仮想通貨

仮想通貨ウォレットはどれがおすすめ?仕組みや種類別の特徴を解説

3つのウォレットの違い分かりますか?

仮想通貨を保有する際に、「ウォレット」を作成する必要があります。ウォレットには、

  • ホットウォレット
  • コールドウォレット
  • ハードウェアウォレット

のように種類があります。

でも、よく聞く言葉だけれど、いまいち仕組みが分からない、種類ごとの違いがよく分からないという人も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、ウォレットとはどのような仕組みなのか、種類別の違いやおすすめのウォレットなどをご説明していきます。

ウォレットの仕組みや違いを理解し、ご自身に合ったウォレットを活用しましょう。

仮想通貨の管理に必須のウォレットとは?

「ウォレットとは何か?」そんな疑問に一言で答えるとするなら、仮想通貨を保管するための「お財布」や「口座」です。

通常、円や米ドルなど法定通貨は銀行の口座に預けますが、仮想通貨は円や米ドルのように実体がある訳ではありません。

また、銀行のような金融機関で保管してくれる場所は存在しません。つまり、仮想通貨は自分で管理する必要があるのです。

仮想通貨取引所を保管場所として利用する人もいますが、コインチェックのNEM流出事件からも分かる通り、取引所は必ずしも安全な保管場所とは言えません。

最近では、20182月にイタリアの取引所BitGrailがハッキングによって、約204億円もの仮想通貨が流出したため、破産の申し立てを余儀なくされました。

他にも、世界各地で取引所を狙ったハッキング事件が発生しています。このことから、取引所にすべての資産を預けるのはリスクが伴うのです。

では、数あるウォレットの中から、どのウォレットを選べば安全だと言えるのでしょうか。そのためには、ウォレットの仕組みを理解しておく必要があります。

仮想通貨を守るウォレットの仕組み

ウォレットは仮想通貨を保管するお財布や口座だとご説明しましたが、仮想通貨は法定通貨とは異なり実体がありません。

そのため、仮想通貨が実際にウォレットに保管されている訳ではないのです。

では、ウォレットは一体何を保管しているのでしょうか。まずは、こちらの図解をご覧ください。

この図解からも分かるように、ウォレットに保管できるのは仮想通貨ではなく、仮想通貨の存在を示す公開鍵や秘密鍵、仮想通貨アドレスなのです。

秘密鍵とは例えれば「暗証番号」で、ウォレットを使用する際に必要なものです。

秘密鍵は決して他人に公開してはならないもので、知られてしまえば保有する仮想通貨を奪われてしまうリスクがあります。

公開鍵は本人確認に必要な「身分証明書」のようなもので、仮想通貨の送金の際に取引相手に公開するためのものです。

仮想通貨アドレスは云わば、「口座番号」のようなものです。仮想通貨アドレスは公開鍵から作成され、仮想通貨の送金の際に公開鍵と同時に取引相手に公開し、送金してもらいます。

この3つは保有する仮想通貨の存在を証明するために重要なもので、ウォレットに保管しておくことで外部から仮想通貨を守ることができるのです。

ただ、ウォレットならどんな種類のものでも安全かと言うと、そうではありません。つまり、ウォレットの種類ごとの特徴やデメリットを理解しておく必要があるということです。

仮想通貨ウォレット種類別の特徴

ウォレットと言っても、様々な種類があります。例えば、

  • デスクトップウォレット
  • モバイルウォレット
  • ウェブウォレット
  • ペーパーウォレット
  • ハードウェアウォレット

など。

実際には、これらのウォレットは大きく分けて3つに分類することができます。その3つとは、ホットウォレット、コールドウォレット、ハードウェアウォレットです。

では、1つずつそれぞれのウォレットの特徴について、確認しておきましょう。

ホットウォレットの特徴

ホットウォレットとは、オンラインの状態で利用できるウォレットのことを指します。

ホットウォレットに分類されるウォレットは、ウェブウォレットやモバイルウォレット、デスクトップウォレットが挙げられます。

そして、取引所に預ける場合、取引所はホットウォレットに分類されます。

ホットウォレットは常にオンラインであるため、いつでも仮想通貨の出金や入金が可能なため、ウォレットの中でも利便性が高いと考えられています。

その一方で、オンライン故にクラッキングのリスクが高いのです。

クラッキングによって不正アクセスされてしまえば、ウォレットで管理する秘密鍵を知られて資産を奪われてしまうリスクがあるということです。

そして、オンラインで仮想通貨を管理している限り、クラッキングのリスクは常につきまとうことになるのです。

コールドウォレットの特徴

オンラインのホットウォレットであるのに対し、コールドウォレットとはオフラインで利用できるウォレットのことを指します。

コールドウォレットに分類されるのは、ペーパーウォレットです。

オンラインをホット、オフラインをコールドとウォレットの特徴を対比させるようにして、そう呼ばれています。

コールドウォレットはオフラインで利用できるため、クラッキングなどインターネットを介した不正アクセスへのリスクを最小限に留めることが可能です。

多発するハッキングによる仮想通貨の盗難により、最近ではコールドウォレットを利用する人が増えています。

ただ、秘密鍵を印刷した紙を無くしたり、水や火などによって破損したりすれば、ウォレットにある仮想通貨を出金できなくなってしまいます。

また、他人に見られてしまうことで、仮想通貨を奪われるリスクもあることを忘れてはいけないのです。

ハードウェアウォレットの特徴

ホットウォレットとコールドウォレットは、それぞれインターネットの接続の有無が特徴でした。

一方、ハードウェアウォレットとは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスから独立していて、単体で利用できるウォレットを指します。

オフラインで利用できるという意味では、ハードウェアウォレットもコールドウォレットの1つとして考えることができます。

ハードウェアウォレットはウォレットの中で最もセキュリティレベルが高いとされています。

他のウォレットとの大きな違いは、実物として存在し、持ち運び自由であることが挙げられます。常に手元に置いておける点でも、安心して利用できるウォレットです。

そのため、徐々にハードウェアウォレットへ移行する人が増えています。

ただ、ハードウェアウォレットも紛失したり、落としたりして破損すれば、物理的にウォレットから仮想通貨を出金できなくなるデメリットもあります。

このように、ウォレットには様々な種類があり、それぞれメリットやデメリットがあることがお分かりいただけたことでしょう。

でも、結局のところ、どのウォレットを選べばいいのでしょうか?

ハードウェアウォレットは仮想通貨を安全に管理するための必需品ハードウェアウォレットとは、外部の端末機器を利用した仮想通貨ウォレットです。外部の端末を利用することで、インターネットから切り離した状態...

セキュリティが高いおすすめの仮想通貨ウォレット3

セキュリティレベルをウォレット別に評価すると、以下のようにセキュリティの高い順にウォレットを並べることができます。

  1. ハードウェアウォレット
  2. コールドウォレット(ペーパーウォレット)
  3. ホットウォレット(ウェブウォレット、モバイルウォレット、デスクトップウォレット)

これにより、ハードウェアウォレットが最もセキュリティレベルが高く、一番リスクが高いのがホットウォレットということになる訳です。

つまり、仮想通貨を保管するウォレットを選ぶ際には、ハードウェアウォレットを選ぶのが良いということです。

そこで、おすすめのハードウォレット3つをご紹介します。

ハードウェアウォレット①Ledger Nano S(レジャー・ナノ・エス)

出典:https://hardwarewallet-japan.com/

Ledger Nano SはフランスのLedger社が販売しているハードウェアウォレットで、世界で10万人以上が愛用しています。

日本にも正規代理店で販売されており、ビギナーやスタンダード、プロの3種類があります。スタンダードは2個セットで、プロは4個セットになっています。

価格は15千円~63千円程度で、大手家電量販店で販売されています。さらに安く買いたい場合は、Amazonで正規品を探すと良いでしょう。

ただ、正規代理店で購入した場合、購入者限定で日本語によるサポートを受けることができるので、利用法など不安がある人は正規代理店で購入することをおすすめします。

Ledger Nano Sの特徴は、ウォレットのセキュリティの要でもある秘密鍵以外にPINコード入力によって、さらにセキュリティを高めている点です。

さらに、ウォレット内に保管される秘密鍵は、情報が抜き取られないように暗号化して保管されているため、秘密鍵の漏洩対策にも期待できます。

対応している仮想通貨は、ビットコインやイーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ネオ、ジーキャッシュ、ダッシュなど全部で27種類です。

