仮想通貨

イーサリアムゼロ (ETZ)とは?その特徴とETHとの違いを解説

イーサリアムゼロ(ETZ)とは?イーサリアム盗難劇の背景

2018年の1月にイーサリアムがハードフォークしてイーサリアムゼロ(ETZ)が誕生しました。

このハードフォークに至るまでの背景を述べると、まずイーサリアムは過去に「The DAO」という分散型投資ファンドで脆弱性を突かれたハッキングによっておよそ3,600万ETHが盗難されました。

そこで「ハッキングされる前の時点でブロックチェーンを分岐させてハッキングを無かったことにする」という中央集権的な操作を開発者の合意で行い、「イーサリアムクラシック」が誕生したわけです。

ですが、去年の2017年の7月にまたイーサリアムの盗難事件が起こってしまいました。

有力なイーサリアムのウォレットであった「Parity」にてマルチシグウォレットにバグが発生し、15万ETHが盗まれたのです。

この脆弱性がイーサリアムにとって深刻な問題となり当時300億円以上のETHが凍結されたのですが、そのような攻撃を阻止する為に誕生したのがイーサリアムゼロです。

イーサリアムゼロ(ETZ)の特徴

引用:https://etherzero.org

公式サイトにはイーサリアムとの機能比較がされていますが、まず大きな特徴として送金手数料がゼロであることが言えます。

比較すると、ブロック生成の間隔が15秒のETHに対してETZが10秒、供給量がETZが1億9,400万とETHよりも多くなっていますね。

現在仮想通貨が革新的とは言われていますが、現状のトランザクション処理や手数料の問題から活用が非合理的になってしまうことがあります。

例えば少額のサービスを受けるのにそれ以上、もしくは同等の手数料が掛かってしまってはとても実用的とは言えません。

そこでイーサリアムゼロはイーサリアムの革新的なスマートコントラクト技術とトークン発行のプラットフォーム機能に加え、問題であったスケーラビリティを取り除き、燃料フィーをもゼロにした汎用的な分散型アプリケーション(Dapps)プラットフォームを狙っているのです。

イーサリアムゼロ(ETZ)で詐欺の疑惑が話題になる

このイーサリアムゼロは1イーサリアムにつき1イーサリアムゼロが無料配布されており、当初Binanceで付与されると言われていたのですが結局付与はされずYobitのみでした。

しかし、革新的なイーサリアムのオルタナティブ通貨かと思いきや、イーサリアムのウォレットである「My Ether Wallet」の公式Twitterに以下のような警告がされていました。

引用:https://twitter.com/myetherwallet/status/954762712604528640

これをそのまま日本語に訳すと「イーサリアムゼロを調べた所、①コードが何であるのか②誰がそれを作成したのか③されが適切にライセンスされているかについてが明確ではありません。悪意のある複数のexeと結合されている為、システムとETHが危険にさらされるのでイーサリアムゼロに関連するものを使用しないで下さい」と読むことができます。

更にサイトにアクセスする際に秘密鍵をサイトに打ち込まなければページに入ることができないという非常に危険なサイトでした。

現在はサイトにアクセスできるようになっていますが、最近のハードフォークでは発展途上ということもあり不審なプロジェクトが増えていることには間違いありませんね。

イーサリアムゼロを扱っている取引所

イーサリアムゼロ(ETZ)は現在アルトコインが種類豊富である「YoBit」に上場済みです。

現在のETZの取引状況を見ると、対BTCで取引はされていますが、かなりボリュームに欠けていると言えます。

このように2018年4月現在でこのボリュームですから、当然ですが本家イーサリアムとは相対的に取引量がかなり少ないと言えます。

また、価格推移ですが上場したばかりの当時は1ETZ=0.08ETHだったのですが、現在は1ETZ=0.0006ETHまで落ち込んでいます。

イーサリアムゼロの将来性

このようなフォークコインは以前ビットコインでお祭りのように起こっていた事から中々注目されなくなったのではないでしょうか。

ビットコインからフォークしたビットコインゴールドやビットコインダイヤモンドなどは日本の取引所では全く上場していませんし、ホワイトペーパーのポエムのみで終わってしまう可能性もあります。なお、上のロードマップを見るとイーサリアムゼロは今後マスターノードを確立させていくようですね。

マスターノードとは、その通貨の取引機能を手伝うことによって一定の報酬が受け取れる仕組みです。この仕組みは現在時価総額13位である「DASH」でも採用されており、他にも40種類を超える通貨がマスターノードを建てています。

なお、今後可能性のあるDappsを発展させる為にはバグを無くすことと、頻繁に発生する手数料を安価にすることが必要でしょう。

このイーサリアムゼロがそれらを解決して発展するとすれば需要が出てくるかもしれませんが、現状は取引ボリュームも少なく、まだまだ光が見えているようには見えません。