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資産のトークン化BANKEX(BKX)とは?その特徴と資本市場の未来

あらゆる資産をトークン化するBANKEX(BKX)とは?

引用:BANKEX公式サイト

BANKEX(BKX)とは、あらゆる資産をトークン化し、資産のインターネット化(IoA)を構築するプラットフォームです。

このBANKEXの名前の由来は「BANK(銀行)」と「Exchange(交換)」から来ており、BANKEXのプラットフォーム上で銀行は自行のプロダクトをブロックチェーンを使って取引することができ、これらによって既存の資本市場を変革することがBANKEXのプロジェクトの狙いです。

では、以下よりBANKEXの特徴や将来性を見ていきます。

BANKEXの特徴

引用:BANKEX公式サイト

既存の資本市場の問題点

現在の資本市場ではあらゆる資本が流通しています。

しかし、この資本市場では資本の流動性に関する非効率性が懸念されており、上場株式はまだしも、国債は数日、地方債は数週間から数ヶ月掛かってしまうとされています。

なお、数秒で売買ができる株式であってもその受け渡しに関しては4~5営業日程掛かってしまい、権利と電子的数字といったデータの交換であるにも関わらずそれが4日も5日も掛かってしまうのです。

また、BANKEXのホワイトペーパーに記載の下記図を見ると、未公開株や不動産、アート作品などは数年から数十年経っても買い手がつかない場合があるとされています。

引用:BANKEX Whitepaper

このように、「価値はあるが流動性が低い」といった資産が世の中にはたくさんあり、これらはどうしても技術的に解決が不可能だったのです。

問題解決の為のBANKEXのソリューション

そのような問題を、BANKEXはブロックチェーン上であらゆる資産をトークン化することで解決します。

そこでBANKEXによって提供されるソリューションが「取引時間の効率化」と「資産の流動性と収益性の向上」です。

下記図の通り数時間、数ヶ月、数年掛かってしまう流通市場を資産のトークン化によって効率化し、収益性の向上を図るのがBANKEXの狙いです。

引用:BANKEX Whitepaper

BANKEXのプラットフォームとなるProof-of-Assetプロトコル

BANKEXはProof-of-Asset(以下PoA)プロトコルを利用者に提供してその資産の流動性を高めます。

PoAはイーサリアムベースのスマートコントラクトを利用して資産をトークン化する事ができるプロトコルですが、これによってその資産価値に裏付けられたオリジナルの「BKXトークン」を発行することができ、その価値は実物の資産によって保証されます。

よってPoAプロトコルを利用することによってあらゆる資産トークン化したトークンエコノミーが実現します。

なお、このPoAプロトコルは後述するBank-as-a-Service(BaaS)とブロックチェーンを組み合わせて構築されています。

Bank-as-a-Servica(BaaS)モデル

上で述べたBank-as-a-Service(BaaS)とは、複数の技術ソリューションやを統合して新しい金融商品を作り出すビジネスモデルのことです。

これによって会社の創業者や資産のトークン化を検討するプレイヤーに低コストで迅速なマーケットプレイスを提供することが可能です。

ここでのサービスを利用するエンドユーザーはFinTech企業や銀行、証券取引所であったりするホワイトペーパーには記されており、全てのプロセスをアナログな過程ではなく完全なデジタル化にすることができるのもメリットの一つです。

このような技術を備えたBANKEXのプロジェクトでは、不動産や株式、小売店などのトークン化といった様々なユースケースが考えられており、それらの具体的な詳細はBANKEXの公式サイトに記載されています。

新しいBANKEXの資金調達「ISAO」

BANKEXでは、仮想通貨を使った資金調達である既存のICOではなく、新たな資金調達方法である「Initial smart Asset Offering(ISAO)」でのソリューションを提供します。

