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請求書を売買できる仮想通貨Populous(ポピュラス/PPT)とは?

仮想通貨Populous(PPT)とは?その特徴を解説

引用:Populous公式サイト

仮想通貨Populous(ポピュラス/PPT)とは、ブロックチェーン上のスマートコントラクト技術を駆使し、P2Pでインボイス(請求書)や貿易金融の取引できるプラットフォームです。

インボイスとは請求書のことを指し、主に輸入取引の際に用いられる請求書なのですが、このPopulousはインボイスの売り手と買い手を仲介者無しに直接マッチングさせて取引できるプラットフォームを手掛けます。

では以下よりPopulousの特徴や具体的な仕組みを解説していきます。

請求書の売買を実現

短期的な資金繰りを一苦労としている企業はたくさん存在しており、そのような企業は融資を受けたくても資金の流動性が少ない為に融資を受けられない場合が多々あります。

そのような企業に銀行が融資するのは難しく、大半の確率で躊躇されてしまうでしょう。

そこでPopulousはそのような悩みを解決する為にブロクチェーンを利用した「インボイスファイナンス(売掛金担保融資)」を実現させます。

売掛金担保融資とは、未集金の売上金を担保に融資を受ける契約なのですが、これらをブロックチェーンを使って企業の請求書が売買できるプラットフォームを創り、企業の資金の流動性を確保するのです。

Populousでの請求書売買の流れ

このPopulousでは企業の請求書(売掛金)を売買することができ、そこには請求書を売り出して資金調達をしたい売り手と、請求書を買い取って企業に融資をしたい買い手が存在します。

請求書の買い手である投資家はブロックチェーン上に記録された信用情報を基に請求書売り手と仲介者不在で直接融資契約を結ぶことができます。

そしてPopulousの仕組みとしては、まず資金調達したい売り手がPopulousのプラットフォームに請求書を提供し、それをブロックチェーン上に記録します。

引用:Populous公式サイト

そしてブロックチェーン上に記録された請求書を買い手である投資家は選択することができます。

ここで、請求書の売り手が出す請求書に複数の買い手がついた場合はオークション方式が用いられますが、このプラットフォームには仲介者がいないので、市場参加者によるオークションによって純粋な市場原理が働くこととなります。

オークションによって売り手の請求書が落札された場合、売り手は確認後にその買い取られた請求書を買い手へ売却します。

引用:Populous公式サイト

その後売り手は投資資金を受け取り、買い手はその請求書を受け取ることで一連の取引が成立します。

引用:Populous公式サイト

Populousのプラットフォームとして用いられる「XBRL」

XBRLとは「Extensible Busuiness Reporting Language」の略であり、これがPopulousの情報プラットフォームとなります。

このXBRLは各国の財務諸表や開示情報といった事業報告用の情報を世界標準化するコンピューター言語であり、これによって請求書の買い手は売り手の財務状況に関する情報を世界統一の基準で見ることができます。

そもそも財務諸表は各国や企業によって評価の仕方が違っており、各国の基準で記載されている事業報告書を見てもどれが良くてどれが悪いのか混乱してしまいます。

よってこのXBRLによって事業報告書を国際的に標準化し、企業の情報開示をより透明化することができるのです。

なお、このXBRLは日本の証券取引所でも2008年から本格導入されており、これによってより明確にファンダメンタルを基にした投資判断ができます。

引用:日本取引所グループ公式サイト

企業の信用情報を精査する「Altman Z-score」

引用:Populous公式サイト

上述したXBRLでは、「Altman Z-score」という計算式を用いています。

これは企業の信用リスクを評価する為の計算式であり、以下に関しての情報を洗い出して顧客に予測を提供します。

  1. 事業が2年以内に破産する確率
  2. 企業が債務不履行になる確率
  3. 財務的に苦境の際、管理措置があるか

これらを組み合わせることによってより企業を透明化し、請求書の買い手は効果的に企業にアプローチをすることができます。

プラットフォーム内で使用される「Pokens」

引用:Populous公式サイト

このPopulousのプラットフォーム内での資金移動は「Pokens」と呼ばれるERC20に準拠したトークンによって行われます。

このPokenの名前の由来は「Populous」と「Token」を組み合わせものであり、法定通貨と1:1のペッグ通貨となっています。デジタル決済通貨といったニュアンスでしょうか。

なお、Pokensを利用した請求書売買の流れは以下です。

  1. 法定通貨をPokensと交換する
  2. 請求書の購入者はPokensを請求書の売り手へ送るする
  3. 請求書の売り手は請求書の資金返済時にPokensを買い手に送る。
  4. 最後にPokensを法定通貨、もしくはビットコインやイーサリアムと交換して資金を引き出す

このように、上述した請求書の売買はこのPokenを介して行われ、更に法定通貨とのペッグ制なので市場参加者は価格変動のリスクを心配する必要が無くなります。

そしてPokensからの資金の引き出しは法定通貨やビットコイン、イーサリアムで可能です。

Populous(PPT)の価格チャートと購入できる取引所

引用:coinmarketcap

上記のチャートの通り、PPTは2018年1月29日に最高値である72ドルを付けましたが、その後は2ヶ月程でおよそ6分の1にまで値下がりしました。

しかし、2018年の4月に入り仮想通貨市場全体の回復もあり、徐々に価格が戻りつつあります。

2018年4月現在PPTは仮想通貨の時価総額第30位であり、その規模はおよそ1,000億円となっています。

なお、このPopulousの競合としては同じインボイス・ファイナンスをブロクチェーン上で手掛けている「Hive(HVN)」があります。

引用:coinmarketcap

このHiveは2017年にICOでおよそ9億ドルを調達しており、比較的小規模な企業を対象とした市場を取りに行っています。

まだ時価総額は370位で20億程度の規模しかありません。

なお、購入できる取引所は下記図の通り大半がBinanceとなっています。

引用:coinmarketcap

Populousの今後と将来性

以上がPopulousについてでしたが、このようにオープンなプラットフォームを展開することで、これまで銀行が渋っていたリスクマネーを銀行以外の人達が供給してくれる可能性が上がるでしょう。世界には銀行預金が好きな国と株式投資が好きな国と別れるように、価値観もリスクの取り方も様々で異なっているのです。

とは言っても、このようなプラットフォームは財務情報では測れないようなIT企業にとっての利用は適していないと言えるのではないでしょうか。

最近では情報的価値を多く持つGoogleやFacebookのようなIT企業が名を上げるようになりました。

同企業達は情報という財務諸表上には表せない資本を持っているので、一概に財務情報だけでは価値が測りにくいと言えます。

ですが。資金調達や融資の民主化は進む可能性があると筆者は考えています。

昨今のICOを始め日本でもP2Pでインターネットを通して個人間で資金の貸し手と借り手を結びつける融資方法が普及してきました。

テクノロジーの発展と共に様々なモデルが進化を遂げるのは人類の進化の歴史を見ると一目瞭然であり、このような次世代ファイナンスの動きには要注目です。