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VeChain(VEN)とは?中国政府と提携の仮想通貨の特徴と将来性

仮想通貨VeChain(VEN)とは?

引用:VeChain公式サイト

VeChain(VEN)とは、ブロックチェーン技術を利用してあらゆるブランド品や商品の製造の偽造や不正を見分け、情報の追跡や管理をする為のプラットフォームです。

世界では偽物のブランド品が出回っており、それによって騙されて偽物を購入してしまう人や、あえて割安な偽物を購入する人がいることで、購入者にとっても正規販売店にとっても迷惑になる事が多くあります。なお、その他にも食品会社が製造元を偽造することで消費者にとって不利益を被ることもあります。

そこでVeChainはこのような問題をブロックチェーン技術を駆使して解決しようとしています。

中国政府も提携を交わした注目のVeChainですが、以下よりその特徴や将来性を見ていきます。

仮想通貨VeChainの特徴

引用:VeChain公式サイト

2015年に設立されたVeChainは上海やシンガポールを拠点としており、「Blockchain-as-a-Service(サービスとしてのブロックチェーン)」を利用者へ提供することを目的としています。

VeChainは2018年4月現在仮想通貨全体の時価総額で16位となっており、2,000億円規模の仮想通貨へと成長したのですが、VeChaiは対象となる商品にIDを割り当て、IDをVeChaiのブロックチェーンに登録します。

そうすることで対象商品を全て認証、追跡することが可能となり、あらゆる既存の問題を解決することができるのです。

では以下より更に具体的な特徴を見てみましょう。

商品の価値を見分けられる仕組み

上述したようにVeChainはブランド商品などが偽造ではなく本物であるかどうかを見定め、精査する事ができます。

VeChainではNFCチップを商品に埋め込む事でその情報をブロックチェーン上で管理できるようにしています。

NFCチップとはそれを様々なデバイスに搭載することで、デバイス間での通信が可能となるチップですが、これによって正規品とブロックチェーンを繋ぎ正規品を識別できるようにします。

ブロックチェーンネットワークではその内容を改ざんすることは不可能かつオープンなので、「NFCチップの搭載された正規品は本物である」と証明する事ができるのです。

なお、商品が正規の物であるかどうかをユーザーはQRコードからスキャンして確認する事ができます。

VeChainの活用例

このVeChainはブランド品の真贋を確かめるだけではなく、商品の物流において様々な分野で活用されます。

高級品

上述したように、NFCチップを搭載することで高級品の偽造防止を実現することができますが、それ以外にも製品の流通経路や背景などといった履歴の部分を確認することができます。

酒類

酒類の中でも長期保管が求められるワインなどで活用される事が期待でき、出荷などのプロセスや、温度や湿度なども全てブロックチェーン上で管理する事が可能でしょう。

小売などの物流

小売の物流においては、製造、卸売、小売といった様々な業者で構成されています。

製品が消費者の手に届くまでのプロセスの繋がりをサプライチェーンといいますが、物流業界では製品の管理方法は様々で非効率でした。

そこでVeChainのブロックチェーンを利用する事で、物流プロセスにおいて商品管理の効率化を図る事ができます。

自動車

自動車業界ではブロックチェーン上に各自動車の所有者や走行距離、メンテナンスの記録までを取り込み、オープンで改ざんできないデータを作る事ができます。

なお、自動車業界ではブロックチェーン技術を導入する動きが活発であり、ドイツのポルシェは車両にブロックチェーンアプリを導入する試験を開始しており、メルセデスベンツは独自の仮想通貨の発行に向けて動いています。

農業

VeChainは農業分野でもその力を発揮し、IoTデバイスと組み合わせて農作物のモニタリングや管理ができるサービスを展開します。

ここでブロックチェーンを使うことで改ざんできない農作物の情報を共有する事ができ、作物の質向上が見込めます。

なお、農業の分野はドローンの活用も現在増えており、ドローン、IoTデバイス、ブロックチェーンとを組み合わせれば更に利便性が増すでしょう。

ICOプラットフォームとしても活用

VeChainはICOプラットフォームとしても機能させることができます。

イーサリアムや中国版イーサリアムと言われているNEOスマートコントラクトを搭載しており、ICOやDappsも同様に扱うことができます。

リブランディングにより「vechain thor」に改名

VeChainは2018年2月26日にリブランディングが行われており、シンボルとなる名前が「VeChain」から「VeChain Thor」へと変更しました。

そしてリブランディングによってVeChain内のトークンも「VeChain Toke(VET)」と「Thor Power(THOR)」の2つに分かれています。

VeChain Tokeは企業間の支払いに使われるトークンであり、Thor Powerは投資家向けのトークンでVeChainプラットフォーム内の燃料通貨となります。

