アルトコイン/altcoin

ネム(NEM)コインとは?マイニングに変わるハーベストの仕組み

次々と生み出される仮想通貨

仮想通貨はビットコインをベースに様々なコインが生み出されています。スマートコントラクトを売りにしたイーサリアム、銀行間取引への期待がされているリップルなど、時価総額上位の仮想通貨は大きな特徴を持っています。

その中でも「NEM」はコンセンサスシステムに「プルーフ・オブ・インポータンス(Proof of Importance)」という特殊なシステムを採用しており、注目を浴びている仮想通貨です。

今回は2018年1月25日時点で時価総額第10位の「NEM」の概要と、仮想通貨におけるコンセンサスシステムの違いについて迫って行きます。

仮想通貨ネム(NEM)コインとは

NEM(New Economy Movement)は2015年3月31日に取引が開始された比較的新しい仮想通貨です。他の仮想通貨と同様にブロックチェーン技術を用いています。

ビットコインを始めとした仮想通貨で問題になったのは「マイニング」「コンセンサスアルゴリズム」の2点です。NEMはビットコインやイーサリアムの2つの問題点を改善した画期的な仮想通貨なのです。

ネム(NEM)にはマイニングがない

 

 

 

 

NEM にはビットコインのようなマイニングがありません。ビットコインやイーサリアムはマイニングによってコインの発行をしていますが、NEMの場合は既に90億XEM(NEMの通貨単位)が発行されています。

マイニングはブロックを繋げるための報酬としてコインを貰える(発行)ことができましたが、NEMにはその報酬がありません。

 ネム(NEM)ではマイニングの代わりにハーベスティングが存在する

 

 

 

 

ブロックチェーンを用いている以上、ブロックを承認(計算)してくれる人が必要です。NEMの場合はマイナー(発掘者)ではなく、ハーベスト(収穫者)と呼ばれ、ビットコインと同様にブロックの生成から承認を行っています。ちなみにNEMのコイン発行はすでに終わっているため、送金手数料をハーベストに報酬として支払われています。

コンセンサスシステムとは?

 

 

 

 

仮想通貨では中央集権型のシステムのような管理者が存在しません。そのため、利用者は取引が正しく行われているかを判断する必要があり、その正誤の判断において、他の利用者に合意を得る方法をコンセンサスアルゴリズムといいます。

ここで合意を得られたマイナーまたはハーベストは、報酬を獲得することになります。

ビットコインはPoWを採用

 

 

 

 

 

ビットコインではプルーフ・オブ・ワーク(Proof of Work)を採用しています。(以下PoW)

PoWは仕事量(マイニング)に依存して合意を得られるシステムで、仕事を数多くこなした人の意見を強くしようという方法です。しかし、PoWでは仕事量の増大による電力消費と51%攻撃問題の2つの問題が挙げられます。

51%攻撃問題とは?

51%攻撃問題について簡単に説明すると、特定のグループや個人がビットコインの処理の51%を支配した場合、二重支払いなどの不正な取引が可能になってしまう問題を指しています。現実的に51%の処理を支配することは困難だとされていますが、仮に支配されてしまった場合は、ビットコインが成り立たなくなることが懸念されています。

イーサリアムではPoSを採用

イーサリアムは当初、ビットコインと同じPoWを採用していましたが、「プルーフ・オブ・ステーク(Proof of Stake)」に変更しています。PoSは資産量(コイン数)に依存して合意が得られるシステムで、PoWで挙がった51%問題と電力消費について解消しています。

PoSでは資産量の多い人の意見を優先して合意します。銀行預金の利子は預金額の高い人のほうが多く貰えますが、考え方としてはそれと同じです。

PoSで51%攻撃は攻撃者にメリットがない

PoSで51%攻撃を仕掛けようと思った場合、全コインの51%を保有していないとできないことになります。仮に51%攻撃が成功して不正な取引を成立させたとしても、そのような仮想通貨は誰も使わなくなり価値は暴落します。

結果的に51%攻撃が可能でも、デメリットのほうが多く、PoSの仕組みで報酬を貰ったほうが良いという考えになります。PoSは攻撃者の利益を削ぐことで未然に攻撃を防いでいるわけです。

NEMではPoIを採用

電力や51%攻撃問題を解決しても、PoWとPoSのどちらでも「お金持ちによりお金が入る仕組み」になってしまい、資本の集中化が発生します。NEMではその問題を改善するために「プルーフ・オブ・インポータンス(Proof of Importance)」を採用しています。

NEMでは重要度の高い人ほど合意が得られやすいようになっています。「重要度」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、重要度を決めるのは「資産量」と「取引量」などを基に計算した、NEMに対しての貢献度と表現できます。

お金を持っていて、たくさん取引をしているほど重要度が高くなり、合意を得られやすくなります。

PoSでも解決できなかった資本の集中化は、PoIの場合は解決できます。取引を促すことで通貨に流動性を持たせることができるからです。単にNEMを持っているだけでは、報酬を貰えないため、取引せざるを得ません。

取引が活発になることで資本が市場に流れていき、NEMの仮想通貨としての価値を高めることになります。

ネム(NEM)の今後はいかに

 

 

 

 

今回は仮想通貨ネム(NEM)の特徴と、仮想通貨において重要な仕組みであるコンセンサスシステムについて、解説させていただきました。NEMは新しい仮想通貨であり、古い仮想通貨の欠点を補完する仕組みがコンセンサスシステム以外にも盛り込まれています。

今回の記事では特に大きな違いであるコンセンサスシステムに焦点を当てて解説しましたが、NEMに興味を持った人はNEMの動向やチャートを注視してみてはいかがでしょうか?

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