今後、さらに対応通貨を増やしていく予定があるようです。

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ハードウェアウォレット②Trezor(トレザー)

出典:https://trezor.io/

Trezorも海外で販売されているハードウェアウォレットの1つで、日本に正規販売店があります。

Trezorはビギナーや2つセットのスタンダード、4つセットの3種類があり、価格は15千円~53千円程度で販売されています。

正規販売店の公式サイト(http://hardwallet.store/)で購入すると、日本語のマニュアルが付いており、簡単にセットアップできるメリットがあります。

Trezorの特徴は、Ledger Nano Sと同様に、PINコードによってセキュリティを強固にしています。

さらに、1つのハードウェアウォレットで複数のアカウントを作成することが可能です。

仮想通貨1種類ごとに最大で10個まで作成できるので、個人用と事業用などに分類できます。

Trezorが対応している仮想通貨は、ビットコインやビットコインキャッシュ、ライトコインの3種類です。

ハードウェアウォレット③KeepKey(キープキー)

出典:https://www.keepkey.com/

KeepKeyも海外製のハードウェアウォレットで、Amazonやヤフーショッピングで正規販売店が出典しています。価格は9千円~13千円程度で販売されています。

KeepKeyの特徴は、PINコード入力以外にも独自のセキュリティ対策として、端末にあるボタンでしか仮想通貨の出金ができない仕組みになっています。

そのため、仮にウォレットをオンラインで繋げていても、端末のボタンを押さない限りは仮想通貨の送金が不可能だということです。

さらに、セキュリティの高さに加え、デザイン性の高さから注目されています。

端末のディスプレイには有機ELが使用されており、よりスタイリッシュなハードウェアウォレットを探している人におすすめです。

KeepKeyが対応している仮想通貨は、ビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ドージコイン、ダッシュの6種類です。

ただ、ハードウェアウォレットは12万円程度するため、そこまでお金をかけられないという人もいらっしゃるかと思います。

そんな方におすすめなのは、ペーパーウォレットのmy ether wallet(マイ・イーサ・ウォレット)です。

詳細は、こちらの記事をご覧ください。

参考①:「マイイーサウォレット(MyEtherWallet)の使い方。送金方法や作り方も」

https://finte-x.jp/3183

参考②:「MetaMask(メタマスク)の使い方。今後、必須になり得るWEBウォレット」

https://finte-x.jp/3484

仮想通貨ウォレットと取引所のどちらを選ぶべきか?

ここまで仮想通貨ウォレットについて見てきましたが、ハッキングのリスクが高いと考えられている取引所でもコールドウォレットによる管理を徹底している所もあります。

とくに国内では、金融庁により取り締まりが行われているため、ホットウォレットからコールドウォレットへの移行やセキュリティ専門企業による監視を行う所が増えています。

だとすれば、取引所の方が安全なのではないかと考える人も少なくないでしょう。

確かに、最近ではハードウェアウォレットの脆弱性についても言及する声があり、必ずしもハッキングの可能性を否定できるものではないようです。

仮に、パソコン自体がマルウェアなどのウィルスに感染していれば、感染したパソコンにハードウェアウォレットを接続すれば、クラッキングの可能性はゼロとは言い切れません。

そういう意味では、ウォレットで最もセキュリティレベルが高いと言われるハードウォレットも100%安全だとは言い切れないのです。

とは言え、コールドウォレット管理を徹底する取引所でも、コールドウォレットで管理することにより、利便性が低下する可能性もあります。

中には、コールドウォレットでの管理が全体の8割で、残りはホットウォレットでの管理というような取引所もあるため、取引所であっても100%の安全性は保証できません。

つまり、現時点ではどんなウォレットも取引所も、100%安全が保証できるものはないというのが実情です。

これらのウォレットは安全が100%保証されるものではなく、リスクを最小限に抑えるものであることをしっかりと理解しておきましょう。

そして、秘密鍵やハードウェアウォレットの管理は、ご自身で細心の注意を払うようにしましょう。

仮想通貨ウォレットが利用できるアプリ3

仮想通貨をウォレットアプリで管理したいという人もいらっしゃることでしょう。そんな人におすすめのウォレットアプリを3つご紹介します。

ウォレットアプリはホットウォレットに分類されるため、上記で挙げたリスクを理解した上で利用するようにしましょう。

では、1つずつ特徴をご説明いたします。

TokenPocket(トークンポケット)