このISAOによって、企業はBANKEXのPoAプロトコルに基づき金融資産や実態経済の資産をトークン化して資金調達をすることができます。

既存のICOは、銀行融資やベンチャーキャピタルからの出資を受けるよりも低コスト且つ迅速に資金調達ができますが、その反面トークンの発行側は管理面でのリスクや負担が伴い、投資家側は購入するトークンに実態があるのか不透明な部分で悩まされます。

しかし、このISAOでは既に存在している資産を扱い、それを裏付けとしたトークンを発行するのでその価値を透明化します。

また、ICOのようなホワイトペーパーで思想のみを書いて実態が何もないという事を防ぐ為、既に機能している、もしくはしっかりと計画されているプロジェクトのみを実行するのです。

このようにBANKEXはPoAプラットフォーム上でICOのインフラをより整備し、安全で流動性の高い市場を提供します。

BKXの価格チャートと購入できる取引所

引用:coinmarketcap

現在BANKEXのトークンであるBKXは上場以来右肩下がりに下落しています。

直近の価格推移としては特段の価格変動がなく、盛り上がりに少し欠けるでしょう。

現在は仮想通貨の時価総額ランキングで300位辺りに位置しており、その時価総額は30億円程です。

なお、BKXが購入できる取引所は、以下の図のように「OKEx」がおよそ99%を占めています。

引用:coinmarketcap

なお、HitBTCには以前BKXのトークンではなくIOU(PBKX)が上場されてたのですが、現在HitBTCでBKXは流通しておらず、依然OKExでほとんどが取引されています。

その他のBANKEXのプロジェクト

BANKEXは金融分野以外にも様々なソリューションを展開し、他分野でのトークンエコノミーの為のプラットフォームを展開しています。

AppToken

引用:AppToken公式サイト

このAppTokenはBANKEXのプラットフォーム上で発行されるERC20ベースノトークンであり、これを使うことによってアプリの開発者はマーケティングの為に資金調達をすることができます。

そしてこれによるアプリ開発者のメリットは以下の通りです。

  • トークンをパッケージ化することでより低コストな資金調達を実現
  • ブロックチェーン、IoT技術による仲介者の排除
  • 創業者は自身の株式を気薄化させることなく資金調達ができる

アプリ開発の為の資金調達は中々その事業内容を評価することが難しく、銀行融資においても比較的積極的に出資がされにくくなっていました。

しかし、その潜在的なポテンシャルをトークンによって引き出し、リスクマネーの供給者と開発者との間に流動性を創出します。

MediaTokane

引用:MediaToken公式サイト

このMediaTokenはブロックチェーン技術を利用し、Instagramアカウントをトークン化して投資家に販売することができるサービスです。

実際にInstagramのユーザー名をサイトに入力することでアカウントの価値を計算され、それに伴って作成されるMediaTokenを使用して自身のアカウントを宣伝する為の資金調達をすることができるのです。

なお、このMediaTokenは米スタートアップ「PATRON」と提携を交わし、SNSを使ったインフルエンサーの市場拡大を図っています。

BANKEX(BKX)の将来性

引用:BANKEX公式サイト

以上がBANKEXについてでしたが、このBANKEXは過去に自らのICOによる資金調達に成功し、2017年は「PATHFINDER TOP50」という世界のFinTechトップ50の企業の中の1社に選ばれています。

今後のロードマップを見ると直近2018年1Q-2Qでは最初のISAOのセールが始まり、銀行や取引所とのパートナーシップが確立されます。

そして2020年は法定通貨と仮想通貨の架け橋となるとされていますね。

引用:BANKEX公式サイト

このBANKEXのロードマップはボリュームが多く、かなり壮大な内容ですが、筆者は法的規制の観点をとりあえず除けばこのトークン化ビジネスは可能性があると考えています。

先日のG20の会議でも仮想通貨は「デジタル資産である」と定義されたように、まさに資産のデジタル化を促進するプロジェクトだからです。

株式が株券のようなアナログからデジタル化されたように、いずれデジタル化から次のステップである「トークン化」へとシフトするかもしれません。