仮想通貨

カウンターパーティ―リスクとは?仮想通貨取引であった事例とその対策

リーマンショックで問題が顕在化

2008年に起こったリーマンショック以降注目を集めているカウンターパーティーリスクですが、そもそもカウンターパーティーとは何か、これまでにどんな事例があったのかを解説したいと思います。またこのリスクを減らし自己資産を守るために何ができるのかも合わせてご紹介します。仮想通貨取引をしている人、これから始めようと思っている人でカウンターパーティーリスクを知らない人は必見です。

カウンターパーティーとは?

カウンターパーティ―とは金融取引などを行う際の取引相手のことです。つまり仮想通貨の場合「bitflyer」や「Coincheck」などがカウンターパーティーにあたります。そしてカウンターパーティーリスクとは信用リスクのひとつで取引相手がなんらかの理由で契約不履行に陥ることで、投資家等に損害が出ることです。

2008年まではこのリスクはあまり重視されていなかったのですが、9月に起こったリーマンショックで世界同時不況に陥りカウンターパーティーリスクが注目を集めるようになりました。

仮想通貨におけるカウンターパーティーリスクは取引所が破綻したり、ハッキングによって仮想通貨が流出し、投資家に資産が返却されないことを指すことが多いです。しかし実際の事例ではハッキング被害が多数を占めています。次項ではどのようなハッキング事件があったのか解説したいと思います。

カウンターパーティーリスクの仮想通貨での事例

これまで仮想通貨でのハッキング被害は甚大ではなく総額では2兆円以上がハッキングされていると主張されるアナリストもいらっしゃいます。その中でも特に被害が大きく話題にもなったのが「Mt.Gox事件」「Bitfinex事件」「Coincheck事件」の3つです。

Mt.Gox事件は2011619日に発生した事件で仮想通貨のハッキング事例の中では最大の被害をもたらした事件です。当時Mt.Gox社は国内の70%以上の取引処理をするビットコイン取引でしたが、ハッキングにより75BTCが流失したといわれています。

75BTCというと現在のレートで5000億円以上に相当する金額でMt.Gox社はこの事件により倒産し投資家への返金はありませんでした。

Bitfinex事件は201682日に香港で発生した事件で被害総額は12BTCです。現在のレートで900億円もの被害額でMt.Gox事件に次ぐハッキング事件です。

しかし時間はかかりましたが被害者への全額返金を行ったことで、Bitfinex社は信用を取り戻し現在は影響力のある仮想通貨取引所として認知されています。

Coincheck事件は2018126日に発生した事件で、日本円で約580億円以上もの仮想通貨「NEM」が流出しました。Coincheck社は返金対応をすると発表していますが、どれだけの人に返金されたかは不透明です。またCoincheck社はマネックスグループに買収されたためマネックスの完全子会社となり、現在事業再建中です。

仮想通貨をカウンターパーティーリスクから守るためには?

仮想通貨は常にカウンターパーティーリスクにさらされています。このリスクから守るためには自分から行動することが絶対的に必要です。

1つ目に取引所を選ぶ際は利用者が多い取引所を選ぶことです。これは多くの人から支持されている取引所なのでそれだけ良い環境である証拠になるからです。

また中央集権型取引所ではなく非中央集権型取引所のほうがお勧めです。上記のハッキング事件を含めカウンターパーティーリスクに晒される危険性は中央集権型取引所のほうが高いからです。これは中央集権型取引所では自分の仮想通貨を第三者が保管しており、非中央集権型取引所は個人での保管なのでハッカーも手を出しにくいからです。

他には取引所を複数使うことでカウンターパーティーリスクを軽減する方法もあります。これは証券投資などにも使われる分散投資というもので、資産を分散することで万が一の際にも資産をすべて失わないようにする方法です。

注文を出しっぱなしにしないことも重要です。注文が約定さないまま放置されているとハッカーから狙われやすくなります。指値注文だと注文の出しっぱなしが多くなりがちなので、注文を出す際には注意が必要です。

カウンターパーティーリスク総括

カウンターパーティーとは取引相手のことで、この取引相手が契約不履行になり投資家に損害が出るリスクをカウンターパーティーリスクと言います。2008年のリーマンショックを機に注目を集め、仮想通貨では2011年のMt.Gox事件で重大なリスクとして認知されました。また今まであった事例はほとんどがハッキング事件で総額で2兆円以上の被害額があると唱えるアナリストもいます。

このリスクから自己資産を守るためには以下の2点が重要です。

  1. 利用者が多い非中央集権型取引所を利用する
  2. 取引所を複数利用し分散投資を行う
  3. 注文を出しっぱなしにせず早く約定を成立させる

仮想通貨市場はこれからまだまだ注目されています。取引するうえでカウンターパーティーリスクを意識することで自己資産を守りながら投資できるようになると思います。