このようなリブランディングは他の仮想通貨でも行われており、例えば仮想通貨「NEO」は元々「Antshares(アントシェアーズ)」という名前でしたし、「DASH」は「DARKCoin(ダークコイン)」という名前でした。

大手企業との提携

VeChainは「Bitocean」という日本の仮想通貨交換業者に登録されている企業と提携したことを発表しており、他にも大手コンビニチェーンと提携したというニュースも上がりました。

特にそのコンビニチェーンに関してはアメリカ、中国、日本をはじめ東南アジアなどに24,00店舗展開されています。

また、ドイツの大手自動車メーカーであるBMWとも提携を交わしたという発表もありました。

この他にもたくさんの企業と提携をしており、今後への期待が一層高まります。

中国政府との提携

そして、仮想通貨取引やICOを禁止してきた中国政府もこのVeChainと提携することとなっています。

中国は元々仮想通貨よりもこのブロックチェーンという分野に大きな期待を抱いており、中国国内のIT企業「Huawei」もブロックチェーン参入を発表しています。

そして中国は巨大なタバコ産業を誇っておりそれは年間でおよそ10兆円を超える規模なのですが、中国のタバコ産業でVeChainが活用されることが期待されています。

また、他にも中国でのスマートビルディング等でのブロックチェーン活用プロジェクトでもVeChainが実証実験をしており、その大規模な市場環境に益々期待が高まります。

VeChainの価格とチャート

引用:CoinMarketCap

VeChainの価格は、2018年4月現在1VEN=3.5ドル辺りで推移しています。

2017年の9月頃は1VEN=0.1ドルにも満たない価格でしたが、一時はおよそ4ヶ月で価格が100倍を超える急上昇を魅せました。

その後はリブランディングをするも特段の価格急騰は無くといった進捗だったのですが、4月に入りまたチャートが上向きに動いています。

VeChain(VEN)の購入方法と取り扱いの取引所

引用:CoinMarketCap

VENは現在日本の取引所では取り扱いがありません。上の図を見ると、現在およそ60%の取引は「Lbank」で行われていることがわかります。

このLbankは30銘柄以上を取り扱う中国の取引所であり、最近ではTRONが新規上場したと話題になりました。

なお、他には「Binance」や「Huobi」でもVENが取り扱いされています。

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また、VeChainはイーサリアムのERC20に基づくトークンなので購入後はMy Ether Walletに保管することができます。

そして今後はVeChainの公式ウォレットが2018年の第二四半期にリリースされる予定となっています。

VeChainの将来性

引用:VeChain公式サイト

以上がVeChainについてでしたが、大手企業や政府との提携トピックが多いVeChainのその市場規模はとてつもなく大きいでしょう。

13億人の人口を抱える中国において、中国のタバコ産業や物流産業は巨大産業となっています。

よって多くの法人利用が予想出来るので、その時価総額はNEOのような位置までは行くのではないかと予想しています。

なお、VeChainのブロックチェーン技術によって所有物に印を付けることで「デジタル所有権」を付けることができます。

これによって、あらゆる物に改ざん不可能な自分自身の所有権が付き、盗まれても追跡することが可能となるかもしれません。

ブロックチェーンは技術は不正をすることにインセンティブが働かなくなる仕組みなのですが、このようにあらゆる物に応用することで現実的な部分でも盗難といった不正を減らすこともできるのではないでしょうか。

VeChainはブロックチェーン3.0

このVeChainの魅力は、ブロックチェーン技術の「3.0」フェーズを見据えていることです。

仮想通貨に応用されるブロックチェーンが1.0、金融分野に応用されるブロックチェーンを2.0とされており、3.0のブロックチェーンは金融分野以外のあらゆる分野で応用されるものを指します。

そしてまさにこのVeChainが現在実践しようとしているように、ブロックチェーンによって透明性の低い「サプライチェーン」の変革を起こす可能性があります。

製品が消費者に届くまでの一連のプロセスは複数の事業者によって様々な工程であり私達消費者が流通の上流を覗いたり、過去に遡って工程を見ることは不可能です。

ですが、ブロックチェーンによって過去の記録を遡って見ることが可能になり、消費者でも生産フェーズで起こった事を全て確認することができるのです。

つまり、あらゆる所で偽造や不正をすることが不可能となります。

このVeChainの価格もそうですが、むしろVeChainの実用化によって変わる世の中の方が楽しみな気もしますね。