仮想通貨

SBI北尾吉孝社長は仮想通貨界のインフルエンサーへ。今後の発言に期待

仮想通貨界のインフルエンサーとなった北尾吉孝社長

引用:Ripple公式サイト

日本の大手金融機関「SBIホールディングス」の社長である北尾吉孝氏は、同社の決算説明会や経営近況報告会などで大胆不敵な発言をしメディアを騒がせ様々な影響を与えてきました。

過去堀江貴文氏が社長を務めていた頃のライブドア社がニッポン放送買収騒動を起こした際、北尾氏はライブドア社のニッポン放送買収を阻止するべく友好的にニッポン放送の被買収を助けホワイトナイトとなりました。

これが当時のメディアを騒がせることとなり、堀江氏も北尾氏に対して敵対心を持つきっかけとなったのです。

北尾社長は日本の大手証券会社である野村證券を経てソフトバンクの常務取締役に就任し、後に現在のSBIホールディングスのCEOとなりましたが、このSBIホールディングスは「インターネット」と「金融」を融合させたFinTechを一早く推進し、時代を創るインターネット金融大手の会社となりました。そして現在は「仮想通貨・ブロックチェーン」に関連する事業セグメントの構築や投資も積極的に取り入れています。

北尾社長は毎回自社の決算説明会や経営近況報告会で影響を与える大胆な発言を繰り返し、それが最近のメディアやSNSで話題を呼ぶようになったのです。

まさに、仮想通貨界のインフルエンサー的存在となりました。

では以下より過去影響力の大きかった発言やその内容をピックアップしていきます。

北尾吉孝氏はコインチェックに激怒

引用:Coincheck公式サイト

2018年1月30日の決算発表会にて、580億円相当のNEMをハッキングされたコインチェックについて北尾氏は「こういう輩は、もうカス中のカスですね」と発言しており、そのセキュリティの甘さやセキュリティにお金をかけずに広告にお金を掛けていたことを大胆に指摘しました。

コインチェックはインターネットに接続された状態であるホットウォレットで顧客資産を保管しており、尚且つセキュリティを強化せずにテレビやネットで芸能人を使った広告を展開していました。

それを北尾氏は「まったくナンセンスですね」と発言し「今後一切のお付き合いを辞める」とも断言しました。

そしてこの決算説明会での北尾氏の発言はネットニュースやSNSでとても話題となったのですが、この発言にはとても深みがあったと筆者は考えています。

北尾氏自身はSBIグループを1999年に創業し、何よりも「顧客中心主義」の経営を徹底してきました。

「世の為人の為」という信念を貫き莫大な800万人を超える顧客基盤をこれまでに創り上げて来た金融界の大御所であるからこそ、今回の事件は経営者としてとても腹立たしい行為だったのでは無いかと推測します

北尾氏はこれまで自分の為に行う「利業」ではなく世の為人の為に行う「徳業」を行ってきたからです。

よって北尾氏の目には、このコインチェック社の行いが「理念無きベンチャー」という風に見えていたのかもしれません。

金融業界の大御所が、これからを担う熱きベンチャー起業家への強いメッセージだったのかではないでしょうか。

北尾吉孝社長はリップルをグローバルスタンダードだと評価する

北尾氏擁するSBIホールディングスは、リップル社とのジョイントベンチャーである「SBI Ripple Asia」を設立し、SBI自体もリップル社に出資をしています。

北尾氏は決算説明会で「グループ総力を挙げてリップルを上げる」と宣言し、XRPの価値向上へ全力投球しているのです。

引用:SBIホールディングス決算説明会資料

このリップル社が開発するXRPでの国際送金は従来の銀行システムと比べておよそ60%のコスト削減ができると期待がされていますが、このようなXRPを北尾氏は「明確なユースケースがあるだけでなく他のデジタルアセットより速く、安く、拡張性も高い」「デジタル通貨のグローバルスタンダードとなることを強く信じている」と発言しています。

このような発言は過去同社決算説明会でも度々主張していましたが、最近では海外のメディアでも取り上げられており、北尾氏自身のTweetでもそれを言及しています。

なお、「全銀ネットは消えて無くなります」「SWIFTも消えて無くなるのではないか」とも発言し、これらを「旧石器時代の遺物」と称し次世代通貨XRPの革新性を訴えています。

また、北尾氏擁するSBIホールディングスはグループでリップル社に11.05%の出資をしているのですが、2017年6月に行われた経営近況報告会の資料を見ると、SBIの出資分を円換算するとおよそ1,930億円とされており、これを2018年4月24日現在の時価で換算し直すと(1XRP=97円)およそ7,000億円にも及ぶ価値となっています。

引用:SBIホールディングス経営近況報告会資料

そのように莫大な金額を投資しているので、SBIもXRPを底上げするインセンティブがあり、北尾氏もその価値をグローバルに広めていく必要があるのです。

なおSBIでは仮想通貨取引所である「SBI Virtual Currencies」が設立され仮想通貨エコシステムの構築を着々と手掛けていますが、そこでXRPが主流に取り扱いされる期待も大きくなっています。

北尾吉孝社長によって創られる今後の仮想通貨市場への期待

以上が北尾社長についてや影響力のあった発言についてでしたが、2018年のSBIホールディングス年頭所感では、北尾氏が以下のように発言したと北尾吉孝日記には記されています。

我々SBIグループはA&B即ちAIとBLOCKCHAIN(ブロックチェーン)を今後一〇年間に最も大きな社会変革を起こす技術として位置付けています。こうした分野には傾斜的に経営資源をつぎこむつもりです。そうした取捨選択が絶対に必要です。

具体的にはこうした成長分野への投資、グループ内でのA&Bの積極的導入をやらねばなりません。金融サービス事業分野においては仮想通貨とモバイルファイナンシャルサービスの生態系の構築に全力投球しなければなりません。

北尾氏はAIやブロックチェーンを今後10年間に最も大きな社会変革を起こす技術として位置づけており、この分野に経営資源をつぎ込むとしています。

これによって今後革新的な技術やアイデアを展開するベンチャー企業が投資を受け、日本のブロックチェーン業界も賑わっていくのでは無いかと予想しています。

そしてXRPのみならず仮想通貨事業の構築にも全力を注ぐ方針であり、今後の北尾氏の発言には注目でしょう。

業界のインフルエンサーである北尾氏が市場を創っていく可能性は非常に高く、「世の為人の為」になる市場がどのように構築されていくのかが非常に楽しみです。

なお、北尾氏が発言する決算説明会の動画や資料はSBIホールディングス公式サイトにて確認することができます。