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仮想通貨Decredとは。ルールを自律的に決められる分散型通貨

仮想通貨Decred(ディークレッド)とは

引用:https://www.decred.org

Decred(ディークレッド)とは、2016年に誕生したユーザーの投票によってガバナンスが維持される分散化された仮想通貨です。

このDecredは通貨単位がDCRであり、開発者側がロードマップを作って何か新しいものを作成するのではなく、オープンソース化して全てのコンセンサスをユーザー側に委ねる特徴を持ってます。

つまり、Decaredの運営に関する意思決定が開発側に依存されていない「オープンガバナンス」なのです。

では、そのDecredの具体的な仕組みを以下より解説していきます。

仮想通貨Decredの特徴やマイニングの仕組み

引用:https://www.decred.org

以下よりDecredの特徴を解説していきます。

マイニング方式はPoWとPoS

DecredではPoWとPoSを組み合わせたハイブリッド型のマイニングシステムを構築しています。

PoWは複雑な計算をコンピューターを使って誰よりも早く解くという計算合戦であり、このPoWで計算資源を提供することでマイナーはDCRを受け取ることができます。

そしてPoSではPoWによって生成されたブロックを承認するかどうかや、ネットワークに関する提案を保有割合の高いユーザーが投票することができる仕組みとなっています。

なお、Decredのステークホルダーは自主的にこの設定を変更したり発言したりすることもできます。

なお、Decredでは新たに生成されたトークンの60%がPoWのマイニング報酬となり、30%はPoSの有権者に、10%は開発の補助金として貯蔵されます。

ビットコインは新しくブロックが生成された場合100%がPoWのマイニング報酬となるので、ここのインセンティブ設計はビットコインと大きく違う点です。

投票制度によるコンセンサス

上述した通り、PoSではDecredの保有者が意見を反映させる為の投票をすることができます。

PoSのようなマイニング時以外でも、ハードフォークなどの内容や運営方針を決める際はユーザーの投票によって決定するのです。

例えばビットコインは去年の2017年に分裂騒動が起こりましたが、ハードフォークの決定は全て開発者やマイナーの都合によるものでした。

ビットコインキャッシュが当時生まれたのも中国の大手マイニング業者にインセンティブがあった為だと言えるでしょう。

しかし、Decredの場合は参加しているコミュニティ全体の投票で決めるので、フェアで分散されたガバナンスシステムと言えるのです。

アトミックスワップを搭載

Decredでは革新的な技術アトミックスワップを搭載しています。

アトミックスワップとは仲介者の信用が無しで直接取引相手と通貨の交換ができる仕組みです。

異なる通貨を個人間で交換する場合、どちらかが先に送金しないといけないので片方が資金を持ち逃げするリスクがあります。ですので、取引相手の信頼が必ず必要です。

ですが、アトミックスワップによる暗号技術で相手の信頼がなくても正確に資金を交換することができるのです。

Decredの開発者はスマートコントラクトによってDCR、LTC、BTC間のアトミックスワップを可能にしており、これによって価値交換の幅や利便性が広がります。

仮想通貨Decredの価格とチャート

引用:https://coinmarketcap.com/currencies/decred/

上記の図の通り、今年2018年の1月にDCRの価格はピークに達していましたが、その後は徐々に下落を続けており盛り上がりに欠ける進捗となっています。

現在は仮想通貨全体の時価総額で45位となっており、その額はおよそ300億円です。同じ規模感の通貨には、予測市場プラットフォームの「Augur」などがあります。

なお、Decredを購入できる取引所は「Bittrex」や「Poloniex」などです。

Decredの公式ウォレット

Decredでは公式ウォレットが存在しており、こちらからウェブウォレットに簡単に登録することができます。

なお、オフラインで仮想通貨を保管するハードウォレットでは「Ledger nano S」がDecredに対応する計画を発表しています。

ハードウォレットのメリットは、ネットワークから仮想通貨の秘密鍵を完全に遮断するのでハッキングリスクを抑えられることです。

なので、今後Ledger nano SでDecredに対応されればウォレットを分散的に保管しておくのが良いでしょう。

オープンガバナンスであるDecredの今後の展開

以上、Decredは一部の中央管理者が意思決定をするのではなく、様々な人のアイデアや意見を取り入れて共に未来を形成していく思想です。

なので、裏を返せばこの通貨は完全にネットワークに依存することになります。

例えば、イーサリアムであれば考案者であるヴィタリックが方針を決めたりユーザーの高いモチベーションを維持する為の司令塔的な役割をしていますが、このDecredではそもそも最高意思決定機関が存在せず、全てはユーザー達の投票によって決まります。

良くも悪くも未来を作るのは利用者達なので、はっきりとしたロードマップが見えにくいという懸念点があるでしょう。

しかし、非常にイノベーティブな考案が生まれる可能性も大いにあり、仮想通貨界のオープンイノベーターとなるかもしれません。そこをどう見るかでしょう。