出典:https://tokenpocket.jp/

TokenPocketは、トークンポケット株式会社によって開発された日本初のウォレットアプリで、201869日現時点では、iOS対応のアプリのみがダウンロード可能です。

参考:iOS版「Token Pockethttps://itunes.apple.com/app/token-pocket/id1288636393

TokenPocketの特徴は、オフラインでもウォレットを作成することができ、秘密鍵はサーバーに保存されることがないため、仮想通貨をより安全に保管することが可能です。

さらに、驚くのは対応トークンの種類の多さです。ERC20トークンを始めとする8,000種類以上の仮想通貨やトークンに対応しています。

また、Coin Market Capに掲載されているトークンの保有資産をひと目で確認することができます。

Copay(コーペイ)

出典:https://copay.io/ja/

Copayは海外のBitPay社によって開発されたウォレットアプリで、英語の他、日本語やフランス語、スペイン語の4ヶ国語に対応しています。

ダウンロードは、iOSandroidの他、MacWindowsでも可能なため、端末の種類を選ばずに利用できる点はユーザーにとって嬉しいポイントです。

参考:iOS版「Copay

https://itunes.apple.com/jp/app/copay-bitcoin-wallet/id951330296?mt=8

参考:android版「Copay

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.bitpay.copay&hl=ja

参考:Mac OS X版、Windows版、Linux版「Copay

https://copay.io/ja/

Copayの特徴は、複数のウォレットの作成や管理がアプリ内でできる点です。マルチシグにより複数の秘密鍵が持てるため、ウォレットの分散管理が可能です。

秘密鍵は端末内に保管され、サーバーに保存されることがありません。

さらに、共有ウォレットの作成ができ、仮想通貨の送金時に複数のユーザーによる署名が必要なため、よりセキュリティレベルを高めることが可能です。

Copayの対応通貨は、ビットコインとビットコインキャッシュの2種類です。

Breadwallet(ブレッドウォレット)

出典:https://token.breadapp.com/jp/

BreadwalletBRD)は120ヶ国以上で利用されているウォレットアプリで、ユーザーの保有資産は約2,000億円相当にもなると公式サイトで発表されています。

ダウンロードはiOSandroidの両方で可能で、iOSのみ日本語に対応しています。

参考:iOS版「BRD

https://itunes.apple.com/jp/app/brd-%E3%83%93%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B3%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88/id885251393?mt=8

参考:android版「BRD

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.breadwallet&hl=ja

Breadwalletは初心者にも使いやすいシンプルなデザインで設計されています。利用する際は登録やサインアップは必要ありません。

さらに、ハードウェア暗号化を採用しているため、万が一スマートフォンなどの端末を紛失してもウォレット内の仮想通貨を守ることが可能です。

ただ、紛失や故障によって、端末から仮想通貨を取り出せない可能性も高いため、復元コードを紙などに記録してしっかりと保管しておくことをおすすめします。

Breadwalletの対応通貨は、ビットコインやビットコインキャッシュ、ERC20トークンです。

仮想通貨ウォレットの安全性は100%ではない

ハードウェアウォレットは端末から完全に切り離されて保管するため、数あるウォレットの中でセキュリティが最も高いことがお分かりいただけたことでしょう。

ただ、先ほどもご説明した通り、ハードウェアウォレットでもハッキングの可能性をゼロにすることは難しいのです。

どの仮想通貨ウォレットを選んでも、取引所に預けたとしても、保有する仮想通貨への責任はご自身で取るほかないということです。

ご自身に合った仮想通貨ウォレットでハッキングなどのリスクを最小限に抑え、秘密鍵やハードウェアウォレットなど自己責任の下で管理を徹底しましょう。

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