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仮想通貨BitShares(BTS)とは。 自律分散型組織の未来

自律分散型を提唱する「BitSheres」とは

引用:https://bitshares.org

BitSheresとは、BitSheresコミュニティによって運営されているブロックチェーン技術を用いた分散型金融プラットフォームです。

このBitSheresは「Distributed Autonomous Company」DACと呼ばれる自律分散型組織を構築し、中央管理者不在で自律的に動き続ける組織や企業を作り出すことを目指しています。

では、以下より詳しくBitSheresの特徴を見ていきます。

BitSheres内で流通するBTSとSmartCoin

BitSheresの通貨単位は「BTS」であり、それはプラットフォーム内で流通します。

総発行量が37億BTSですが、既に全てが発行済みとなっており、その内の12億BTSは取引の承認者に支払われる報酬準備金となります。

更にBitsheres内では価格が固定の「SmartCoin」というものがあります。

SmrtCoinには、1ドルの価値を維持するbitUSD、1円の価値を維持するbitJPY、1BTCの価値を維持するbitBTC、1トロイオンスの価値を維持するbitGOLDといった様々な種類があります。

これらを利用者は分散型取引所を通して対象の法定通貨や金、ビットコインなどと交換したり空売りをしたりできるのです。

アフィリエイトによる紹介報酬システム

BitSheresでは一定量のBTSを支払うことで会員となることができ「BASIC MEMBER」「LIFETIME MEMBER」などがあります。

BASIC MEMBERは初期状態のことを指しており、キャッシュバックやアフィリエイトプログラムはついておらず無料です。

LIFETIME MEMBERは有料会員であり、一定数のBTSを支払えば一生涯の取引において手数料が80%キャッシュバックされるのです。

そしてLIFETIME MEMBERではネットワーク価値の最大化を図る為にアフィリエイトシステムも導入されており、ユーザーを紹介することで紹介したユーザーが支払う手数料の一部を受け取ることができるのです。

Bitsharesが開発した分散型取引所「Open Ledger」

引用:https://openledger.info/

BitSheresはCrypto Coins Enterprise Denmarkというデンマークの取引所の開発チームと共に分散型取引所オープンレジャーを設立しました。

このオープンレジャーはBitSheresのブロックチェーン上で構築された分散型取引所(DEX)です。

分散型取引所とは、中央集権不在にして仮想通貨の交換を可能にする革新的な取引所ですが、これによって取引所に対する信用リスクが無くなり個人間で価値の交換を行うことができます。

このオープンレジャーにはBitSheres同様にメンバーシップ制度が導入されており、各会員ランクによって手数料が大きくキャッシュバックされるようになります。

また、上で述べたようなアフィリエイトシステムも存在しており、アフィリエイトリンクを付けることで紹介ボーナスを受け取ることも可能です。

Open Ledgerの取引ボリューム

このオープンレジャーはBTSやSmartcoinを使って取引できるのが特徴です。

引用:https://coinmarketcap.com/exchanges/openledger/

上の図がオープンレジャーの取引状況ですが、BTSをはじめ法定通貨を担保としたbitUSDやbitCNYといったSmartCoinでの取引が大半となっています。

今後は仮想通貨だけに留まらず、外国為替や有価証券の交換を可能にする金融プラットフォームを目指しています。

まだ流動性が少ないですが、次世代の取引所モデルとなるの可能性を秘めている分散型取引所です。

BitSharesのウォレットを作成するには

BitShereをウォレットに保管する場合、BitSheresにアクセスしてアカウントモデルとウォレットモデルの2種類の方法のどちらかでウォレットを作成する必要があります。

「ウォレットモデル」はブラウザに秘密鍵を置いてウォレットとして利用する方法ですが、「アカウントモデル」はアカウント名とパスワードだけでログインする方法です。

アカウントモデルはログインこそ簡単ですが、パスワードを紛失すると一切アクセスができなくなります。

中央集権型の取引所のように復元はできず、2段階認証もできません。なので強固なパスワードを作成して厳重に管理する必要があります。

BitSharesのマイニングはDPOS

BitSheresのマイニング方式にはDelegated Proof of Stake(DPOS)が採用されています。

この方式は既存のPoWやPoSのように不特定多数がブロックを作れるわけではなく、通貨の保有者による投票で取引の承認者を決める方式です。

BitSheresでは取引の承認者をwithness(立会人)と呼んでいます。

このwithnessは誰でも立候補が可能で現在は20人程が選出されています。

さて、取引を承認するwithnessを決める為にはこの投票権を多く持つ人が重要なのですが、この投票権利がDPOSによって通貨の保有割合に応じ割り当てられます。

シェアホルダーによる投票によって選ばれたwithnessは一定の報酬を受け取れますが、この報酬はプラットフォーム内の準備金から支払われます。

なお、BitSheresでは新規に通貨が発行されることはないので承認の報酬が取引手数料のみとなります。

また、取引の承認者以外にブロックチェーンの仕様変更を提案する者をCommittee(委員)と呼び、それらを提案して実行する人達のことをworker(労働者)と呼んでいます。

このような仕組みを「間接民主制」と例えられていますが、国民が選挙で選んだ代表者に訴の国の政治を信託するのと同じでしょう。

このような投票機能によって、既存のPoWやPoSのようにハッシュの計算をする必要がなくなりなくなり、取引の処理にかかる時間やコストを削減することができます。

そしてこのDPOSが自律分散型組織の仕組みを支えるアルゴリズムとなっており、Bitsheresの株主となるシェアホルダーが持つ投票権限と承認によって「仮想組織」のコミュニティが成り立つのです。

BitSharesの持つ将来性

以上、今後はブロックチェーンという大きなフィールドの中に小さなレイヤーが積み重なっていくでしょうが、現在ブロックチェーンを根幹技術とした仮想通貨は投機のフェーズから「実装」へと着々と進んでいます。

自律分散型組織が実装されれば、既存の組織の在り方を大きく変える代案となるでしょう。

実際このようなBitShereの仕組みが応用されたプロジェクトが「Peertracks(MUSE)」ですが、これは音楽の著作権料を著作権者に適切に配分し、仲介者を不在にする分散型プラットフォームです。

このようにBitSheresではユーザーが独自の通貨を発行でき、独自の通貨建てで同じような仕組みを展開することができるのです。

BitSheresのDPOSのアルゴリズムによってこの分散化されたプラットフォームが「企業」に応用されるようになれば、「現実企業」と「仮想企業」との共存もあり得るかもしれません。

分散型の思想がどこまで浸透するのか楽しみですし、アフィリエイトシステムというユーザーインセンティブがあることからネットワーク効果の増大にも期待ができそうです。