません。